近所の飲み仲間(笑)から、壁画を描いてくれないかと頼まれた。
畑のそばの広場に建てている東屋の白い外壁に描いてくれというもの。
1ヶ月前にその広場で卓球の仲間が集まって焼肉パーティーをしたとき出た話。
酒の勢いで出た冗談だろうとタカをくくっていたのだが
どうやら本気らしい・・・(汗)
壁画なんて全く経験がないが、
せっかく腕を見込んで?頼まれたわけだから頑張ってみることにした。
ところが真面目に考えてみたら、いくつか気になることが出てきた。
①絵の耐候性
外壁だから直射日光や雨風にさらされるし、夏冬の温度も厳しい。
路上に放置された広告や標識が、劣化して変色し薄汚れているのをよく見かける。
せっかくの壁画が数年経って見苦しい姿を晒すのは避けたい。
②体力
屋外で垂直な壁に大きな絵を描くのは体力的にかなりきつそう。
立ったままの作業になるし、高いところは脚立も必要になる。
手際よく数日で片付けるだけの技量は無いので、ロングランのスタミナ勝負となる。
というわけで、色々無い知恵を絞って次のように決めた。
外壁に直接描くのではなく、板に描いたものを壁に取り付ける。
板はラワン合板を使用し、F20号サイズ(61cmx73cm)2枚を切り出す。
耐水塗料で下地塗りをしてから、比較的耐候性の良いアクリル絵の具で描く。
部屋の中でイーゼルに板をセットして1枚づつ描く。
2枚を横に並べて1枚の絵(縦61cm、横146cm)となるように描く。
劣化して見苦しくなったら、さっさと取り外す。
何を描くかは、依頼者の「横長の見晴らしのいい風景画」という希望にそって
作者の独断と偏見?で勝手に決めました。
題して、「空を泳ぐ」
小高い丘の上に広がるチューリップ畑と、その上を悠々と泳ぐ鯉のぼり(連鯉)
我が町にもこんな風景があったらいいなあ・・・という気持ちを込めて
デッサンが終わりこれから着彩を始めます。