くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

セーラー服と機関銃 第1話

2006-10-14 11:09:38 | ドラマ
普通の女子高生・星泉(長澤まさみ)は、父・貴志(橋爪淳)と幸せに暮らしていた。しかし、ある朝、突然事故で父を亡くしてしまう…。
 
一方、浅草の弱小ヤクザ目高組では、組長・目高辰雄(桂 小金治)は病に倒れ、若頭・佐久間(堤真一)金さん(山本龍二)武(田口浩正)ヒデ(福井博章)ケン坊(中尾明慶)がふためいていた。しかし、組員の必死の看病も虚しく「俺の跡目は血縁のものに」という言葉を残し組長は死んでしまう…。

父を亡くした泉の前に、目高組若頭・佐久間が組員を引き連れて現れる。佐久間は、先代組長を亡くして解散寸前の目高組のため、唯一の遠い血縁者である泉に“組長”を襲名してもらえないかと頼み込む。
寝耳に水の泉は、「組長はお断りします!許してください!」と始めは拒むのだが、なんと目高組八代目組長を襲名してしまうことに!?

父の死は他殺の可能性があるという刑事・黒木(小市慢太郎)
父の葬儀で遺影をじっと見つめる謎の女・真由美(小泉今日子)
麻薬に手を出す悪道ヤクザ・浜口組。
麻薬撲滅を掲げる政治家の三大寺一(緒形拳)
 
組長になった泉の前に、事態は一筋縄ではいかない展開が待ち構えていた

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頭良さそうに見える?ということでメガネを選んだそうですが、

長澤まさみのキュートな雰囲気が良く現れていました。

本当にかわいかった。

オープニングで銃撃シーン。

泣きながら切ないその顔にあわやとつかまれた男性諸氏は多いと読んだ。

あれ?「かいか~ん」は言わなかった・・ね?


若頭の佐久間@堤真一は自分が跡取りだと自他共に思っていたのが、

組長の臨終の際、甥っ子かその血縁のモノと言われ慌てます。

まずは探し出さないといけません。なにしろ義理と人情を重んじるこの世界。

きっちりと親分に筋を通さないといけないのです。

最後の最後で切腹しようとしていたのはびっくりしました。

背中の刺青だけでも度肝を抜くのに、本当に切腹なんて今時できるかしら?

功名が辻の時だって介錯人が必要だったのですよ。

まあ、そこはおいといて・・・。

 

筋を通すという意味では泉@長澤も負けていません。

亡くなった父と本当は行くはずだった浅草では二人で食べているようにお団子を

セッティング。映画館では父のチケットまで買います。約束を実行しています。

この映画を見ている泉と佐久間が出会います。正確には泉は映画に夢中だが

佐久間がせんべいや嗚咽でうるさい泉に注目してしまうという状況でした。

 

橋のところでメガネを落とした泉を勘違いした佐久間が助けようとします。

「あなたが死んだら悲しむ人がいる」

この台詞をのちに佐久間に言うことになる泉。

そうそう、「誠意をもって当たれば理解してもらえるはず」という台詞は

きっちり佐久間から泉に返ってきましたね。

うまい言葉のキャッチボールが続いたのもけっこうツボでした。

 

しかしやくざは見栄をはる。校門のところに並んだ黒服たちはなんとさくら。

爆笑ですね。実際の目高組は五人。聞いてみると社会の片隅で上手に泳げない

人ばかりが集まったようです。警察官、プログラマー、ひきこもり。

運悪くめぐったものに翻弄され、彷徨ったあとに目高組に入っていたのです。

組長が人情に篤い男だったということを強調します。

やくざにもいろいろあるということを知っていく泉。



一度断って縁が切れたはずなのに、父の死にやくざが関わっていると知るや、

泉は佐久間のもとに走ります。一番身近なやくざは佐久間じゃないか??

落ち着いてほしい。目高組はお父さんを組長にと求めていたんだよ。

ああそうだった。泉はけっこう短絡的に考える女の子。ごく普通のどこにでもいる子。

しかしちょっとずつ佐久間たちが心に入り込んできています。


忘れん坊は父の遺伝でしたね。写真をとりに戻った泉は佐久間が筋を果たせずに

切腹しようとするところに出会います。これも遺伝でしょうか。

泉の心の奥に眠っていた義の精神が目覚めようとしているのです。

「あなたが死んだら悲しむ人がいるんじゃないですか?」

そしていきなり畳の上にあがり叫ぶのです。

「捨てるくらいならその命、私にください!!」

泉は任侠の世界を地で行くような台詞を自然に口にしていました。

お嬢さん・・と言われ、いえお嬢さんじゃない!!

ついには、高らかに宣言。

「目高組、8代目組長、星泉です」

泉は佐久間のきっちりと筋を通すまっすぐなところが相当に気に入ったようです。

そして佐久間は「命をかけてあなたを守ります」と返してくれました。

佐久間、なかなかいい男です。


しかし泉はやくざとしての活動よりも父を殺した真犯人をあげたいのでした(苦笑)

そんなところにいきなりの銃撃。

こんなボロい目高組を狙わなくてもね・・。

泉をしっかりと自分の身をもって守った佐久間。


ラストシーンで政治家が麻薬の取締りを強調していましたが、目高組はもちろん

そういうものとは縁がありません。佐久間の腕を見抜いた敵チームの本田さんが

佐久間を買収して自分のところに取り込もうとしていました。

しかし佐久間は即座に麻薬には手を出さないと言っていましたね。

だから目高組は財政難ですね。一方の本田さんチームはすごいお金持ちの様子。

やくざにもいろいろあり、人の道に外れないようにと地道に行うやくざもいるんです。




そういえばマイボスもやくざのお話でした。

このごろやくざ付いています。

ちなみに長澤さんと金髪の中尾君は昨年夏、ドラゴン桜で同級生で共演しています。

泉が通う学校はこの原作者の赤川学園でしたね。

8940・・やくしまる・・の部屋に住む謎の女性は父の葬儀に来ていた小泉さん。

父の恋人だったのでしょうかね?年頃の娘だからなかなか言い出せなかったとか。


このドラマは25年前に映画化されたのですが内容は知らないのでなかなか面白く

見ました。軽い調子で楽しめるし、長澤さんはかわいいし、堤真一はなかなかかっこ

いい男だし。見ごたえありそう。やくざとはいえあまりおどろおどろしくしないのが

良かったと思いました。全7話だそうです。短い!

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