北朝鮮のミサイル(または人工衛星)発射をめぐって、海上自衛隊のイージス艦3隻が出撃しています。
「日本の領空・領海・領土内に落下すると見られる場合には、北朝鮮ミサイルを破壊せよ」という趣旨の命令ですから、これは「実戦のため」と言えます。だから、「出撃」です。
イージス艦が3隻も出撃しているのなら、そのほかに大小の艦艇が何十隻となく、命令に従って警戒しているでしょう。空自や海自の偵察機や哨戒機も絶え間なく飛行しているでしょう。わが国領土内にあるレーダー基地にも何らかの命令が出て、全力を尽くして監視しているでしょう。
どのような部隊に、どのような段階の警戒態勢が命令されているのか知りませんが、陸海空自ともに関係部隊に禁足命令が出ているのでしょう。
米海軍のイージス艦2隻も日本海に遊弋しているということです。とくに在韓米陸軍・在日米空海軍はかなり高度の警戒態勢を敷いているでしょう。日本海には米原潜だっているかもしれません。緊急展開部隊である沖縄の米海兵隊も待機態勢かもしれません。
私は専門的な情報の入らない部外者でしろうとです。それゆえ見当が大きく外れたとしても、日本海や朝鮮半島有事の警報が出たなら、日韓米の三カ国軍が連動して動くのはまちがいありません。
北朝鮮は38度線沿いに韓国首都ソウルに向けて長距離砲やミサイルをずらりと並べているということですし、朝鮮戦争を経験していますから、韓国軍は大変な緊張を強いられているでしょう。わが国自衛隊は米軍や韓国軍と連携して、というよりも連動して活動しているでしょう。
このたびのことを受けて、日韓米三カ国政府と三カ国の陸海空軍・陸海空自の緊張度を想像することは、私にとっては困難なことです。しかし、想像する手がかりとして、学研文庫「ミグ25事件の真相」(2001.8.13.初版発行) という本があります。一度読んでみてください。
また、この本の内容を紹介した私のブログ『ソ連戦闘機函館侵入、そのとき自衛隊は…』を再読していただければありがたいと思います。ついでに『「韓国国防白書1998」から抜き書き』もどうぞ。