マダムようの映画日記

毎日せっせと映画を見ているので、日記形式で記録していきたいと思います。ネタバレありです。コメントは事前承認が必要です。

サウスポー

2016-06-21 11:41:45 | 映画ー劇場鑑賞

ーサウスポーーSOUTHPAW

2015年 アメリカ/香港 124

 

監督=アントワーン・フークワ キャスト=ジェイク・ギレンホール (ビリー・ザ・グレート・ホープ) フォレスト・ウィテカー (ティック・ウィルズ) レイチェル・マクアダムス (モーリーン・ホープ) ナオミ・ハリス (アンジェラ・リヴェラ)

 

【解説】

愛する妻がこの世を去り、娘とも引き離され全てをなくしたボクシングの元世界チャンピオンが、再び頂点を目指し娘との絆を取り戻すため奮闘するドラマ。どん底からの再起を図る主人公を、『ナイトクローラー』などのジェイク・ギレンホールが体当たりで演じる。共演にはオスカー俳優フォレスト・ウィテカー、『007』シリーズなどのナオミ・ハリス、『スポットライト 世紀のスクープ』などのレイチェル・マクアダムスら実力派が集結。監督を、『トレーニング デイ』などのアントワーン・フークアが務める。

 

【あらすじ】

怒りを力に変える過激な戦闘スタイルのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)は、試合にまつわるいざこざが原因で妻を亡くす。生きる気力をなくした彼は世界チャンピオンの座から転落し、まな娘とも離れ離れになってしまう。全てをなくしたビリーはアマチュアボクサーのトレーナーを務めるティック(フォレスト・ウィテカー)の協力を得て、栄光と娘の信頼を取り返すため再起を図る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

王道を行くボクシング映画という感じでした。

私は文句なしだなあ。

見てよかったです。

 

ディフェンス知らずのボクサー、ビリー・ホープ(ジェイク・ギレンホール)。

孤児の施設で育ったが、いまやチャンピオンとなり、やはり同じ施設で育った美しく理解ある妻モーリーン(レイチェル・マクアダムス)と、利発な娘レイラと暮している。

 

ところが、大事なパーティの場でライバルのエスコバル選手といざこざを起こしてしまい、そのどさくさに発砲事件があり、最愛のモーリーンが流れ弾に当たり、ビリーの腕の中で息を引き取ってしまう。

 

ビリーの生活は荒れ、お金も底をつき、マネージャーが組んだ試合にもふがいなく敗れ、とうとうボクサーとしてはやっていけなくなった。

 

娘の保護者としても失格とされ、娘は施設に。

娘からも信頼をなくし、どん底状態。

 

自分がかつて対戦して唯一信頼できると思うトレーナー・ティック(フォレスト・ウィテカー)のボクシングジムの扉を叩き、彼の指導を乞う。

 

そしてとうとう、因縁のライバル・エスコバルとの試合ができるまでになった。

 

☆ネタバレ

フォレスト・ウィテカーが丹下段平に見えたら、ジェイクがジョーに見えてきました。

「あしたのジョー」ファンの私はわくわくしてみていました。

 

それだけじゃなく、すべての判断をモーリーンに頼っていたビリーの一人立ちの物語でもあって、ティックにとっても、ビリーが希望に変わる物語でした。

 

ビリーの姓がホープ=希望というのも象徴的だなあ。

 

世界全体がなくしそうな希望。

この作品は、すごく個人的なお話ですが、大きな目で見れば希望がメインテーマだと思いました。

 

モーリーンを撃ったのは誰かーということには脇目もふれなかったことは、この映画の成功につながったとは思いますが、私は犯人を知りたかったなあ。

 

勝手に考えていることだけど、あのマネージャーが怪しくない?

彼はまだまだ大きな試合をビリーにさせたがっていたけど、モーリーンが渋っていたでしょ?

モーリーンが邪魔だと思って取り巻きの誰かに殺させたんじゃないかなあ。

 

「ナイトクローラー」では煮ても焼いても食えない男を演じていたジェイク。

今回は単純故に純粋な男を、素晴らしい肉体美で演じてくれました。

すごいわ、ジェイク。

 
ラスト、娘の信頼を取り戻したビリー。

ナイトクローラー

2016-02-13 10:40:30 | 映画ーDVD

ーナイトクローラーーNIGHTCRAWLER

2014年 アメリカ 118

 

監督=ダン・ギルロイ キャスト=ジェイク・ギレンホール (ルイス・ブルーム) レネ・ルッソ (ニーナ・ロミナ) リズ・アーメッド (リック) ビル・パクストン(ジョー・ロダー)

 

【解説】

87回アカデミー賞脚本賞にノミネートされたサスペンス。事件や事故現場に急行して捉えた映像をテレビ局に売る報道パパラッチとなった男が、刺激的な映像を求めるあまりに常軌を逸していく。脚本家として『ボーン・レガシー』などを手掛けてきたダン・ギルロイが、本作で監督に初挑戦。『ブロークバック・マウンテン』などのジェイク・ギレンホールを筆頭に、『マイティ・ソー』シリーズなどのレネ・ルッソ、『2ガンズ』などのビル・パクストンらが出演。報道の自由のもとで揺らぐ倫理という重いテーマが、観る者の胸をざわつかせる。

 

【あらすじ】

人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。たまたま事故現場に出くわした彼は、そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの姿を目にする。ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、事件現場、事故現場に駆け付ける。その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようとルイスもとんでもない行動を取る。(シネマトゥデイ)

 

【感想】

この映画、面白いですよ。

私も劇場で見たかったのですが、DVD鑑賞になってしまいました。

 

ナイトクローラーと呼ばれるパパラッチの所行。

今では、視聴者が提供の現場映像が当たり前になってしまいましたが、ちょっと昔はこういう特ダネ記者がいて、真っ先に現場に駆けつけ、大衆が喜びそうな映像をテレビ局に高値で売るということがあったのですね。

特に、アメリカでは生々しい映像が価値があったのですね。

 

今の流行言葉、「ゲスの極み」といしか言いようのないルイス(ジェイク・ギレンホール)。

社会の底辺に落ちて、金属泥棒に身をやつしていたルイスは、パパラッチの仕事を目撃し、これなら自分にもできて、社会復帰もできるかもしれないと思う。

たまたまテレビ局に売り込んだ映像がプロデューサーのニーナ(レネ・ルッソ)に気に入られ、この道に入る。

貧しい男を言葉巧みに助手に雇い、頭角を現す。

この世界での成功、それはいかに早く、いかに衝撃的な映像を撮るかと言うこと。

ライバルに先んずることも然りだが、警察よりも先に現場に駆けつける、あるいは、現場を作るー。

そして、ついに!!

 

ゲスな男、最低の男なんだけど、その言葉巧みな交渉術、押しの強さ、成功への異常なまでの執着、自己愛など、なんか目が離せない。

ジェイク・ギレンホールが演じる、痩せて目だけがぎょろぎょろ光って、薄ら笑いを浮かべたり、急に狡猾な表情になったりする男。

隣にいたら絶対イヤだけど、スクリーンの向うだから安心して観察していられるって感じ。

 

ジェイク、うまい!!

見て欲しい作品です。