夏休みに故障し入院となったハーレーですが、出雲のSIHAGAMI(ハーレーショップ)さんから連絡が入り「直りましたのでいつでもどうぞ!」と。
やっと乗れると受け取りの日程も決め、出雲へ向かったのですが何とその日は、島根(江津)は記録的な豪雨が起こった日と重なってしまいました
大阪からJRで向かったのですが、山陰本線の車窓からみる雨雲
標高2000m級の土地でも無いのに雲が屋根にかかりそうなくらいまで下がってきています。
こんな天候のなか、やはりというか米子駅で足止め
何とか40分遅れで出雲行が動き出したので夜遅く到着。
前回の故障から、この天候まで何故こんなにツイテいないのか........
厄払いに一杯グイッと行き寝る事に。
翌朝も空はで雨が降りそうな出雲市駅前
朝9時 SHIRAGAMIの中田さん(エンジニア)が駅まで迎えにきてくれてお店まで。
作業場を除くと、元気に直ったMYハーレーが。
ところで今回の故障は何だったのか
走行中に突然エンジンが停止
車検は2カ月前に受けたばかり。バッテリーは2年物で終るには未だ早い。レギュレターが一番怪しいと思いつつもサンデーライダーはテスターを持ち歩いていないので確認できずJAFという結果。
お店の方に聞くと、バッテリー計測で初めに死亡を確認。
交換後、それでも動かないのでレギュレターかオルタネーター(発電機)の疑い、エンジンを分解
オルタネーターを見るためには、エンジン左側のプライマリーカバー等を全部外します。
この写真の左側丸い所に入る部品がオルタネーターで、真ん中の軸(エンジンのクランクシャフト)が回る事でオルタネータも回り発電されます。
で.......外したオルタネーターがこれ
これ、よ~く見てみると
コードが出ているところが.......
さらにアップ
プラグコードの被服が焼焦げています。
これが原因か
やっとスッキリとしたと思ったところ。
エンジニアの中田さんが、実はこれも問題なんですが、最ヤバイのがあるんですよぉ
これ見てくださいと、オルタネーターカバーを渡されました。
先ほどのコイルが一杯巻いてある物体がこの鍋の蓋の中で回るんですが、中心の丸い穴を更にアップ。
綺麗にツルツルした穴です。
匠が熟練の技を使って綺麗に削り取り凸凹が無くなった穴です
って言うか、通常のオルタネーターカバーの穴はこんな感じ。
真ん中の穴はツツツルでは無くギザギザなんです。
エンジン腰下のオーバーホールはなかなかやらないので、この辺りの分解はトラブルが起こらないとやらないものです。長い間かけオルタネーターが緩み、そのズレでギアが削れ、最後にはオルタネーターとカバーがスムーズに回らない事となり発電が出来ず、バッテリーにも充電ができなかったと判明。
オルタネータープラグ被服の焼焦げも、上記のトラブルにより引き起こされたものかもしれません。
今回のような故障は少ないかもしれませんが、オルタネーター故障(ショート)は個体によっては起こりうるものです。
走行距離だけに関係するもおでもなく、少ない距離でも7年程度するダイナ系には最近多い故障のようです。
EVO(エボリューション)からT88(ツインカム88)へエンジンが変わり、故障も少なくなったハーレーですが何かと手がかかる乗り物です。
それと、レギュレターは今のところ問題なですが、また何処かで壊れそうな予感はしています。
この他にも、オイルシールの劣化(ズレ)もあり、様子を見ながら付き合わなくてはいけませんが、そのくらい気をつかう方がバイクの状態が良く分かるので結果的には良しとしましょう。
新しいオルタネーターをセットしたのがこれ。
新品は綺麗な色しています
この後、エンジンも一発始動
雨の出雲を元気よくスタートして広島まで帰りました。
途中、大雨に合い最悪でしたが事故もなく到着。
今回のアクシデントもツーリングの良い思い出として記憶しておくこととします。
最後に
故障が高速道路で起こらなくて本当に良かった