比叡山延暦寺の国宝の根本中堂ならびに重要文化財の廻廊を平成二十八年度から約十年をかけ大改修いたし
ております。
1年以上掛けた改修のための鉄骨で組まれた大屋根が完成し、8月1日から中庭に
設けられた見学者用の櫓の拝観も始まりました。
根本中堂の御本尊の薬師如来像のお参りも通常通り出来ます。
本堂と回廊の間に組まれた鉄骨の観覧場は、参拝者に作業が見学出来るよう17億
円をかけ建設されたとの事です。
階段を上りますと三階の位置に本堂の屋根が配置されております。
こちらは、回廊の屋根です。
三階部分の左手に見えるのが、銅葺きの屋根の先端です。今日はまだ初日なので、
葺き替えの作業は始まっておりませんでした。
回廊の屋根は、とち葺きと云われるものです。
何十年か百年単位での葺き替え作業なので、一生の内一度しか経験の出来ない貴
重な体験が出来ました。
雨水の排水作業も万全のようです。
根本中堂の北側に建つ星峰稲荷神社。ダキニ天さんが祀られております。
根本中堂の山門の文殊楼からの眺め。
あわせて今日から比叡山と門前町の坂本に秘蔵されている仏像が拝める至宝展も開
催されております。