有明山に抱かれて   

Uターンして始めた田舎暮らし。

山野草

2015-08-31 | 日記


 うす紫の山野草を

 玄関前の築山に植えました。

 イワシャジン と言います。

 子どもの頃、土手でいっぱい見かけた気がするけれど、

 それとはちがう花かしら?

  
 南側に大きな杉の木が三本生えていて

 そこには鳥たちがいっぱいやって来ます。

 今日はヤマカガシが一匹、するすると草むらに滑り込んで行って

 ひやりとした。

 
 今日はブロッコリーの苗を五本植えつけました。

 ミヨコさんは歯を一本抜きました。

 

夏野菜と種まき

2015-08-31 | 
 母ミヨコさんの畑は土が豊かで、野菜がどっさり採れます。

 終わり近くなったキュウリとトマト、カラーピーマンなどをピクルスにしました。




 見ているだけで元気が出ます。

 
 種まきも始まりました。


 8月26日  おろしや漬け物用の堅大根 種まき

        キャベツの苗10株

 8月28日  煮物用の柔らかい大根 種まき

        ワイルドフラワー、紅花など花畑の種まき

 8月30日  漬け物用菜っ葉の種まき

        雨なので農作業はお休み、のはずだったのに
        明日は仏滅、今日は大吉、と言って、雨の中、ミヨコさんがひとりで蒔いてしまいました。
        あらら。

        

 畑の草取りは、先日からの課題ですが、少しずつきれいになっています。
 黙々と茂ったバジルをどうしようか…
 以前バジルソースを作ったこともありましたが
 消費量が少ないので、結局だめにしてしまいました。
 それでも時々は、使いたいバジル。
 乾燥バジルがいいのかな。

 今日はミヨコさんの歯医者さんにつきあいます。
 帰りにもう少し漬け物菜の種を見てきます。





有明山

2015-08-30 | 日記
ほんとにおかしい話だけれど、

小さいころ、わたしは有明山のことを富士山だと思っていました。

形が似ているからです。




本物の富士山を知って、有明山は富士山ではないとわかったけれど

今でも小さいころと同じくらい、きれいな山だと思っています。

そして、北に行くほど、雄々しい形に変わり

南に行くと前山に埋もれてしまう有明山は、

わたしの住んでいる場所からが、一番きれいに見える気がします。

朝に夕に挨拶を交わして育ってきた有明山に

また会えてうれしいです。

一度はなれて、35年ぶりに戻ってきたふるさと。

今まで見えなかったふるさとの懐の深さが

今ははっきりと見えます。

有明山に抱かれて

これから暮らしていくんだな。

この暮らしは、亡くなったばかりの父からの贈り物かもしれません。


  


    再出発にむけて、友人が送ってくれた詩です。


    「山へ」

          伊藤 整

  とほく緑は厚い布のやうに
  山肌を這ってゐる
  夏の間 緑は恐ろしい洪水となって
  山ぢゆうにゆれてゐる
  私はあの海のやうな緑に入って行き
  栗鼠のやうに
  大木の幹を通りぬけ
  膚身を
  あをい風に吹かれて
  さうして 原始人のあさ黒い膚と健全な感受性とにならう。

  いつも見知らぬ目のやうに
  青くけぶつてゐるたのしい空さへ
  慣れすぎて忘れがちな昨日今日の物憂さから
  身ぶるひするほどの
  あざやかな生命をめざましに

  あゝ毛ものの外に知らない
  谷川のくらい水をわたり
  私よりもせいの大きな
  ぜんまいらの中を行かう
  さうして朝夕のいのちがかなしければ
  蟻の子のやうに白い木を洗って
  ひとすぢ紫の煙をたてよう