観光ガイドブックに載せる訳にいかないコラム

管理人「てぃんがーら」が沖縄のニュースを斬る!

仲井真氏が初当選 糸数氏に3万7318票差

2006年11月20日 | Weblog
 任期満了に伴う第十回県知事選挙は19日投票が行われ、即日開票の結果、無所属・新人の前県商工会議所連合会会長・仲井真弘多氏(67)=自民、公明推薦=が34万7303票を獲得、無所属・新人の前参院議員・糸数慶子氏(59)=社民、社大、共産、民主、自由連合、国民新党、新党日本推薦、そうぞう支持=に3万7318票の差をつけて初当選した。(2006年11月20日琉球新報朝刊1面)

 本日の県内2紙の朝刊は、1面全面を使って昨日の知事選の結果を伝えています。稲嶺県政を継承するかどうか、保革の一騎討ちとなった沖縄県知事選でしたが、仲井真氏の経済問題を前面に据えた訴えが票を集めたようです。
 県民は現実路線を選択したという見方もありますが、やはり沖縄経済が切実な課題と感じているのでしょう。
 もし革新の糸数氏が県政を担うことになった場合、議会運営に非常に不安がありました。脱ダム宣言で県政が迷走した長野県と同じ轍を踏む危惧がありました。
 基地を県内移設することを国と協議するという仲井真氏、こうなったら、したたかにできるだけ国から金を出させて欲しいものです。

県外移設「もう無理」/久間長官、普天間代替で

2006年11月17日 | Weblog
 久間章生防衛庁長官は十六日、CS放送の報道番組で米軍普天間飛行場の移設問題に言及し、県内に代替施設を造る条件を変更する可能性について「もう無理だろう。またゼロから議論するのはできない話だ」と述べ、県外移設は不可能との認識を示した。(2006年11月17日沖縄タイムス朝刊2面)

 まあ、そうでしょうねえ。いまさらできない話でしょうねえ。
 ところで、辺野古移転の話が出た時に、「これはあくまで中間報告であって、修正はありうる」という政府の発言はどうなっちゃのでしょうねえ。最大の問題点は発言の責任を取るということが無く、言ったら言いっぱなしという日本政府の体質だと思います。
 上からの一言がどれだけの重さがあるか、ほとんど分かっていないようです。前首相が「沖縄の負担軽減」という言葉をよく使っていましたが、基地の県内移転がどうして負担軽減なのか、説明もされないまま。
 政府は発言に対する責任をどう取るのか、強く求めたいところです。
 

消防 放射線装備なし/米軍機 大量搭載なのに

2006年11月12日 | Weblog
情報開示は事故後 隊員「お手上げ」
 多数の放射性物質が米軍機に使用されていることが発覚し、米軍飛行場を抱える自治体の消防は万が一の放射線災害に備えがないことに不安を募らせている。(2006年11月12日沖縄タイムス25面)

 連日紙面を賑わしている、米軍機に使用されている劣化ウラン問題。社会面に防火服を来て航空機災害消火訓練する消防士の写真が載っています。宇宙服のような防火服ですが、これでは放射能は防げないという説明。放射線の防護服は無く、実際に航空機が墜落したら消火作業ができないといいます。
 劣化ウランは通常は金属であり、比重が重いことから航空機のバランス材にはいいらしい。しかし、高温で爆発すると微細なチリとなり、吸い込むと体内から被曝するというやっかいな素材です。
 安全のためにも、このような素材は使わない方がいいのでしょうが、軍用機の素材など通常は情報公開しないものではないかなと思います。米軍機は航空機といっても兵器に変わりありません。安全な素材を使った兵器っていうのも何か違和感を感じます。
 危険な素材を使わせない、というよりも、事故を起こさない安全管理をもっと行ってほしいですね。もっと言うと基地を撤去する方がいいのですが。
 問題は、劣化ウランがあるかどうか情報公開より、基地そのものの問題を解決してほしいです。

銃口の先には住宅地 米兵、突入訓練で四方に

2006年11月09日 | Weblog
 金武町の米軍キャンプ・ハンセン内レンジ4の米陸軍都市型戦闘訓練施設の射撃用建物で8日午前、建物突入訓練中とみられる米兵が銃口を住宅地側に向けているのが確認された。弾倉は付いていなかったもよう。住宅地が近い地元の懸念に、日米両政府は「安全性」を強調していたが、この日の訓練行動は住民の不安を招き、反発が高まりそうだ。(2006年11月9日琉球新報朝刊1面)

 琉球新報は1面中央の囲み記事で、沖縄タイムスも1面で、写真入りで報道しています。腰だめに銃を構えた米兵が、カメラの方向に銃口を向けているのが分かる写真です。この都市型戦闘訓練施設は、住宅地に近い所に作られ、跳弾であっても住宅地に飛んで来る可能性があります。
 この日は実弾は装填していなかった様ですが、それでも銃口を向けられたらいい気持ちはしません。
 ただ、建物突入訓練をしていたようで、周囲を警戒する場合当然、銃口を四方八方向けるでしょうねえ。たまたまカメラ方向に銃口を向けた瞬間を捉えた画像だと思えます。それをあえて大きく取り上げている感があります。これも知事選がらみかと勘繰りたくなります。
 

米軍機に放射性物質/劣化ウランなど多数

2006年11月08日 | Weblog
県内基地配備機も/事故で被曝可能性
 米軍普天間飛行場や嘉手納基地の配備機を含む航空機の各種部品に、劣化ウランなど多数の放射性物質が使用されていたことが七日までに、米軍の資料から分かった。分量や使用期間は不明だが、いずれの物質も人体への被曝があれば放射線障害が起きる。二〇〇四年、沖縄国際大学で起きた米軍ヘリ墜落事故でも放射性物質が燃え、住民の健康不安を招いており、米軍に実態の公開を求める声が強まりそうだ。(2006年11月8日沖縄タイムス朝刊1面)

 沖縄タイムス紙1面トップの記事です。宜野湾市の沖国大に墜落したCH53輸送ヘリにストロンチウムが使われた部品が搭載され、結局1個が回収できないまま、熱により焼失したという結論になりました。
 また、劣化ウランは硬度と重量がある金属で、常温では何の影響も及ぼさないものですが、弾頭等に取り付けられ高温で破砕されると微細なチリとなって飛び散り、体内に入ると被曝の可能性があるというものです。
 兵器に使用するには便利な物質であり、兵器である以上、市民に公開というのも難しいでしょう。
 ただ、どうしてこの時期に1面トップで報道されるのか、よく分かりません。米軍の危険性を強調し、革新系の知事に票を集める工作とも思えます。
 市中ではあらゆる電信柱に違法ポスターが貼られています。「女性知事を」というポスターの上から「男」というシールが貼られたり、もう泥仕合の体をなしています。どうも、そんな裏があるように感じてなりません。

双方向飛行に理解/防衛庁首脳

2006年11月07日 | Weblog
「普天間」V字滑走路/緊急時に限り
 防衛庁首脳は六日、米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部への移設で米側が、滑走路二本の双方向から進入・着陸を想定して四カ所に進入灯の設置を求めていることについて、緊急時の固定翼機の計器飛行に限って双方向飛行はあり得るとの認識を示した。(2006年11月7日沖縄タイムス朝刊1面)

 本日の1面トップ記事です。昨日の続報になります。騒音被害や危険性の減少のために、離陸用、着陸用と分けて計画されている2本の滑走路。米軍はV字型に配置された滑走路を4方向とも着陸できるようにしようと求めているわけです。
 あろうことか、防衛庁は緊急のときには4方向からの着陸を認めようとしているわけです。
 しかし緊急の意味も曖昧と言わざるを得ません。そもそも軍の航空機の離着陸自体が「緊急」なわけですから、もうこれは常時4方向の利用可ということと同じです。何度も言いますが、「緊急でないから着陸専用の滑走路を使おう」とかいちいち米軍が配慮するとは到底思えません。できてしまえば連中は好きなように使うに決まっています。
 となると、2倍の金をかけてV字型滑走路を作る意味が無くなってきます。滑走路1本でも同じことです。
 管理人が考える次のシナリオは・・・。
 米軍は緊急時にジェット機が着陸できるように滑走路1本を2000mに延長せよという要求を出し、さらに空母が着艦できるバースの整備を要求してくるでしょうねえ。そしてパトリオットの配備。
 沖縄の負担軽減など名ばかり。
 辺野古が恒久的な軍事基地化に向かっていることは紛れもない事実です。

V字滑走路 双方向使用/集落の上空飛行も

2006年11月06日 | Weblog
米想定、4進入灯要求/日本側「緊急時やむなし」
 在日米軍再編に伴い、日米両政府が調整を続けている米軍普天間飛行場の名護市キャンプ・シュワブ沿岸部移設への建設計画で米側が、V字形滑走路二本の双方向に米軍機進入ルートの確保を想定し、それぞれ滑走路両端の計四カ所に進入灯を設置するよう求めていることが五日、分かった。日本側は地元の反発が予想されることを理由に慎重姿勢を示しているが、滑走路の双方向に進入ルートを設定すること自体は「緊急時の例外措置ならばやむを得ない」と容認する考えだ。(2006年11月6日沖縄タイムス朝刊1面)

 タイムス紙の1面トップ記事です。普天間飛行場の代替えとして建設を計画している辺野古の飛行場。どういう向きにしても、南北にある集落のどちらかが離着陸の進路にあたってしまうということで、突然出てきたV字滑走路。離陸、着陸それぞれ専用とすることで騒音被害を避けることができると、防衛施設庁は地元に説明していました。
 それが、2本とも離着陸できるようにそれぞれの進入路に新入灯を設置しろと米軍は言い出し、政府はやむを得ないと受け入れようとしているわけです。
 そもそもV字案というのは防衛庁が勝手に考え地元に説明しただけで、米軍がその使い方まで了承したものではないわけです。それに、いまだかつて米軍が日本政府のいう通りに従ったことなどありません。管理人も以前から疑問を提示していますが、タッチアンドゴーの訓練などで、どうやって離陸・着陸の滑走路を振り分けるのでしょうか?
 そもそも普天間のヘリ基地の移転なのに、なぜに1500mとか1800mの滑走路が必要なのでしょうか。
 答えは見えています。老朽化し使い勝手の悪い普天間を返還し、恒久化できる新しい基地が沖縄に欲しいだけです。
 今後もどんどんなし崩し的に米軍のいいように運用されていくでしょう。

米軍再編・経済問う/県知事選きょう告示

2006年11月02日 | Weblog
仲井真・糸数氏が対決
 米軍普天間飛行場の移設問題や経済振興の方策などを主な争点に、県知事選が二日告示される。与野党両陣営から、前県商工会議所連合会長の仲井真弘多氏(67)=自民、公明推薦=と、参院議員の糸数慶子氏(59)=社民、社大、共産、民主、自由連合、新党日本、国民新党推薦、そうぞう支持=が立候補、十七日間の選挙戦に突入、事実上の一騎打ちとなる見通し。(2006年11月2日沖縄タイムス朝刊1面)

 稲嶺知事が退任し、次の沖縄県政を引っ張るリーダーを決める選挙が11月19日に行われます。今回の知事選は双方とも候補者擁立がまとまらず、特に野党陣営は二転三転し、出遅れた感があります。
 個人的に思うのですが、両候補とも何となく熱意に欠けるような気がして仕方ありません。沖縄を引っ張るんだという強烈なリーダーシップを感じないのです。
 瀬長亀次郎のようなリーダーが欲しいものです。