湿性花園を後にして、大桶谷にバスで向かった私たち姉妹。
今日は、その時の思い出を綴ります。
私の頭の中は、地理的感覚はゼロ
申し訳ないけれど、妹についていくだけの気楽さです。
ところが、妹もこれまでの箱根旅行は、私と全く同様だったとのこと。
それを聞き、多少後ろめたさが私は拭われました。
箱根にとても詳しいご主人のAさんに、いつも付いていくだけだったようです。
もっぱら夫婦揃ってのゴルフでのお出かけが多いようですが。
この度初めて、すべての計画を自分で立て旅行をしたことにより、箱根の地理がとてもよく把握できたと、喜んでいました。
他人を頼らない旅の良さは、確かにこんなところにもありますね~
京都を最近数回一人で訪れ、私も、妹と同様の思いがしています。
苦労した分、旅の印象が濃く、想い出が深くなるのかもしれません。
今話した事は、旅行からの帰り道での妹の感想でした。
話をもとに戻します。
バスが大桶谷のケーブル乗り場の入り口に着きました。
大桶谷を見学後、違うケーブルに乗り、火口を見下ろしながら反対側の駅、強羅に下りる予定でした。
けれど、お天気が悪く見晴らしが期待できそうにありません。
そのため、同じケーブルで往復することに。
頷いて、素直に妹に従う私です。(笑)
追記 妹から今電話があり、ケーブルは定期点検で運行が休止だったのよ。それでバスに乗ったのよと、私の間違いの指摘がありました。どうでもいいことだけれど、と笑っていましたが、追記にて訂正させていただきます。
火口に到着。
景観が、今までとは一変。
ここを訪ねるのは二度目でしたから、その様相は想像できた私ですが、それ以上の凄ごさ、不気味さでした。
噴火の兆候らしき振動が続き、箱根の観光地が一時立ち入り禁止になったのは、割と最近の事でしたね。
その後も、しばらくは観光客が激減したようでしたが。
木曽御嶽山の噴火もあったことですし。
そのせいか、以前訪れたときより、遥かに怖いものを観る思いがしました。
展望台から見下ろすだけ。
以前、通ったであろう遊歩道は閉鎖されていて、周辺の近くに行くことはできませんでした
硫黄臭が立ち込め、鼻を突きます。
特有の黄味を帯びた褐色の山肌から、幾つもの噴煙が立ち上がっています。
先ほどまでの、緑一色の湿性花園とは別世界。
自然界の優しさと厳しさをほとんど同時に目にし、何だかとても複雑な思いに.
湿性花園の緑豊かな自然界
上の画像との比較のために載せます。
娘時代から林の小路が大好きな私でした。
ロマンを夢見てしまうのですよね。今はそんなお年頃ではなくなってしまいましたが。
次第に雲が厚くなっていく中、雨にもほとんど遭わず、メリハリのきいた観光ができた事を妹と心から喜びあいました。
気持ちがとても豊かになれる旅、と言えばいいでしょうか。
明日は、その思いを一層強くしてくれる、美術館巡りが控えています。
帰りのケーブルに乗る前に、なんだか押し売り如きの態度で、箱根名物の黒卵を買わされてしまった私達。
お行儀が少々悪いですが、ケーブルの席で、それをを食べようとしたところ。
妹が、その卵を下に、ポトンと落としてしまいました。
「なんだか縁起が悪いわね~。七年命が伸びるどころか、これじゃあ、きっと縮んだわ」と言って苦笑いするAちゃん。
私も一緒にクスクス。
楽しい一日が暮れていきました。
妹のゴルフ友達のご厚意で、安く泊まれることになった会員制のリゾートホテルに戻った私達。
そこで賞味した会席料理の感動的な美しさは、前の記事で述べたとおりです。。
心のこもった一品一品に舌鼓を打ちながら、姉妹で寛ぎ、その後温泉に浸りました。
Aちゃん、一日お世話になりました。
本当にありがとう。
明日の美術館巡りに期待を寄せながら・・・・・・。
床に就くと、心地よい疲れで、あっという間に寝付いてしまった私です。
ご訪問、温かな応援、本当に有難うございます。
花のように泉のように