くつろぎ日記

ストーリーとセリフに注目したドラマレビューです。

アテンションプリーズ 第9話

2006-06-14 16:56:45 | ドラマ

先輩としての行動、手本の示しかた。さらに人間としての器。

全てにおいてカオルは身を持ってさらけだしていたとはいえないですね。

けれど、評価という点では、フラットに見ていたということはわかりました。

一生ついていくと言われて迷惑そうだったけれど、内心まんざらでもないことは

間違いないでしょう。女の世界というけれど、このくらいどこにでも普通にありそう。

怖がることないわよ
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いよいよOJTです。洋子は延伸からようやく訓練生として空を飛べる事になりました。

朝美教官から訊かれる洋子。本日のOJTの目標は?

弥生が「ギャレーデューティーを頑張る」という具体的発言なのに対し、

洋子は「お客様のハートをがっちりつかみます」と。

弥生が絶対間違ってると言う突っ込みがおかしいですね。

すでに実習を経験している関山ちゃんたちは固まっています。先輩のしごきが

怖いようで気持ちがこわばったまま。鉄の女と一緒になったとか。

弥生の「厳しい荒野を生き抜くのは大変だ」というひと言に集約されてるようです。

ミーティングでも一人浮いた雰囲気の洋子。ダブルアプローチについてきかれて

いますが、モテモテの状態だって機内用語にそんなのがあるわけないでしょうに。

え?正解ですか?一人のお客に複数の声かけ。だそうです。

無駄な動きをしないようにしましょうね♪


MTGが終わりいざ、移動となったとき。エレベーター待ちの先輩達に先を譲ります。

「ドアいただきます」両端を押さえて、先輩達が乗り、ドアが閉まるまで、手を組み、

お辞儀をしています。とりあえず形の上では先輩を立てる方式なんでしょう。

洋子がそういう気配りができないのはまあ、誰もが知っていますから驚きませんね。

でも関山ちゃんが足が動かないというのは・・「ストレス性先輩恐怖症」だそうです。

さて機内でお客をチェックしたらなんと三神教官が乗っていました。やっぱり親心で

心配なんですね。洋子もハイテンションでがんばりました。機内サービス。飲み物サ

ービスなど。応用が利かない洋子のシーンが目立ちます。年配の方がジュースの選

択が出来ない時、何を想定したらいいでしょう?子供がいたずらを仕掛けた時、どん

な態度をすべきですか?カオルが手をだしてくれましたが、洋子はわかったでしょう

か。そして三神教官も実際に行動で示してくれました。後に三神教官から言われるこ

とですが、教科書に載らない難題が詰まっているのが実際のフライトなんですね。

 

先輩達からしごかれる訓練生達は一様にばて、皮肉にも凹んでいます。見た目だけ

ベテランと言われた、顔が派手だといわれたなど相当気にしているのを洋子は一人

若さがあるから若さで勝負だと盛り立てます。関山ちゃんには先輩はかぼちゃと

思えばいいなどとも。気休めとはいえおまじない程度の効果はあったかしら(笑)

福岡からの帰路。洋子はサービスに努めます。毛布、水、新聞・・etc。でも一人、

困った人がいました。オセロの相手をさせられたこと。初めのうち、丁重に断ったの

に無理やり持たされた駒を置いたのが発端でした。苦々しい顔のカオルですが、

特に注意をしません。そのうち客は洋子が通るたびに駒を握らせます。洋子はまず

いということがわからないようですね。こうしてひと勝負終えたようです。そのお客に

は満足してもらえたということでしたが、本質的にCAとしてのサービスを理解してな

いという評価になってしまいました。洋子はまた別のお客に声をかけられます。

鈴を忘れてきたというそのお客にマニュアル通りに忘れ物のカウンターへ案内しま

す。鈴ですよ。そんな大きいものでもないのに。見つかるでしょうか?電車や公共の

乗り物に忘れ物をするときに届けるのですが、どのあたりに座ってどういう形状でと

しつこく詳しく調書をとるんですよね。そこまでやってはくれても恐らく小さいものなど

見つかりそうにないのが現状。果たして洋子のその対応をカオルは見ていました。

何か言いたそうなカオル。そういえば先のお客も目で訴えていましたね。


さて、翔太は弥生を見て先日のドタキャンを謝ります。弥生も傷に触れられたくない

ため平気を装いますね。大丈夫、関山ちゃんと楽しかったから。パンダも見たし

そんな弥生の心中を知ってか知らずか、もちろん知りませんね、再び傷口を広げよ

うと言うのか翔太よ。「今度行こうね、動物園・・」ああ・・・弥生、また期待してしまう。


朝美教官からカオルの評価を聞く洋子は愕然とします。

    サービスが何であるか理解していないということです。

    何から何まで不十分。一からやり直してもいくらいだと。

蒼白な洋子はカオルにくってかかります。

    私、きちんとサービスできてたと思います。飲み物サービスだって早く終えま

    した。お客様に喜んでもらえたのも先輩は見ていたでしょう。

    そんなに私のことが気にいらないのですか?私のことが嫌いだから。

    私が悪いっていうならどこがいけなかったかおっしゃってください。

唖然のカオルは洋子に考えて貰う事も必要だとあえて悪役をしたかもしれません。

    人に言われなければわからないようじゃCA失格ね。そのバッジがとれたら、

    あなたは一人で判断して行動しなければならないのよ。ごきげんよう。

 

憤懣やるかたない洋子の足は翔太のもとへと向かいます。しかし、そこでも翔太が

渡辺先輩に注意されてるところでした。思わず、先輩の悪口を言ってしまいます。

しかし翔太の方が大人。お前さあ、そうやって先輩の悪口言って何か変わるわけ?

翔太からも慰めてもらえそうにない洋子が戻ってみると関山ちゃんはそのフライトが

苦手な瑞穂先輩でないことに喜んでいます。しかし洋子は相変わらずカオルと組む

との事で、同情されているんですね。洋子は三神教官のもとへ走ります。


他の訓練生は担当が変わるのにどうして自分はカオルが担当のままかと尋ねます。

彼女だと何か問題があるかと問われ、評価に私情が入るからだという洋子。

  昨日のフライトでお客様のゲームの相手をなさったとか。

  満足していただけましたか?

洋子は自分のサービスは完璧だといいます。ゲームのお客はまた乗ると言ってくれ

たし。何度も楽しかったと言ってくれたし。それは自信たっぷりです。

  お客様全員にそう思っていただけましたか?あなたが喜んでいただいたお客様

  のすぐそばで不快な思いをされた方にあなたは気がつきましたか?

  不快な思いをされたお客様の顔を思い出されますか?

  それ以前にお客様全員の顔を思い出すことができますか?

  空に出てしまえば教科書に載っていない難題がたくさん待っています。

  その難題を解く鍵はいつもあなたの目の前にあるんですよ。

洋子はようやくカオルの言いたいことがわかったでしょうか。そのフライトは先輩達

の動きをただ追っていました。いつもの洋子には珍しく物思いにふけります。

そして、閃いたことが一つ。渡辺さんのところに走り、機内に戻りました。

洋子は忘れ物をしたお客様のことを思い出したのですね。彼女がどのあたりに座っ

ていたかなんてどころではない、乗っていたことすら気付かなかった自分。

今更のように鈴を探しますがもちろん手当たり次第ですね。そんなところに翔太が

やってきて手伝ってくれます。洋子は翔太が渡辺先輩をきちんと尊敬していることに

気がつきます。未熟な自分を叱れるということはそれだけできるからだということを

翔太が身を持って教えてくれたのですね。シートをひっくり返し、手分けし、とうとう

見つけました。洋子がまた一歩前進した夜でした。

 

洋子は、太宰からカオルの事を尋ねられます。

  がみがみうるさくて厳しいいけれど、ああいう先輩も悪くないです。

そして三神教官もそっとカオルに聞いているんですね。親心ですね。

  はっきり言って手に負えません。でもいいCAになると思います。

  時間はかかると思いますけど。


こうして洋子は空の実習も周りの理解を得て伸びていきそうです。

次のフライトも一緒だと思い、カオルに一生ついていくと言う洋子。

けれど、今回は別の先輩のところに行くようです。残念ね・・・

  洋子の本心は・・・ラッキ~~~~!!!!!

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今週はカオル先輩から学ぶべき事を学んだかというところでした。

先輩としてカオルはきちんと指導できたたかというと、もっと別の視点から

洋子を伸ばそうとしていましたね。

先輩として1から教えてもいいはずなのに、あえて突き放し、洋子の自覚を促す

あたり、大したものです。挙句の果てに嫌いだから評価を悪くしたなどと、

幼児性丸出しの洋子の発言さえ聞くはめになりました。

聞いてて赤面したくなるような洋子でしたがカオルはよく耐えて先輩としての手本を

示したのかもしれません。

初めから何でもできてうまいわけではないのですね。いびりともいじめとも言える

発言は多少あったとしても伸ばしていくという姿勢を忘れなければいつか通じるもの

かもしれません。

翔太が渡辺先輩を語るときに、言ってたセリフ。

  あとから考えるとあの人の言ってたことは正しかったんだと思った。

  だからあれだけ俺のことを叱れるんだって。なべさんが先輩でよかったと思う。

これだけの信頼と尊敬を翔太から勝ち得たなべさんはすばらしい。

洋子もカオルにそういう感情を持ったようでした。

先輩として叱るということはとりもなおさず先輩自身がきちんと手本を示すだけの

力を持っているということですもんね。

あなたはそんな先輩になっていますか?

      洋子と翔太のイラスト(更新してます)  sakaiさんのイラストです。どうぞ!



18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
姉弟子 (トールギス)
2006-06-14 20:05:11
三神教官の二番弟子?が麻生先輩、美咲は末弟子。

美咲から見て姉弟子にあたるのだ、と昨日思った。
いい先輩でよかった。 (ウルトラセブン)
2006-06-14 20:15:07
かりんさん、TBコメントサンキュー、女性の職場なので大変ですが、JALも座席の下まで見せてくれましたね、翔太もいいところで出てくるし、先輩カオルも洋子をよく観察してる、自分で自覚したことは身に付くのも早いですね。
先輩 (sakai)
2006-06-14 20:36:18
かりんさん、こんばんわ

今週は、翔太と洋子が、叱られながらも ちゃんと先輩を認めているお話しでしたね。

ここにきて翔太と洋子のシーンを微笑ましく見ています。

探し物の鈴を翔太が、見つけて洋子に手渡しする仕草が、子供ぽっくて可笑しかったです。弥生ちゃんとうとう翔太に、告白するみたいですね。それを見た、洋子も翔太への思いに気づくみたいで、

モテモテだぁ翔太!どうする翔太!?来週が楽しみです。
あなたはそんな先輩になっていますか? (まこ)
2006-06-14 20:53:15
答えはNO・・・かな

自身が答えを出すまで忍耐強く待つという、三神と麻生の姿勢に感心でした。

それに、自分が嫌われたくないばっかりに、なかなか強くは言えない・・・

本当に相手の事を思うなら、自分を犠牲にしてでも毅然としなきゃいけないんでしょうけどね

洋子は成長し続けてるけど、きっとあたしは一生ダメダメのままです
アテプリ9 (アリス)
2006-06-14 21:31:37
女性の中では絶対先輩後輩関係とかの問題ってありますよね。

ただ後輩いじめをする人もいれば、今回の麻生さんみたく育ててくれる人もいて。

洋子は先輩に恵まれましたねw

麻生さん、ちょっと嫌な感じかと思っていたら、なかなかいい人でした。



アテプリもいよいよ最後が近づいてますね。

残るはやっぱり恋愛関係のようで。。

洋子とやよいちゃん…どうなっていくんでしょうね?

とにかく来週が気になります(><)

翔太がいっぱい出そうだし!笑



それからずっと言おうと思っていたのですが、もし良かったら相リンしませんか??

いつもかりんさんにはお世話になっているので、ぜひこれからも仲良く出来たら嬉しいですw
そうですね~ (くう)
2006-06-14 22:29:23
>先輩として叱るということはとりもなおさず先輩自身がきちんと手本を示すだけの

力を持っているということですもんね



それがないと、ただのイビリになってしまう。

女性の職場は難しいですね。

私も後輩を叱る時は気を付けないと~(+_+)

ただの偉そうなお局になったら、おしまいですね~。
Unknown (あんぱんち)
2006-06-14 22:36:11
ちょっと予定外もあったけど、無事出演しました(爆)
宝塚? (mari)
2006-06-15 01:18:01
かりんさん、こんばんは。



>はっきり言って手に負えません。でもいいCAになると思います。



  時間はかかると思いますけど。



こうやって、先輩諸氏に迷惑かけて、一人前になるんですよ。大変なことだ
トールギスさん♪ (かりん)
2006-06-15 20:14:57
こんばんは!

>美咲から見て姉弟子にあたるのだ、と昨日思った。

確かに、美咲を任せるというくだりでは信頼している様子がありあり。

カオルは三神教官の弟子だったのね。

ふふふ、美咲が知らない間に弟子姉妹にされてるなんて最高だわ!
ウルトラセブンさん♪ (かりん)
2006-06-15 20:22:43
こんばんは!



>翔太もいいところで出てくるし、

翔太が最後に洋子と鈴を探したのが今回のタイトル「二人の夜」だそうです。タイトルが意味深だけになんだか寂しかったりして(笑)



>先輩カオルも洋子をよく観察してる、自分で自覚したことは身に付くのも早いですね。

その通りですね。

カオルがイジワルだけの先輩でなくてよかったです。そして洋子もカオルから学ぶことを学んだというのがすばらしい。

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