SuperGT第四戦SUGOは二日目を迎え、決勝レースが
行われました。公式連中は曇天の中行われていましたが、
予選前に雨が降り、ウェットになるかと思われましたが、
予選ではドライタイヤでアタック出来る状態にまで回復し
ていました。予選では、ARTAが速さを見せ、Q1,Q2とも
にトップタイムをマークし、ダウンフォースの減ったマシ
ンで暑い中、コースレコードに迫るようなタイムでポー
ルを獲得しています。
そして、迎えた決勝ですが、天気予報の通りに、悪天
候で東北地方は大雨に見舞われ、その影響はSUGOでも
出ていました。
予報通り朝から雨時々曇りで、コース上では、雨は降
ったり止んだりを繰り返していました。
その為、チームで戦略が解れ、スタート時のタイヤチ
ョイスは
【19】WedsSport ADVAN LC500
【24】フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-R
【12】カルソニック IMPUL GT-R
【38】ZENT CERUMO LC500
の4台がスリックタイヤ(ドライヤイヤ)をチョイスして
います。つまり、この雨がシャワーで終わり、そのまま
ドライになれば、この4チームは第一スティントで相当
なタイムを稼げるとともに、ドライになるタイミングが
早いと、他のチームはイレギュラーなピット作業を余儀
なくされるので、相当大きなアドバンテージを第一ステ
ィントで得る事が出来ます。
しかし、魔物大活躍+安定と梅雨場の信頼の大雨で
完全な川が出来てしまうと真逆の状態になるので、その
状況だと、インターミディエイトやドライの場合には
問題が出ますが、ハーフウェットや川にならない程度
のウェットが続くようだとインターミディエイトのほう
が優位性が出てきます。
スタート前から、ドライをチョイスしたチームが出
ており、スタート後のコンディション変化ではレース
が変わるような状態でしたが、やはり梅雨は開けてお
らず、フォーメーションラップを行っている段階で雨
は強くなります。
雨の中始まったレースですが、スタート直後の1コー
ナーで4番手スタートの関口雄飛選手のドライブする
【19】WedsSport ADVAN LC500がオーバーランし
ます。一方10番手スタートのベルトラン・バゲット選
手がドライブする【64】 Epson Modulo NSX-GTが追
い上げ、トップ5台がNSXという展開となります。
しかし、小暮卓史選手のドライブする【17】KEIHI
N NSX-GTがホームストレートへ戻ってきた時にリア
カウルが外れて飛び上がるアクシデントが発生しリタ
イアとなってしまいます。始まる前から天候が変わり
オープニングラップから波乱の展開のとなります。
翌周にはのドライブする
1【100】 RAYBRIG NSX-GT
(山本尚貴)
2【16】 MOTUL MUGEN NSX-GT
(武藤英紀選手)
3【8】 ARTA NSX-GT
(野尻智紀選手)
4【64】 Epson Modulo NSX-GT
(ベルトラン・バゲット選手)
とNSX-GTの4台が争う展開になります。
しかし、波乱のSUGOは序盤から荒れ始め、7周目にGT
300のマシンによるクラッシュでセーフティカーが導入さ
れ、10周終わりのところでリスタートしたものの、16周目
には8号車が馬の背コーナーでスピンして脱落します。
雨脚は変わらず、時にはさらに強くなり、スリックタイヤ
を装着していた24号車らは耐え切れずルーティンのピットイ
ンを待てずに、タイヤ交換のためにピットへ戻ります。一方
トップを快走する100号車は徐々に後続を引き離しにかかり
ます。
さらに、2番手争いが激しくなり、【64】Epuson Mogul
e NSX GTと【1】DENSO KOBELCO SARD LC500とそれ
に続く5台の争いが繰り広げられたこともあり、トップと2番
手のギャップは15秒以上に開いていきます。
序盤はウェットで波乱のあった展開でしたが、レースが折り返
しを迎える37周目には雨脚も弱まり路面が乾き始めます。
そのタイミングでジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ選手
【24】 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rが、再度
スリックタイヤに履き替えてコースへ戻りますが、その直後
にコースアウトしてクラッシュしてしまい、この日2度目のセ
ーフティカーが導入された。
これにより、トップを快走してきた1【100】 RAYBRIG
NSX-GTマージンは消滅します。
46周の終わりでセーフティカーが戻り、リスタートとなり
ます。ここで
【6】WAKO'S 4CR LC500
【37】KeePer TOM'S LC500
【8】 ARTA NSX-GT
【12】 カルソニックIMPUL GT-R
【19】WedsSport ADVAN LC500
の5台が同時にピットインし、翌周には
【1】 DENSO SARD KOBELCO LC500
【46】 S Road CRAFTSPORTS GT-R
がピットインしますが、このタイミングでGT300のマシンの
接触とコースアウトがあって、またしてもセーフティカーが
導入されます。ここまでにルーティンのピット作業を終えて
いる
【1】 DENSO KOBELCO SARD LC500
【46】 S Road CRAFTSPORTS GT-R
に有利な状態へと展開していきます。
52周終わりのリスタートのタイミングで、トップ4台はピッ
ト下と向かいます。その後の順位は、
1【1】DENSO KOBELCO SARD LC500
平手晃平選手
2【46】S Road CRAFTSPORTS GT-R
本山哲選手
波乱のSUGOですが、残り10周となって、コース上に再
び雨が降り始めます。ここで優勝争いがをしている
1【1】DENSO KOBELCO SARD LC500
平手晃平選手
2【46】S Road CRAFTSPORTS GT-R
本山哲選手
の2台の距離は徐々に狭まっていき、テール・トゥ・ノーズ
の戦いになります。昨年のチャンピオンであり2度の王者経
験のある平手晃平選手と、3度の王者を獲得しているミスタ
ーGT-Rの本山哲選手によるサイド・バイ・サイドのバトル
は、最終ラップ、馬の背コーナー先の突然の強い雨により、
SPコーナーで2台そろってコースアウトという展開となり
ます。コースに戻った1号車に、46号車が接触。共にギリ
ギリスピンすることなくコース内に踏みとどまり、ここで一
瞬失速した46号車に対して、早く立ち直った1号車が先行
し、そのまま最初にチェッカーを受けています。
この結果激しいバトルを制した【1】 DENSO KOBELC
O SARD LC500は今季初優勝で、レクサスLC500は開幕4
連勝を達成しています。2位には最後尾スタートから、順位
を上げ、優勝の可能性まであったNo.46 S Road CRAFTS
PORTS GT-Rが着け、今年は昨年の圧倒的な強さとは裏腹
に厳しいシーズンとなっているGT-R勢にとっては今季初表
彰台獲得となっています。
3位にはNo.6 WAKO'S 4CR LC500が入り、ドライバー
ズランキングではトップに立っっています。レース序盤か
ら悪夢の展開となってしまったNSX-GT勢での最高位は、
No.8 ARTA NSX-GTの5位となっています。
もまるで違うコンディションの中、最終的に優勝争いをし
ていたのは、レクサスとGT-Rで、最終的にこのSUGOで勝
利したのはNSXではなく今年のシーズンを象徴するかのよ
うにレクサスでした。そして、ニュースペックのエンジンを
GT-R勢力ですが予選では厳しかったものの、決勝では、2
位フィニッシュとなり、MOTULも4順位フィニッシュと難
しいレースを上位フィニッシュをしています。