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キャタリティックコンバスター(触媒)

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東北地方もついに入梅宣言で、もう直ぐ夏本番だと言うのに今回は薪ストーブの話だ。

薪ストーブは燃焼方式の違いで大雑把に触媒機と非触媒機に分類される。 どちらの場合も現代の最新型では二次燃焼システムということになるのだが、それはつまりダルマストーブに代表される単純燃焼と大きく違っていて、燃焼効率を極限まで高め、それによって結果としてクリーンな排気になり環境負荷を低減するためのしくみが二次燃焼システムと言うことになる。

特に触媒(キャタリティック)方式は 排気成分データ 上も、ボクの実際の使用感でも特にすぐれたストーブだと思うのだ。

触媒と呼ばれるパーツはハニカム状のセラミックに白金パラジウムをコーティングしてあるもので、基本的には車のマフラーと同じような物と考えればいい。

触媒による二次燃焼システムとは、触媒反応(分子レベルの化学反応)を利用して排煙を少なくする仕組のことだ。 白金パラジウムの性質は一次燃焼によって受ける熱の2倍の温度と同等の作用をするもので、その化学反応(熱)によって煙までをも燃やす力を持っているのだ。 だから二次燃焼システムの薪ストーブってのは、ローテクであって実はハイテクなものであったりもする。

薪ストーブの炉内温度が煙を燃やせる温度の520度にならなくても、と言うか、実際は通常燃焼では中々達しない温度なのだが(鋳物には良くない温度) 未燃焼ガスを触媒(260度~)を通すことによって燃やす効果が期待できるということは、クリーンな排気と暖房器具としての熱効率の点でとても大きい訳だ。 結果として発熱量が多くなり燃費も良くなるという仕組ということになる。

触媒の実用上の温度把握はダッチウエストのようにキャタリティック温度計がついていれば判りやすいが、そうでない場合(アンコールなど)は本体の表面温度で管理されることが多い。 ストーブトップ温度を200度超えまで上昇させてから触媒反応を期待することになる。

触媒機にはダンパーというバイパスゲート機能が備わっているから、ストーブ本体が十分温まるまではダンパーを開けて炉と煙突を直結して焚き、そして温まった頃合を見てダンパーを閉めることにより触媒を通して排煙するのだ。

触媒を早く働かせたいからといってあせってはいけない。 肝要なのはゆっくりと本体を温めてそれからダンパーを閉めることかな。
※ストーブの底にある程度の熾きができるまで待ちましょう。

煙がごちそう(栄養)だなんて・・・
触媒ってステキなアイデアだと思わないかい?


つづく?


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コメント
 
 
 
クリーンバーンの効用は? (田舎時遊人)
2008-06-20 22:15:30
導入時、触媒&ダンパーこの作用が私には理解できない部分だったのです。なのでクリーンバーンを選びました。(アンコールとヨツールで随分と悩みました)触媒=消耗品(ランニングコスト↑、ダンパー=ダンパー開放時は非効率?この疑問に答えがでませんでした。触媒機能がいかに素晴らしいかは、カタログ上では理解していたものの…でもアンコールは永遠に私の中では、使ってみたい機種ではあります。ただ何台も薪ストーブを持てる訳ではないですから…
薪焚亭主人さんのブログ見てると、アンコールが手に取るように解って、使ってみたくなります。ウン!アンコールは永遠に不滅です!
 
 
 
田舎時遊人さん (薪焚亭主人)
2008-06-21 06:37:53
触媒のランニングコストについては、
別の機会に書くと思いますが、

>ダンパー=ダンパー開放時は非効率?

については、触媒機だけでなくダンパーがもともと無い非触媒機も、本体が温まるまで、安定燃焼に至るまでは煙突直結なので同じことと思う訳で、つまり二次燃焼が始まるまではどちらも非効率なんじゃないかな。

 
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