さほど広くないステージの下手にピアノ(ベーゼンドルファー!)を配置し、あとはあり合わせの植木、テーブルそして鏡や椅子のみといった簡素な舞台作り。(少ない予算で?)工夫を凝らした衣装をまとい学生が歌い、演じた《フィガロの結婚》ハイライト版での上演を観た。
良かった。
始まってしばらくは声のレンジの狭さが気になったものの、進行するにつれて気にならなくなり、その後は、繰り広げられるモーツァルトならではの魅力を十分愉しめた。聴衆は、この大学に通う学生が多かったようで、曲ごとに起きる彼ら彼女らの拍手も暖かい。
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御年87歳とは思えないきびきびとしたボッセさんの指揮とそれに敏感に反応するオーケストラからは、生き生きとした、表情豊かな音楽が、あふれるかのように生まれていた。
最初のレオノーレから音楽に勢いがあるのを感じ、このままゆけばすごい演奏会になることを期待させ、終わってみればその期待を大きく上回る楽興の時を持てたことに感謝。
きびきびとしたテンポ感は造形に対する強い意志を感じずにはいられない。
だからこの日のプログラムでは、特にハイドンがよかった
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ウィーン古典派のみならずドヴォジャーク、マーラー、シェーンベルク、バルトークといった音楽家の作品の背景には、ハプスブルク家の存在がある。だからこういった音楽を、より深く理解するためにはこれを観なくてはならない。
と大袈裟な理由をこじつけたわけではないが、国立新美術館へ行った。
例のごとく、おば(あ)さん多数。ちらほらとおじ(い)さんが混じる程度。
「ベラスケスもデューラーもルーベンスも、わが . . . Read more
打ち合わせのために行った東京コンファレンス・センター(品川)の4Fからの眺め。
品川といえばJR駅構内の常盤軒。
この写真をみてピンとわかったひとは『蕎麦通』だね。
構内には同じ名前の店がいくつかあるようだが、まざすは東海道線下りホーム東京側にある常盤軒。それも「お好みそば」。
玉子(ゆで玉子か生玉子を選べる)付きで440円(前は380円だった)。それがこれ。何がお好みかというと、カウンタ . . . Read more
コーラスは---初年度ということもあるのだろう----決して上手とはいえない。ラテン語の発音も平板、歌声の伸びも不足を感じさせるのだが、染み込んでくるものがある。特に最後の曲となるAgnus Deiの平明さの中にある安らぎといった感覚。
後半になって正面に架けられた十字架に、まるでスポットライトのように外光が差してきたのが印象的(単なる偶然なのか?)。
アンコールとして(?)再度Agnus Deiが演奏されたのだが、さらに気持ちがこもった演奏であった。 . . . Read more
生気に満ち満ちた音を浴びたかのよう。大満足。最高の一夜。愉しかった。
ザロモン・セットと呼ばれる後期の交響曲群から、よく知られた3曲によるプログラム。
オーボエのAを基にサクっと合わせてお仕舞いにはならず、弦のトップがそれぞれ各プルトを回り入念なチューニング。ノン・ヴィブラート奏法から生まれる音からは、あまり厚みを感じることはないが、ヴァイオリン群が一つの線のように聴こえてくる。さらにバルブなしのホルン、トランペットと書くと、どこか乾燥した----古楽器による演奏にありがちな----音が連想されるが、このオーケストラは正反対。
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NHK音楽祭 ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 11月4日(水) NHKホール 指揮:リッカルド・シャイー ライプチヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 ニ短調 BWV1052 ピアノ:キット・アームストロング アンコー . . . Read more
定例の中央線の旅。 往きは小淵沢すぎたあたりで晴れ間が出たが、その他は曇り。定点となる位置から見えた八ヶ岳の山頂部には雲。
気温は低く、打ち合わせ終了して駅に向かうころは雹が降った。
ボンネットを打った雹(小さいが)
駅のプラットフォーム
寒い時は最高。そば粉は何割か?などというのは野暮。駅そばとしては塩尻駅のものは上位に位置する。
落ち葉のコンチェルトアルバート・ . . . Read more