風のBLOG

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『ヘレン・ケラー~ひびき合うものたち』2015春 東日本地域巡回公演 第5週目!

2015-06-23 16:32:51 | 全国巡回公演

6月7日 諏訪地区高校演劇連盟 演劇ワークショップ

6月8日 富士見高校/茅野高校(茅野市民館)

6月9日 諏訪清陵中学・高校(カノラホール)

6月10日 諏訪実業高校/下諏訪向陽高校(カノラホール)

6月12日 八戸商業高校(八戸市公会堂)

6月13日 つくば開成高校(牛久市中央生涯学習センター)

 

2週間に渡っての諏訪地区高等学校合同演劇鑑賞行事。その中日にあたる日曜日に諏訪地区の演劇部を対象としたコミュニケーションワークショップを行い、風の西垣耕造が講師を務めました。7校50人近くの生徒さんと顧問の先生が一堂に会して、他校の人たちとも“演劇仲間”としての交流を深めました。『ヘレン・ケラー』公演メンバーからもスタッフ・キャスト10人が参加しました。先週公演を観てくれた学校とこれから公演をする学校、それぞれに喜びと期待が生まれた時間でした。

 

富士見高校 

富士見高校には演劇部はないのですが、演劇に興味がある、やってみたい!という生徒さんたちがいて、前日のワークショップに参加していました。茅野市民館のとても良い空間でじっくりと観劇してくれました。代表の生徒さんからは「今年は演劇を観ることができて観劇しました!」という元気な挨拶と共にユニークな感想もいただきました。

 

茅野高校

開演前から舞台袖に熱気が伝わってきました。公演が始まるととても自由なリラックスした雰囲気の中、舞台上の出来事を細かく発見したり批評したりする反応がありました。公演後には演劇部、生徒会などの皆さんとバックステージワークショップで盛り上がりました。前日から「音響・照明のことをぜひ教えてほしい」という要望があり、オペレーターの渡辺(音響)と江田(照明)の指導で『ヘレン・ケラー』のワンシーンを実際に生徒さんが創ってみました!

 

諏訪清陵中学・高校

諏訪地区で唯一の中高一貫校。最初から最後まで驚くほどの集中力で舞台を観、思考している様子が伝わってきました。演劇部の生徒さんが代表で舞台挨拶をしてくれました。「自分とは違う立場の人間を演じ理解する姿はかっこいい!と思いました。アニーの声がきれいでした。」という感想をいただきました。

終演直後の客席の様子です。

 

諏訪実業高校

とても元気な生徒の皆さん。そして好奇心の強さも感じました。開演前にはとても心配していた担当の先生が公演後の挨拶で「皆の観劇態度はとても良かった!」と誉めていましたね。後日劇団に教頭先生からもお礼のお電話をいただきました。生徒の皆さんの本当の姿が現れた、そんな場であったなら私たちにとって何よりも嬉しいことです。

先生や代表の生徒さんとの公演前の打ち合わせと公演を終えてのカーテンコール。

 

下諏訪向陽高校

諏訪地区合同最後のステージ。代表の生徒さんからは「ヘレンの苦しくても一生懸命に生きる姿、アニーのヘレンを信じる心に感動しました。」という言葉をいただきました。そこには生徒さん自身の生きることへの願いが溢れていました。

公演後には演劇部の皆さんが舞台見学。裏はこうなっています。

諏訪地区合同の事務局、富士見高校の松澤先生には大変お世話になりました。最後に劇団員皆でお礼の色紙をわたした際に「いつもは絶対に表情を出さないある生徒の笑顔が見られました。こんなに清々しい劇団の人たちに会えたのは久しぶりです。ホールのひとたちも今回の公演をとても興味深く見ました。諏訪の今後の発展が楽しみです。」と話して下さいました。

 

 

八戸商業高校

いよいよ北東北への旅です!私たちも八戸に来られたことに感激ですが、学校の皆さんも楽しみに待っていてくれました。

打ちに強い想いを秘めていた客席の皆さんからカーテンコールでははじけるような拍手をもらいました。「見えなくても聞こえなくても心が通じるんだ。サリバン先生の頑張りと愛情があったからなんだ。私もそんなふうに人を支えてあげたい。」と語ってくれた代表の生徒さん。後で担当であり司書の先生から「あの子は以前からずっと尊敬する人物はヘレン・ケラーだと言っていました。」とおしえてもらいました。

 

つくば開成高校

茨城県牛久市をはじめ柏や土浦にもキャンパスを持つ通信制の学校。不登校の子や人混みが苦手な子のために地元で演劇を上演してあげたい、との先生の願いから生まれた公演です。少人数ではありましたが、高校生の皆さん、先生方、家族の方々、卒業生など様々な人たちが集まった面白い公演でした。公演後には舞台上で交流を行い、とても楽しい時間でした。

生徒さんと先生がラストシーンを再現!!?

初夏の爽やかな風と共に、たくさんの心のふれ合いを感じる一週間でした。春のツアーもここで中日を迎えました。ここから更に未知なるものに向かって旅を続けていきたいと思います。

文:ヘレン・ケラー役 稲葉礼恵