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黄帝内経素問 逆調論篇 第三十四 第四節 語句の意味

2013-12-07 09:00:00 | 日記

おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です

黄帝内経素問 逆調論篇 第三十四

第四節

 帝曰。人之肉苛者、雖近衣絮、猶尚苛也。是謂何疾。

 岐伯曰。榮氣虚、衞氣實也。榮氣虚則不仁。衞氣虚則不用。榮衞倶虚、則不仁且不用、肉如故也。人身與志不相有曰死。

 

語句の意味

肉苛=にくか。①肌肉に寒熱痛痒などの感覚がなくなり、挙動ができなくなるもの。これは営虚衛実により肌肉が不仁痹重となる。<素問逆調論>「人の肉苛するは、衣絮を近づくるといえども、なお尚苛する也。」②傷寒不仁の別名。

痹重

痹=病名。①広くは邪気が肢体、経絡、臓腑に滞ることによりおこる多種の疾病をいう(<内経>痹論などの篇を参照)。病邪の偏勝と病変部位、病候の特色により、風痹(行痹)・寒痹(痛痹)・湿痹(着痹)・熱痹・歴節・痛風・周痹・血痹・気虚痹・血虚痹・心痹・肝痹・脾痹・肺痹・腎痹・腸痹・胞痹・節痹・骨痹・脈痹・肌痹・皮痹などがある。各項参照。②風寒湿邪が肢体経路を犯し、肢節疼痛・麻木・屈伸不利の病証をおこすことをさす。上述の痹証中の内臓痹証は含まない。<金匱中風歴節病>「夫れ風の病たる當に半身不遂すべし、或は但臂遂げざる者は此を痹となす。」<証治彙補>参照。③病理名。閉塞して通じないこと。

鍼灸医学大系(語句の解)

*苛について王冰は、前述の如く「ひ(やまいだれに君の下に巾)重を謂うなり」と述べている。ひ重とは手足が麻痺して軽快な運動ができないことである。

 

苛=カ。ムゴい。キビしい。残苛。苛刻。苛酷。こまかすぎる。くどくどしい。わずらわしい。苛細。苛砕。=訶=呵。しかる。せめる。いらいらする。いらだつ。いじめる。

 

近づく=着ること。鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

 

絮=ジョ。ワタ。古わた。綿のようにやわらかでふわふわした花〔柳絮〕。綿入れ。だらだらとつながる形容。くどい。絮煩〔絮説〕。

衣絮=綿入れの衣服。

 

榮氣虚、衞氣實也

鍼灸医学大系(語句の解)

「榮氣虚衞氣實也」の疑義について

*次の句に「栄気虚するときは不仁。衛気虚するときは不用」とあるので、この句の衛気実は衛気虚の誤りではないかという疑問も起る。

 これについて馬蒔は太陰陽明論の一節「陽は天気なり、外を主る。陰は地気なり、内を主る。故に陽道は実し陰道は虚す」というところを引いて、「此れ即ち本節虚実二句の義、大凡栄衛二気の義を指して之を論ず。肉苛なるもの一人に就きて言うにあらざるなり」と解説しているので、今はその説に従うことにする。

榮氣虚則不仁。衞氣虚則不用

 

東洋学術出版社素問【注釈】

栄気 虚し、衛気 実するなり―多紀元簡の説「下文に『栄気が虚すると不仁になり、衛気が虚すると不用になり、栄衛ともに虚すっると不仁でかつ不用になる』といっている。とすればこの七字は(この記述の内容と)関係がないことになる。恐らく衍文だろう」。

 

栄気=飲食物から生じ脈管中をめぐり全身を栄養する精気のこと。営気、営陰ともいう。

営気=飲食物から生じ脈管中をめぐり全身を栄養する精気のこと。栄気、営陰ともいう。新・東洋医学辞書ソフト

 

営気=えいき。①脈管中を運行する精気で、水穀より生じ、脾胃を源として中焦に出る。その性は従順で血液を生じ全身を栄養する働きがある。営気の運行は、中焦よりのぼり手の太陰肺経に注ぎのち全身の経脈を通じて人体の上下内外の各部分を栄養する。したがって生理面から言えば、営気は血液の作用をさしている。<霊枢邪客篇>参照。②温病弁証中、営分証と気分証の合称。⇒営気同病(えいきどうびょう)。

 

衛氣=衛気。体表を保護し外邪の侵入を防ぐ気。衛陽ともいう。新・東洋医学辞書ソフト

衛気=人体の陽気の一部分で、水穀より生じ、脾胃を源として上焦に出て、脈外をめぐり、その性は剛悍で、経脈の制約を受けず、その気のめぐりは迅速にして滑らかである。その運行は内は臓腑、外は肌表腠理の至るところをめぐる。それはよく臓腑を温養し、かつ皮膚を温潤して腠理を滋養し、汗腺を開閉するなどの重要な作用がある。よってこの種の気は肌表を保護し、外邪に抵抗する作用を特徴とするので衛気といわれる。→衛気営血(えきえいけつ)。<霊枢本蔵篇>参照。

衛気営血=営とは飲食の精華を血脈中に運び、人体を栄養する作用を持つ。衛とは飲食の産生する陽熱を脈外に運び、汗孔の開閉を調節して病邪の侵入から人体を防衛、保護する作用を持つ。気とは空気と穀気を全身に行らせ、五臓六腑に栄養を与え、人体活動を運行させる作用を持つ。血とは飲食の精華が常に変化し、脈中に入り全身を行り、四肢百骸を養い、全身を栄養する。以上四者は単独でも使われ、又衛気、営血と合わせて呼称されることもある。衛気・衛気営血、漢方用語大辞典

 

榮=栄=えい。①栄華、光沢。すなわち五藏の精華が外にあらわれた色つやのこと。②営(えい)に同じ。

営・營=えい。①飲食が変化して生じた精微な物質。<素問痹論>に「営は水穀の精気なり」とあり、この種の物質は脾の気化作用に従って肺に運ばれ、経脈中を行り、臓腑と身体各組織に均しく分布される。②経脈の脈管をさす。<霊枢経脈篇>に「脈は営となす」とあり、この営は営舎の意味で気血の存在する場所である。③温病弁証の病位あるいは段階。営分という。⇒営分証(えいぶんしょう)。④委中穴の別名。⑤営運のこと。<霊枢営気>⑥沈実の脈。<素問玉機真臓>

 

衞=衛=え。①外を守るもの。<素問生気通天論>「陽は外を衛るもの也。」②衛気の略称。<素問痹論>「衛は水穀の悍気なり。其の気摽疾にして滑利、脈に入ることあたわず、故に皮膚の中、分肉の間を循り盲膜を熏じ、胸膜に散ず、その気に逆らえば病み、その気に従えば愈ゆ。」③温病弁証の部位あるいは段階。⇒衛分(えぶん)。<温熱論>「肺は気を主り衛に属す。」

 

不仁=①人を愛する心のないこと。<霊枢通天篇>「貧して不仁す。」②知覚の麻痹を意味する。<霊枢刺節真邪篇>「衛気行らざれば、則ち不仁をなす。」<素問逆調論>「栄気虚すれば則ち不仁す。」③陽明の脈の経気が尽きるときの状態。<素問診要経終篇>参照。

 

不用=ふよう。筋肉が意のままに動かないこと。<素問逆調論>「衛気虚すれば、則ち不用す。」

 

志=シ。ココロザシ。心の向かうところ。考え。目的。親切。ものを贈る気持。望み。感情。ココロザす。めざす。志望する。シルす=記。心に覚えている。書きしるす。記録。イギリスの貨幣シリングのあて字。

 

有=ユウ。ウ。アる(今はかな書き)。そこにある。現存する。実在する。・・・である、断定の辞。タモつ→保。モつ→持。もちもの。また=又。富。語首に冠する無意味の助字。

 

明解漢和辞典、漢方用語大辞典、新・東洋医学辞書ソフト、鍼灸医学大系、東洋学術出版社素問

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