今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

思い出のエピソード二つ

2016-06-08 07:28:40 | 

前々回の一連の投稿では、「楽しい事もいろいろ」とのタイトルで記事を書きました。

夫を亡くし、寂しい私の暮らしに、彩りを添えてくれた出来事でした。

けれど、その時には十分なことが書き切れず、心残りのままだったようにも。

折角の楽しい思い出ですから、備忘録のために、もう少し詳しく綴りたい、と思います。

お花見の日の話題など今更、といった感じがしないでもありませんが。

印象的なこと、面白いエピソードについて。

これからの残り少ない余生。

「想い出」は一つ一つ愛おしむように一層大切にして、私の心の滋養にしていきたいです。

 

詳しく書き留めてまだいないイベントを順番に綴るとなると、ご近所の仲良しさんたちと出かけた目黒川沿いのお花見でしょうか。

友人お二人のうちFさんは、私より一回りお若い方ですが、親友と言っていいほど心から信頼し合っています。

このたびのお花見で、Fさんのファッションが、ハッとするほどわたしには新鮮に映りました。

ドレッシーなワンピースに、薄いエレガントなショールを羽織っておられたFさん。

靴はもちろん歩きやすいローヒールでしたが。

 

それに比べ私は、イナバヨシエのお店で、随分前に求めたジーンズのジャケット、白のパンツスタイル、といったラフな格好でした。

めったに着用しない自分らしくないコーデイネート。

多少無理してきている気分もあったからでしょうか。

お花見に当たって、さくらに敬意を表するかのようなFさんの優雅なお洒落が、とても素敵に私の目には映りました。

花を愛でる服装としてぴったりに感じられ、自分の身なりがなんだか恥ずかしくなってしまった私です。

 

素敵なお二人

 Iさんもとてもセンスの良い方。私同様に、モノトーン色の洋服がお好きなようです。

 

お洒落も、TPOがとても大切ですよね。

そのTPOも、人の目を気にするのではなく、自分の心に素直になって、一番ふさわしいと思う洋服を選びたいものです。

そう言えば、「谷根千散策」でご一緒したKさんの服装も、とても素敵で印象的でした。

軽装ながら、エレガントな大粒のパールのイヤリングと、同様にパールのペンダントのネックレスを身に着けておられました。

一見ミスマッチのように見える組み合わせですが、とても似合っていらして、彼女の上品なチャーミングさを一層引き立てていました。

Fさんと同様に、私は幾度見惚れてしまったことでしょう。

 

左がKさんです。四歳お若い彼女。姿勢も良く歩き方も颯爽として。

 

高齢になると(ご近所のFさんは、まだまだお若いですが)、次第にお洒落にも無頓着になていきそうで、なんだか心配。

ママ友のTさんから、以前に伺ったお話が、私には忘れられません。

Tさんのお姉さまは、とてもお洒落な方でいらしたようです。

ところが、急に服装を構わなくなられたことで、お姉さまの異変に気づかれたTさん。

その後、アルツハイマー病との診断があり、症状が日増しに重くなられたようでした

 

お洒落を愉しむことと、ブログ記事をわずかでも毎日綴ること。

この二つを心がけているだけで、認知症の予防になるかもしれませんね~

 

もう一つ、お花見の日の面白いエピソードを、語らせていただきますね。

ご一緒した友人、Iさんの対応の機転に、思わず慌てたものの、大笑いしたお話です。

 

 

 「土山人」

 

Fさん、Iさん、私の三人で、目黒川沿いのお花見を、時におしゃべりしながら愉しんでいました。

途中、Fさんが、芸能人も良く訪れ、雑誌にも掲載されたことがあるという、有名処のお蕎麦屋さんに案内して下さいました。

まるで隠家の如く目立たない場所にあります。

店内に入ると、実にセンスのいい和風モダンの空間が私達を迎え入れてくれました。

付け合わせの小鉢が数点付き、それぞれが注文したおそばが供されました。

何と美味しい事。

感動ものでした。

まだ、真新しさが何となく感じられるお店ですから、おそらく長女夫婦がこの近辺で暮らしていた頃にはなかった事でしょう。

 

実はその後、長女夫婦が新婚時代に暮らしたその場所に、いつの間にか辿りついてしまった私達です。

突然の如く、懐かしい、けれどチョッピリ曰くつきのマンションが目に飛び込んできたときの私の感激は相当なものでした。

この時代に、長女家に初孫が誕生。

それはそれは足繁く通った所です。

 

 

既に以前の記事でも、このマンションにおける、私の複雑な思いを綴ったことがありますが。

賃貸にするために、手付まで払い、購入寸前になっていたこのマンションの物件を、娘たちに譲った経緯があります。

その大金を、魔がさしたとしか思えない、投資につぎ込んでしまった私。

投資顧問に騙されたかのように、その大金が激減してしまいました。

けれど、投資はあくまで自己責任。

投資顧問を恨む気持ちはありませんし、今ではもう過去の事。

くよくよしても始まりません。

 

 

そのマンションに、十数年ぶりに再会した私でしたが、管理が行き届いているのでしょう。

新築当時の外観と何一つ変わることなく、かすかにピンクがかった外壁は、目黒川沿いの桜とコラボしてとても美しく、風格ある優雅な佇まいのままでした。

友人達も、その美しさに感動してくれました。

 

長女家は、そのマンション購入が良いきっかけとなり、人生に弾みがついたようです。

今では都心の閑静な住宅地に一軒家を構え、このマンションは賃貸にして運用しています。

 この話を、友人達にしたところ、Iさんが、

「譲ったのが他人でなくてよかったじゃない。他人だったら、もっと残念だったと思うわよ」と。

 

本当に、Iさんの言う通りです。

長女たち夫婦はその後、順風満帆な幸せな結婚生活を送っています。

私が老後の夢にかけた、このマンション。

それを手放し、思い切りよく婚約中の長女とフィアンセのHさんに譲りましたが・・・・・。

その時、子の幸せを強く願った親の祈りが、叶った、と思うことにしましょう。

 

私は懐かしさの余り、前庭のようになったポーチのコートに足を踏み入れ、玄関ドアのあたりまで、行きました。

すると管理人さんが突然現れ、言いました。

「ここは関係者以外、立ち入り禁止です」

 

 

その注意を受けて、私は慌てて立ち去ろうとしたとき。

友人のIさんが、咄嗟の機転を働かして言葉を返しました。

「この方、このマンションの所有者です」

 

私は一瞬ビックリ!

彼女が後で言いました。

お子さんの所有物なら、~さんも同様よ。

 

苦笑いをしながらも、彼女の咄嗟の言い回しに感心した私です。

その一言で、管理人さんは引っ込んでしまいました。

今も、所有者でいられたなら、家賃が副収入となった私。

くらしの潤いに、どんなになったことでしょう。

子供とはいえ、譲ったことが、またちょっぴり悔やまれた一瞬でした。

 

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