とうもろこしおばあさん
再話/秋野和子
絵/秋野亥左牟
¥840
”とうもろこしおばあさん”という本を知っていますか?
ある集落に突然みしらぬおばあさんがやって来ます
人々はこの見知らぬおばあさんを怪訝におもいますが 若い夫婦が自分達のテントで一緒に暮らそうといってくれます
その集落が暮らす土地は荒れ地で あまり食糧が取れないのですが おばあさんはみんなにどこからともなく とてもおいしいパンを作ってもってくるのです。
ある日 どこからそのパンを持ってるくるのか気になった村びとがそっと物陰からおばあさんをつけると テントにもどったおばあさんは自分の太ももを叩いてとうもろこしを出してパンをつくっているところを見てしまいます。
村人達がそのことを知ると パンをたべなくなってしまいます。
おばあさんは見られた事をしって 若い夫婦に畑を焼くようにいいます そして私を殺して髪を引っ張って畑をかけづり回れといいます
そんなことできないという若い夫婦に、あなたたちはいい人だから恩返しがしたい。といってききません。
若い夫婦は しかたなく言われた通り泣く泣くおばあさんを殺し 焼いた畑をひきづりまわします。
しばらく時がたって 焼いた畑にすくすくと青々ととうもろこしが実り
痩せた大地を緑で覆いつくし 食べ物がなくて困っていたインディアンの飢餓を救いつづけた
という インディアンから語り継がれたお話です。
ねっとりした原色に近い色合いで インディアンたちをいきいき書いてあります。
こういう絵の具の使い方を おいらはこの本ではじめてしりました。
お話も親切な夫婦がおばあさんを殺す ちょっとショッキングなのですが
逆に それだけ命は大切で
必要に迫られて 人を殺さなくてはいけない時代があったって事をはじめて知りました。
若い人や子供のために 年老いたものの口減らしをする 姥捨て山と同じですね。
小さい頃 泣く泣くおばあさんを殺す、若者夫婦に同情さえしたのを覚えてます。
絵本っていうのは ストレートで 隠す場所が無いから
その1ページ1ページがとても大切なんだ。
話しがどんなにおもしろくても 心をぐっと掴む絵がまたどれだけ読んでいる者に影響を与えるものか。
全てを伝えすぎない これが絵本の醍醐味。
↓こちらで購入できますよ
BOOKLOG とうもろこしおばあさん
再話/秋野和子
絵/秋野亥左牟
¥840
”とうもろこしおばあさん”という本を知っていますか?
ある集落に突然みしらぬおばあさんがやって来ます
人々はこの見知らぬおばあさんを怪訝におもいますが 若い夫婦が自分達のテントで一緒に暮らそうといってくれます
その集落が暮らす土地は荒れ地で あまり食糧が取れないのですが おばあさんはみんなにどこからともなく とてもおいしいパンを作ってもってくるのです。
ある日 どこからそのパンを持ってるくるのか気になった村びとがそっと物陰からおばあさんをつけると テントにもどったおばあさんは自分の太ももを叩いてとうもろこしを出してパンをつくっているところを見てしまいます。
村人達がそのことを知ると パンをたべなくなってしまいます。
おばあさんは見られた事をしって 若い夫婦に畑を焼くようにいいます そして私を殺して髪を引っ張って畑をかけづり回れといいます
そんなことできないという若い夫婦に、あなたたちはいい人だから恩返しがしたい。といってききません。
若い夫婦は しかたなく言われた通り泣く泣くおばあさんを殺し 焼いた畑をひきづりまわします。
しばらく時がたって 焼いた畑にすくすくと青々ととうもろこしが実り
痩せた大地を緑で覆いつくし 食べ物がなくて困っていたインディアンの飢餓を救いつづけた
という インディアンから語り継がれたお話です。
ねっとりした原色に近い色合いで インディアンたちをいきいき書いてあります。
こういう絵の具の使い方を おいらはこの本ではじめてしりました。
お話も親切な夫婦がおばあさんを殺す ちょっとショッキングなのですが
逆に それだけ命は大切で
必要に迫られて 人を殺さなくてはいけない時代があったって事をはじめて知りました。
若い人や子供のために 年老いたものの口減らしをする 姥捨て山と同じですね。
小さい頃 泣く泣くおばあさんを殺す、若者夫婦に同情さえしたのを覚えてます。
絵本っていうのは ストレートで 隠す場所が無いから
その1ページ1ページがとても大切なんだ。
話しがどんなにおもしろくても 心をぐっと掴む絵がまたどれだけ読んでいる者に影響を与えるものか。
全てを伝えすぎない これが絵本の醍醐味。
↓こちらで購入できますよ
BOOKLOG とうもろこしおばあさん
心のどこかで覚えてるんだよね。
絵もやけにはっきり思い出す絵でしょ?
色もね。
すごくねっとりしてて 結構重みがある
すきだあー 話しもヘビーで。
ほかにも いろいろおぼえてるのでポツポツと書いていくよ。
そうなのよ そんな内容なのにもかかわらず 子供だったおいらの心はうちふるえてしまったものだった。
”ちびくろさんぼ”はなーんにも人種差別だとおもわないけどねー 思うに そうやって言い出す人こそが人種差別をしてるんだよ。
日本もずいぶん残酷な国だとおもうよ。
カチカチ山や因幡のしろうさぎ、サルカニ合戦なんかもたしかに残酷絵巻だけど
知ってるかい?あの可愛い木の彫り物で現代のお土産品にもなってる”こけし”のだってすんごい意味あんのよー
昔は子供がばんばんできるわけ せっかく生まれても 働き手になるまでかなりの時間がかかるでしょう?人間って
生まれればそれだけ生活苦しくなるわけ。
だから 無駄な食い物ださないために 口減らしで 生まれたら殺す 生まれたら殺す。
しかし 憎くて殺すわけじゃないわけよ。
それは生きていく人のために”すまない…死んでくれ!”的に殺すわけですわ
ただ その殺した子の生まれた証に にこけしを作ったの
そんでもって家にかざって 殺した死体は玄関の敷石の下に埋めたんだって。
またなんでそんな残酷な!っておもうかもしれないけど
玄関敷石は出かける時に必ず踏むし 家に帰って来ても必ず踏むでしょう?
それでその石を踏むたびに辛い思いが蘇るわけですよ
だから”お前達を覚えてるよーごめんなーごめんなー”って心の中で反芻するためにだったらしいよ。
時代とその時代に生きるものたちによる 考え方次第なんですなー。