山田正紀先生のミステリーオペラの続編を借りてくるつもりがうっかりと『shift』著者うえお久光先生 を一巻と二巻両方借りてきて、自分の小説を書く合間にちびちびと最初は一巻を読んでいたのですが、いつの間にか夢中になって読んでしまっていました。わぁー、スーパーダッシュ文庫に送るのならもう時間が無いんだけどなー。(^ー^;
いやいや大丈夫。ちゃんと推敲して、書き直したりとかすれば40×40の100枚になるよ、空澄さん、と自分を誤魔化しながら今二巻を読んでいます。
最初から一切の説明とかを省いて、いきなり戦いのお話から始まるので、最初はん? ですが、すぐに面白くなるかなー、と思います。
私は2話でだいぶ夢中になって、そして3話の姫君で完全にはまって、読まずにいられなくなって、4話で泣いた。(>_<。
今二巻を読んでいるんですけどね。
簡単に言うとドットハックをゲームの世界ではなく、夢の世界でやっているという事で、現実世界で眠った精神が夢の世界に【シフト】、移行して、そこで、そこの住人として生きているのですよ。
時間系列とかも、夢の世界と現実世界とでは、長さが全然違っていて、夢の世界に何十年居ても、現実世界ではたった一晩の眠りの夢の中のお話、という事らしいですよ、奥さん!
主人公はラケルというトカゲの獣人で、色々と過去を背負っているのですよ。それが本格的にわかるのが4話で、そしてこれが本当にすごく泣けます。
ラストのしんみりとした悲劇で終わりながらも、しかし諦めずに心を、精神を救おうとする主人公の姿が本当に感動的で、
そして主人公の友達の男の子と女の子、その二人が良い感じですね。
男の子は本当に良い子で、屋上のシーンで喧嘩別れで、夢の世界でリロイとかのように親友同士で戦いあうのかな? と思ったのですが、現実世界でも、夢の世界でも、勇者らしく振舞おうとする彼に本当に好感が持てました。^^
もう本当にがんばれ、男の子という感じで。でも、ラストの悲劇を演出する布石かなー、という感じも多々するのですが。
そして女の子の思春期らしい描写がすごく可愛かったです。
本当に不器用で、不器用だから真面目で、どうしようもできなくって、それが苦しくって、でも本当はそれは大人になるためには必要な葛藤で、って。
本当にたじろぐラケルと、女性人陣の喘いでいるとか、あんあんとかって言うのが本当に笑えました。変なところで大人の青春描写してるなー、って。(笑い
これもお勧めの一品です。
ちなみにまだ『海の底』が一位です。