くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

僕の歩く道 第8話

2006-11-29 14:10:53 | ドラマ

兄のお土産はプリンで仕事帰りに食べるのは焼きイモ。

やっぱり心なし黄色を食べるテル。

今回は濃い黄色のシャツに淡い黄色のベスト。

そこらじゅうが黄色に染まって風水なら確実に金運上昇だわ^^

                      

医師のカウンセリングで新しい道を覚えたと報告するテル。

医師はテルの進歩をとても喜んで褒めてくれました。


先週幸太郎と通った覚えたての道を行きながらあのロードレーサー@亀田の店を

発見し立ち止まります。そこにりながやってきて中にはいりたいのかと聞きます。

うん!・・どうしたものかと躊躇していると中から亀田が顔を出しました。

いつものように心配するリナは「兄は初めての場所は緊張する・・・」と説明を

始めようとします。しかしテルは「大丈夫」とリナに言い、中に入って行きました。

何度かの会話で亀田もテルのことがわかってきたのかもしれませんね。

こうやってよき理解者が増えていくのが嬉しかったりします。

家に帰りその報告をすると里江も喜びます。今度そのお店に連れていってね!


秀治がプリンのおみやげをテルに渡しています。

里江の検査結果を聞いて何でもないことを知りほっと一安心。

2Fでは幸太郎の環境が激変(笑)真樹が物分りのいい母になっていました。

プレゼントというので開けてみたら「絵の具」絵画教室に通ってもいいといわれて

大喜びの幸太郎。絵の具はどれだけ描いてもいいと自由に想像を広げるようです。

この家族もひとつのハードルを越えたのですね・・感無量です。

 

テルはいつもの手紙を書いています。

    都古ちゃんへ

      今日は動物園に行きました。

      チキンカレーを食べました。

      ジンジンの爪を切りました。

またジンジンが出てきてくれてちょっと嬉しかったりしますね

 

都古夫婦。

  今日のフレンチおいしかった。あのお店は教授の奥さんが選んだのだってね。

都古の上機嫌な声とは裏腹に河原は不機嫌そう。何か怒ってる?うんん~~?

言いたいことがあるのかないのかシャワーに行ってしまいました。


動物園ではさっきからレッサーパンダの双子が現れて笹を食べています。

二匹が寄ったり離れたり・・かわいいですねえ

この二匹の名前を募集したのでアンケートを開いていますが、その時に園長が

どこにいるかと探す人がいました。園長は本社に行っているということで噂話。

この園長を勤め上げたあとは本社に戻りレジャー事業部のポストが用意されて

あるらしい。三浦が思わず「出世かぁ~」と言ったらテルも「出世かぁ~」と言います。


本社では常務(?)に押され気味。フラミンゴは灰色でうまれるのに成長につれピン

クになるのはなぜか?と聞かれて答えられません。勉強不足で・・後で調べると

言う園長ですが常務の方が説明できてました。これはやばい。園長である以上、

ある程度、動物の勉強するのは必要な事でしょうに・・何もしてないみたいね??

しかし、問題はそれではなく障害者を雇ったことがいい印象を与えてないようで、

そんなことよりも来園者を増やす事が最重要課題だといわれています。このままだと

本社に戻れないどころか園長でさえ危ないと言われ青くなりおののく園長でした。

 

レッサーパンダの双子の名を決めてマスコミ発表するという園長。起死回生の案だ

ったといいのですが。テルはそうじしながら三浦に「出世」とは何かと聞いていますが

説明に考え込み、テルは知らなくてもいいと言ってしまいました。ちょっとあいまいで

テルには却って印象に残りそうです。


レッサーパンダは「クッピーとマーボ」に決定。早速マスコミを呼びお披露目をすると

という園長ですが、クッピーの調子が悪く延期してほしいという古賀。動物は想像以

上にストレスがかかりやすいからというのに「死ぬわけではない」という園長にかちん

ときた古賀は「2年前にここに来た園長より僕らの方がわかっている」と反論。

しかし、園長にしてみれば常務の厳命「入場者増」がどうしても先の課題です。

  ここは動物園である以上、お客に来てもらわないと意味がないし、

  そのためには宣伝活動も必要だから。

憮然とする職員達でした。マスコミのフラッシュを浴びクッピーは元気なくぐったり。

結果として脱水症状を起こし補輸液してるけれど園長が「大丈夫でしょ?」と楽観して

言うので古賀は黙ってしまいます。脱水症状って人間でも下手したら危ないのよね。

命の危険があるといわれさすがに「ウソ」とびっくり「困るよ!」って誰がそうしたんで

すか?職員達の視線が園長に刺さっていますね。テルは時間で帰ると言います。

他の職員達はクッピーのところに集まり心配です。誰も帰れないのですが、園長が

現れびっくり。誰も残業つけないから先に帰ってほしいと言われたりしてます。


家ではマスコミに流れてパンダの命名が話題になり、後ろの方で黙々と掃除をする

テルをリナが見つけました。里江もうれしそうです。


帰ったはずのテルは焼き芋を買っていました。ベンチで黙々と食べるテルに話しか

けても無視されていましたね^^「私たち以外は一致団結のようだ」という園長。

帰ろうとしてもテルは立ちません。

   テルは動物園の飼育係です。

   テルの動物園の動物たちが元気でいられるように

   一生懸命お世話してください。約束です。

そのまま立ち上がって「大竹さん」と呼ばれても通りすぎていきました。テルは動物園

に戻っていきました。皆テルを歓迎しています。家に電話するテルは誰かに代わって

と言われると全員の名前を挙げるのね^^古賀が代わっていました。こんな大変な時

にテルがいたら逆に迷惑ではと心配しています。が、古賀がそんなことないといって

くれました。安心したような里江でした。職員たちはピザの宅配を頼み、楽しそう。

クッピーも水を飲み、ようやく一山超えたという気がします。皆に笑みがもれました。

古賀がテルを家まで送ってくれたんです。やっぱりそうするのが正しいのね。

里江の「テルはちゃんとやっているのかどうか」という心配は

「ちゃんと飼育係をやっています」という古賀のひと言で救われました


翌日、体調は回復してもまだお客の前には出せないという古賀に、さすがの園長も

分かってるといいました。園内ではきかれても体調不良で出せないことを伝えると

けっこうキレていましたし、貼紙をすると子供たちもがっかりするんですね。

慌ててマスコミに出さなければ良かった・・・園長の悔いが苦そうですね。

古賀に対しても自分を責めればいいと言うのです。皆がどう思ってるかわかってると

しかし古賀は

  僕は園長を責められる人間じゃありません。

  少なくも園長は動物に愛情があるふりをしていたじゃないですか。

古賀は自閉症の自分の子供に愛情のあるふりさえできなかったと言ったのです。

初めて知った園長は「何の話?」と戸惑い気味。コーヒーでもという古賀にコーヒー

ではなく飲みに行っていましたね。

   僕はどうしても息子が自閉症だって認められなかったんです。

   父親としてありのままの息子を受け入れることができなかったんです。

ひどいでしょうという古賀ですが、

   ありのままを受け入れられない古賀さんは

   少なくともありのままの古賀さんだったでしょう・・

よくわからないという古賀です。

   愛情あるふりをできなかったのはありのままの古賀さんでしょ?

そういう園長は、自分はありのままでいたことがないと言います。焦っている理由は

本社に戻れないかもしれないと思ったことで。本当の自分は本社に戻ることなんか

どうでもいいと思っている。でもどうして戻りたいかというと「男は出世しないといけな

いから」だというのです。だから絶対に本社に戻りたい。しかし、こんなことでクッピー

を死なせるところだったと自嘲気味。

   僕だって息子を捨てました。

でも後悔してるんでしょ?ハイ・・大竹さんと出会ってから思うことがありまして。

   私はこれからも変わる事はないよ。出世しなきゃいけないし、動物に愛情があ

   るふりをしなきゃいけないし、障害者に理解あるふりも続けないといけない。

無表情の古賀です。二人の間には大きな違いがあるね~~。


千晶と盛り上がる都古はその後もカラオケと誘い、帰宅が遅くなっています。

怒っている河原はなんと大学時代の友達を連れてきたのに都古がいないから立腹

だったのです。およよ~~。そんでその前の教授との食事会は「休日にゴロゴロ」

していると言ったのが気に入らなかったようです。え?そんなこと??河原にしてみ

れば都古と一緒になったのは多大な犠牲を払ってるわけで妻としてもっと尽くしてほ

しいということですか?電話一本で解決するのに試すようなことをするからよ。

お互いの溝がちょっとできてしまいましたね・・・


テルは母から頼まれた手紙を園長に渡しました。里江の手紙は達筆で美しいお手本

みたいでしたわ。テルが落ち着いて仕事ができるのが非常にありがたく思ってること

と、職員の皆が受け入れてくれてることや、理解ある園長に感謝していること。

心打たれる園長です。テルのようすを見にきました。一心に餌のりんごをカットして

います。その後、返事を書きますが、名前でストップ。帰りはまた焼き芋を食べる

テルの隣に座って一緒に食べています。過去の仕事を聞く園長に、カタログやおか

ずやいろいろ言いますが「うまくいかなかったの?」と聞かれ

  できることが多いのが良くて少ないのが悪いわけじゃないの。

  自分のできることを一生懸命にやればいい・・・


翌日、フラミンゴを遠くに見ながら来園者に声をかけていますが、「マレーバク」の

ことを聞かれます。マレー半島と関係あるのかとか・・・説明できない園長に近くに

いたテルが詳しい説明を口ずさんでいるのです。びっくりする園長は昨夜のテルの

「できることが多いのがよくて少ないのが悪いわけじゃない」と言った事を思い出し

ていました。テルの説明は続いています。

そんなところに常務が来園。餌をカットしているテルのところに来ますが、自分を無

視されてむっとしていました。そのまま、園長のところにきました。そしてテルのことを

言い出します。皆、はっとした顔。そこに定規をうばってきたことを知り、さすがに皆

青くなります。園長は思わず定規をひったくりました。へこへこしていた園長ですが

本能で動いてしまったのですね。慌ててテルのところに走りました。テルが落ち着き

なく優勝者を呟いています。見るからにかわいそうな状態。定規を戻し

  「りんごを切ってください。いつものように」

じっと園長を見つめていたテルも次第に落ち着き「はい」と切り始めます。

その横顔をじ~っと見つめる園長。何かが彼を変えました。ちょっとうるうるです

あの常務はどうしたでしょうね・・園長降格なんてならないといいですが・・

古賀も「今日の歯は違いますね・・理解あるふりなんじゃなくて・・・」

照れたように「明日、来月のイベントの件で相談したいことがあるからよろしく。」

思わず微笑む古賀です。

  勤務中の輝明さんですが自分にできることを一生懸命にやっていらっしゃいます

  とまどうこともまだあるかと思いますが受け止められるように努力していきます

  ありのままの輝明さんは、わたしたちを戸惑わせるだけでなく

  私たちに大切な何かを気付かせてくれる存在なのですから。


テルの帰宅途中のベンチで一緒に焼き芋を食べる園長。

フラミンゴが成長とともにピンクになるのはなぜかと説明し始めたら、テルがさらに

詳しい説明を始めていました。その細かい説明に驚き、ますますテルの能力を

認めざるを得ないくらいに感動していましたね。ほんと目がまん丸になっていました。

                        

園長が「ふり」をしていたと正直に言うあたりが、ちょっと良かったかもしれません。

どっちにしろ組織にいたら競争ですから出世は誰にとっても普通の課題ですし。

三浦に「出世」の意味を聞いても教えてもらえなかったせいか、今回は園長の前で

「出世」ということはありませんでしたね^^


「できることが多いのが良くて少ないのが悪いわけじゃない・・・」

その通りですが成果主義を導入していたら間違いなくそれははじかれる考えです。

ここからうんと遠いところにいて理解者が増えつつあるテルは

本当に幸せだといえるでしょう。


今回は「手紙」が最高の小道具でした。

上手い演出でしたね。テルのママの達筆にも目が釘付け。

今時ああいう手紙を書ける人はいないでしょうね。

そして園長も決まり文句じゃない自分の思った事を書いたのが良かったですわ~。

 

都古ちゃんはどうなるのでしょうかね?

河原が離婚したのは都古と一緒になりたかったから。純粋にそう思った時期を

思い出すといのにね。次回はさらに大変なことになっていそうでした。