おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
柴崎保三著 鍼灸医学大系 黄帝内経素問 上古天真論篇 第一
第六節 (原文)
五七陽明脈衰、面始焦、髪始堕。
(訓読)
五七にして陽明の脈衰え、面始めて焦（やつれ）、髪始めて堕（おつ）
(通解)
三十五才の頃になると、そろそろ衰えが見えて先ず顔面や頭髪を栄養している陽明の脈が衰えるので、顏にはやつれの様子が現われ始め頭髪はぬけ始めます。
陽明の脈 面部を栄養し循って髪に行っている。面とはカオの目鼻を示しその周囲をグルリと囲んだ輪郭を外側の(面の字の)□印が表わしているのである。(柴崎先生)
陽明の脈 手の陽明と足の陽明の経脈である。この二つは顔面と髪際を上行しているので、もし経気が衰退すると、顔面を養うことができなくなり、顔面がやつれ髪が抜けることになる。(東洋学術出版社)
経気 脈気ともいい経脈中を巡る気。
始 中国古代に於いては「始」とは女兄弟相互間に於ける年長者、つまり女系の最初のものの呼び方であった。後、女の意味が脱落してしまって、単に「はじめ」の意味だけになってしまった。従って「始めて・・・」とは「最初」の意味で、「・・・しはじめる」ということである。
この年齢になると、初めて妊娠する確率は下がります、オケツ(うっ血、抹消の循環障害)を取り去り、冷えがあれば温補し、補腎(腎を補う)する方法をとります。
但し、
p166女性は三十過ぎでも四十でも卵子があるかぎり出産する！
と私どもの会の会長であった薬学博士故渡辺武先生は『漢方が救う人体危機』に書いています。
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