SUPER GTは二日目を迎え、決勝レースが行われました。初日から
天候に恵まれたオートポリスですが、初日のセッションでは、練習
走行ではUPGARAGE 86がトップタイムをマークしており、予選で
はVivaC 86がQ1,Q2ともにトップタイムをマークしていました。
今回GT300クラスでは、性能調整が入っており、
【 SUPER GT 】
2017.05.11 第3戦 オートポリス:参加条件(各車種のBoP)
について
https://supergt.net/news/single/17086
と性能調整が入っています。これがどうレースに影響するのかが
注目されていました。
今回は初日のセッションを見るとJAF GT勢にプラスに働いて
いるようで、GT500はレクサス、GT300はAMGという状態と
は少し違ったセッションの結果となっていました。
二日目の午後に入り、ウォームアップ走行が行われると、
BRZが45秒大のタイムをマークするなど何か決勝前に速さを
感じさせる結果を残しています。
初日のウォームアップ走行と予選では、気温が全く異なり
路面温度も時間を追うごとに上がっていったため、コンディ
ションがまるで違ったわけですが、その予選Q2の熱いコン
ディションと比較すると、決勝レースのコンディションは
気温、路面温度ともに低い状態で始まることになりました。
この辺りで、タイヤ特性による各チームの速度差が出て
きそうな感じですが、どういったレース展開になるのかも
注目されます。
【 予選 】
気温26℃
路面温度41℃
【 決勝 】
気温22度
路面温度31度
富士とは少し様子が異なり重くなっているため、AMG
にアドバンテージはないのですが、富士での走りを見ると
タイヤのパンクさえなければポイント獲得及び、首位維持
という状態だった4号車ですが、速度はあったため、今回
のコース特性が異なるサーキットでの走りがどうなるのか?
も気になるところです。
2年ぶりの開催となったスーパーGT第3戦オートポリス
でのレースですがポールスタートのVivaC 86 MCがトップ
で1コーナーに入りますが、すぐに背後にSUBARU BRZ R
&D SPORTが続き、3番手に浮上したARTA BMW M6 GT3、
そしてマッハ車検 MC86 GTNETが続き、序盤から上位は僅
差の争いとなります。
しかし、4周目に最終コーナーでGT500クラスのARTA NS
X-GTがLEON CVSTOS AMGと接触してスピンを喫し、そこ
に10番手付近を争っていた#31 TOYOTA PRIUS apr GTの久
保凛太郎選手(くまもん仕様)、そしてUPGARAGE BANDO
H 86の川端伸太郎選手がクラッシュします。
序盤から、まさかの多重ラッシュでセーフティカーが導入さ
れ、液体処理を伴ったことから14周までSCランが続きます。
リスタート後は
【1】VivaC 86 MC
【2】SUBARU BRZ R&D SPORT
【3】ARTA BMW M6 GT3
【4】グッドスマイル 初音ミク AMG
【5】GAINER TANAX AMG GT3
【6】Studie BMW M6
となります。
上位陣は29周目にはVivaC 86 MCがピットに向かい、松井
孝允選手がステアリングを握り、さらにGT500が31周を終え
たあたりでSUBARU BRZ R&D SPORTがピットへと向かい、
井口卓人選手に交代します。
トップの2台は32周目にはテール・トゥ・ノーズとなります
が、VivaC 86 MC制します。しかし、ARTA BMW M6 GT3が
ピットを終えると、2台の前でピットアウトします。
これでGT300ルーキーのショーン・ウォーキンショー選手
の駆るARTA BMW M6 GT3が2台のJAF-GT車両を従える展開
となりますが、43周目には松井孝允選手のVivaC 86 MCが走
りが厳しくなったARTAをパス。さらに45周目にはBRZも2番
手に浮上しています。
2台による戦いは終盤ふたたび接近し、最後はふたたびテー
ル・トゥ・ノーズになります。
そして、その戦いはホームストレートまで続き、サイドバ
イサイドでホームストレートを駆け抜けチェッカーを受けま
す。
このホームスタンドが揺れるような熱いファイナルラップ
の中レースを制したのはVivaC 86 MC。その差は、わずか0
.091秒という稀にみる熱いレースとなりました。VivaC 86は
今季初勝利で、山下健太選手はGT300初勝利を飾っています。
2位はSUBARU BRZ R&D SPORTで、3位はピット作戦で
順位を上げレースを組み立てたARTA BMW M6 GT3の三台が
ポディウムを獲得しています。
BMW勢はStudie BMW M6も4位となり、今季最上位フィニ
ッシュとなりました。
メルセデス勢はグッドスマイル 初音ミク AMGが5位に入る
一方、GAINER TANAX AMG GT3は終盤タイヤ&ホイールが
外れてしまいストップしています。
第2戦ウイナーのJMS P.MU LMcorsa RC F GT3が6位、終
盤4~5台によるバトルを制したD’station Porscheが7位とな
りました。
レースのリザルトを見てみると、5順位のグッドスマイル
初音ミクAMG以降は周回遅れというハイスピードレースと
なっており、すさまじいハイスピードレースだった事を示し
ています。
ちなみに、今回のレース結果でポイントランキング上位三台が
3ポイント差で、各マシンが1ポイント差で並ぶ手結果となりまし
た。ちなみに、4号車は今回のレース結果によってランキング3位
となっています。