ふいご屋の日常

ポジティフ・オルガン&チェンバロ貸出屋の傍ら歌手、の日記

フランスバロック リハ参戦初日

2010-08-31 23:04:11 | オルガン
今週、9月3日(金)に行われる下記演奏会のリハのため、都内某所へオルガン出動。
器楽陣・独唱陣は顔見知りの面々ばかり、というのはまあ当然。で、合唱陣は、と見ると、おととい旧奏楽堂でご一緒したメンバーも多数。おやま、今日もこの前の仕事の続き?と一瞬錯覚しそうになったが(鍵盤楽器の調律はピッチ・調律法まで同じだったし)、今日鳴った音はフランスバロックのそれでした。

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★古楽アンサンブル「コントラポント」第8回演奏会★

2010年9月3日(金)19時開演 於 東京カテドラル聖マリア大聖堂

<独唱>
ソプラノ dessus:花井尚美 アルト haute-contre:上杉清仁 テノール taille:及川豊 バス basse:春日保人
<管弦楽>
ヴァイオリン・ヴィオラ violons:
小野萬里(コンサートマスター)大西律子 丹沢広樹 本多洋子
阿部まりこ 上田美佐子 小林瑞葉 深沢美奈
バス・ド・ヴィオロン basse de violon:西澤央子 ヴィオラ・ダ・ガンバ viole:多井智紀
フラウト・トラヴェルソ flute :春日保人 オーボエ hautbois:三宮正満 尾崎温子
ファゴット basson:永谷陽子 テオルボ theorbe:金子浩 オルガン、ギター orgue, guitare:上尾直毅
トランペット trompette:斉藤秀範 ティンパニ timbales:松下真也
<合唱>
ソプラノ dessus: 上田絢香 小澤淑恵 鏑木綾 坂本久美 櫻田江美
アルト haute-contre: 佐藤優衣 佐々木美歌 関奈美 長谷部千晶
テノール taille: 坂口寿一 佐藤拓 富本泰成
バリトン basse-taille: 大野和仁 櫻井元希 能登健太
バス basse: 西久保孝弘 福永一博

指揮:花井哲郎

演奏会の詳しい情報はこちら
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今日は立会いの合間に受注済みコンサートに関する事務連絡や相談メールを多数受信し、いよいよコンサートシーズン到来の感。今年の夏は暑く、長く、そして、本当に仕事が無かった(しみじみ)
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蝉の鳴き声に調律を邪魔される…

2010-08-29 22:28:52 | オルガン
な~んていうのは冗談ですが、今日は上野公園の蝉時雨を聴きながらのお仕事(前回記事の現場)。真夏の昼間のコンサートで旧奏楽堂に出動したのは初めて。というわけで今日の現場環境変化は自分の読みと実は真逆の方向へ動いたものだからちょいと焦ったが、結局はピッチ変動はターゲットを中心に上下各0.2Hz程度の中に収まったのだから、まあ優秀と言える部類?。

懸案であった、楽器の3階までの階段揚げも男性の歌い手諸氏のありがたく強力な手助けでクリア。大勢のお客様も大満足の、彼らの才気煥発な演奏も舞台袖で楽しませていただき、あらゆる意味で大感謝の現場でございました。打ち上げのお誘いに後ろ髪を引かれる思いでしたが、まだ暑い今年の夏、そちらに行っている間に車の中でオルガンが熱中症になる危険性があったので(苦笑)、楽器撤収後は泣く泣く帰宅の途へ。





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おすすめ演奏会情報(明後日!)

2010-08-27 16:33:09 | オルガン
来週から9月。そろそろ演奏会シーズンも到来、というわけで、自分的にその幕開けに相応しい演奏会をご紹介(わがポジティフオルガンを持ち込みます)。

★旧東京音楽学校奏楽堂 日曜特別コンサート★

2010年8月29日(日) 14時開演 於 旧東京音楽学校奏楽堂
入場料:500円

Dietrich Buxtehude
Praeludium fis-moll BuxWV 146

Dietrich Buxtehude
Cantate Domino BuxWV 12

Georg Philipp Telemann
Triosonate g-moll TWV 42:g5
(Essercizii Musici)

Antonio Soler
Concierto n. 2 a-moll
(Seis Conciertos de dos organos obligados)

Antonio Vivaldi
Gloria D-dur RV 589


出演:Geidai Baroque
   ソプラノ:朴瑛実、関奈美、樋口真衣子、鏑木綾
   アルト :喜田奈津子、野瀬真理子
   テノール:坂口寿一、富本泰成
   バス  :望月忠親、櫻井元希

   トランペット:松野美樹
   オーボエ:小野智子
   ヴァイオリン:鷲見明香、篠田さや香
   ヴィオラ:廣海史帆
   ヴィオラ・ダ・ガンバ:田中孝子
   コントラバス:木幡奈緒美
   チェンバロ:伊藤一人
   オルガン:新妻由加
   指揮:村上惇


東京藝術大学古楽科の学生を中心にしたアンサンブルによる演奏だが、メンバーを見ればなんのことはない、楽器提供の現場ではもちろんのこと、自分が歌うステージでも今までに何度も共演したりして知っている人ばっかりでございます(笑)。というわけで、若いお仲間に交じっての楽しい現場となる予感。

さて、演奏会場は業界では搬入の難易度が高いことで有名な(?)、旧東京音楽学校奏楽堂(東京芸大のキャンパスの中にある「奏楽堂」とは別です。お間違えなきように。両者を勘違いして、行く予定でなかった方のコンサートに来てしまったにも拘わらず、そのままそこで演奏が終わるまで聴いている方もたま~にいらっしゃるご様子)。
楽器を3階まで階段揚げし、それから客席を通って舞台まで手持ちで運び入れるという難作業を強いられるこの会場。わが2分割オルガンはそこで業界他社比(笑)、強力なアドバンテージを有するのですが、重量物の人力運搬はこの歳の身にはやっぱりキツイぞよ。明後日は普段の倍の着替えとタオル持参必至…。
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分厚い楽譜を手にして譜読み…

2010-08-21 22:12:11 | 
今年秋の課題に本格着手。楽譜を手に取ると歌うより前に、すぐ全部の楽曲の調性を調べて鍵盤楽器の調律法を考えてしまう私は職業病?(その点でも「アーサー王」の調律法って難しいぞ)

明日からはバッハのオケ合わせ。今日はコンティヌオの数字を手掛かりに旋律の処理(重心のかけ方など)を整理。
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出演情報(新着:2010年9月~バッハ・カンタータ)

2010-08-20 21:32:23 | 
下記演奏会にソリストで出演します。鍵盤2台も提供予定(まだまだ暑い最中、歌う身でもあるのに、楽器のセッティングで早くも汗だくになってしまうのはちょっとイヤ)。

★カンターレ・ソナーレ第5回演奏会★

2010年9月12日(日) 14時開演 於 タワーホール船堀 小ホール
全席自由2000円

=Program=
○ハインリヒ・シュッツ(1585-1672)
 「カンツィオネス・サクレ(1625)」作品4より
 <主よ、あなたに望みを託します SWV66>
 <無二の慈愛と寛容を示したまえるキリストよ SWV67>
 <あらゆる叡知を超えて SWV76>
 <あなたの大いなる愛の秘蹟に対して SWV77>
 <主に向かいて新しき歌を歌え SWV81>
○ヨーハン・パッヘルベル(1653-1706)
 コラール・カンタータ P 487
 <神のなしたもう御業こそいと善けれ>
○ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)
 ヴァイオリン協奏曲第2番 ホ長調 BWV 1042
○ヨーハン・ゼバスティアン・バッハ(1685-1750)
 カンタータ第131番 BWV 131
 <深き淵より、主よ、我汝に呼ばわる>

テノール 坂口 寿一
バス 石井 賢
ヴァイオリン 池田 佐代子
オルガン 湯口 依子
指揮 島田 世津子

お問い合わせ 03-3672-2586(新妻)

バッハの初期カンタータは例によって(初演時のオルガンの事情を反映して)ピッチと調性、それに伴う調律法の決定が厄介。今回はさてどうなりますやら。テノール独唱者はHFJのお仲間坂口君。彼とは10月初めのパーセルでも一緒の予定。

この演奏会を皮切りに、この秋は楽器提供をやりつつ歌でも出演するという、それなりに負荷の重い現場が4発続きます(バッハ、パーセル、モーツァルト、モンテヴェルディ)。
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秋に向けてぼちぼち始動

2010-08-13 21:24:58 | オルガン
少し前に依頼されていた、ポジティフオルガンのメンテにやや遠方まで出動。お相手はゲダクト8'、フルート4'の2列だけの楽器で、あまり知られていないアメリカのビルダーの楽器。
作業のメインは「鳴らない笛」のチェック。でもオルガンというものは他の楽器と異なって「壊れたら鳴りっぱなしになる」というトラブルの方が考えられ、裏返せば何本かだけが鳴らないっていうのは「トラブル」の域にも達していないはず。案の定、それらの笛は単に笛の脚がきちんと刺さっていなかっただけ、というもの(笛のラックの細工に難がありましたな)。

で、それだけでは今回のお仕事はわずか3分でお仕舞い(現地まで行くのに2時間かかったのに?)となるところ、他にも不具合が散見されたのでそれを整え、溜まった埃を取り除き、オルガンケースのパネルを留めるネジが何本も無くなってしまっていたので代用となる品を近くのホームセンターに買いに行き、調律を入念にやり直したりしていたら結局普通のサイズの仕事に。でも、ご依頼主さんにはたいそう喜んでいただけて一安心。

さて、これで夏ならではのお仕事もお仕舞い。少し大きな出番を控えたチェンバロの調整、バッハカンタータのソロを含む多くの曲の譜読み、そして新オルガンの輸入に関する手続を進めながらいよいよ秋のシーズンに向かう気分。
(ところで、新オルガン到着後すぐにそれを使って私が人前で弾く、という機会が与えられることとなりました。でも楽器が来ないとショートオクターヴ鍵盤を弾く練習ができない。どうしたものかと思案中)
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出演情報(2010年後半以降分~追加)

2010-08-10 22:14:46 | 
2007年の《オルフェオ》に続き、今年もモンテヴェルディの400年記念絡みの演奏会に出演する機会を頂きました(声楽アンサンブルメンバーとして。ポジティフも持参 汗)。
詳しい情報を また追って掲載します。

★出版400年記念企画/クラウディオ・モンテヴェルディ《聖母マリアの晩課》★
2010年11月19日(金) 19時開演 於 京都府立府民ホールALTI

演奏:アンサンブル・プリンチピ・ヴェネツィアーニ
   Vn:大内山薫 荻野美和 
   Vla:中川敦史 
   Vdg:頼田麗 
   Cornett:上野訓子 笠原雅仁
   Sackbut:松田洋介 日生貴之 織田貴浩
   Dulcian:淡島宏枝
   Theorbo:竹内太郎
   Arpa doppia:アルト理子
   Organo positivo:野澤知子

   ソリスト:岡本雄一(Ten) 真木喜規(Ten)
   声楽アンサンブル

   前売り3000円、当日3500円、学生2000円

   ご予約&お問い合わせ
   オフィス・プリンチピ・ヴェネツィアーニ(Tel/Fax: 075-493-5262)

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