梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

初めての陶芸(30)葉皿・手鉢作り(タタラ)

2007年08月21日 | 陶芸講座
 今までの作品は粘土を紐状にして、形を成形する紐作りでしたが、今回と次回の講座は粘土を板状に伸ばしたタタラを作り、それを作品作りに使用します。通常成形の行い方はこの2種類です。今回はタタラを如何に作るかをマスターする事が課題です。
1)目的
  タタラ作りの基本的な事を覚えます。
   タタラの作り方
    粘土の固さ、叩いて締める、表面を綺麗にするなど
   タタラの接着方法
2)土練り
  タタラ作りは荒練を充分に行う事が重要。粘土を均一に
  する事、締める事を目的に行うので、よく練られていないと
  板状ですので、本焼き時に変形したり、ひび割れの原因に
  なる。
  普通は、荒練の後に菊練を行うが、皆さんはまだ出来
  ないので、団子を作り空気が抜けている事を確認する。
3)粘土の硬さ
  タタラ板を作る粘土は固めの方がよい。柔らかい粘土を使うと、
  本焼き時に変形する原因になる。粘土が柔らかい時には、
  荒練を行えば粘土は硬くる。
4)タタラを作る
  粘土を塊を作る。
   板を作る為の粘土はよく締める。粘土を叩き板で叩いてよく
   締める。締めが足りないと焼いた時に変形する。
   粘土の塊は作品の大きさより大き目の塊を作る。
   タタラ板を両側に重ね、丸棒を転がし平らにする。
  タタラ板を用いてタタラを作る。
   タタラ板を両側に重ね、紐を使いタタラ板を切り取る。
   紐の使い方は成形時の使い方と同じで、少し外側に引っ張るよう
   に切ると切り易い。
     手鉢用は7mmのタタラ板を使用
     葉皿用は7mmのタタラ板を使用
   切り取ったタタラ板はベニヤ板の上に新聞紙を敷き、その上に
   置く。
  タタラの表面を綺麗にする。
    ヘラで綺麗にする。
    タタラを裏返しにする時はもう一枚新聞紙を敷いたベニヤ板を
    タタラの上面に置き、両方の板を使い裏返しにする。手で持つと
    タタラが変形する。
  タタラを乾燥させる。
    新聞紙の上に置きタタラを有る程度乾燥させる。
5)葉皿の製作
  葉皿の形を作る。
    タタラに葉を置き、葉の形にタタラを切る。
    今回は針を使う。
  葉を粘土に密着させる。
    丸棒を使い、葉の表面を転がすことにより、葉を粘土に密着
    させる。粘土に葉が入るようにし、葉と粘土の表面が平らに
    なる。これにより、葉脈の文様が粘土に出来る。
  葉の端を持ち上げ皿の形にする。
    葉はそのままにしておき、葉の端を持ち上げて皿の形を作る。
  葉を取る
    有る程度乾燥したら葉を取る。
6)手鉢
  手鉢の型紙を事前に作成する。
    型紙は紙の箱のような厚紙の方が切り易い。
  タタラに型紙を置き、切る。
    今回は針を使う。
  接着面にドベを塗り、組み立てる。
    接着面に細かな線を入れ、ドベを塗る。
    この時にタタラが有る程度硬くなっていないと、横の壁が倒れる。
  下部の接着面の内側に細い紐を作り、接着面が剥がれない様補強する。
   細い紐を作り、内面の接着面に置き、置いた紐を細い棒で押す。
  最後にアーチ型の手持ち部分を付ける。
  乾燥する時アーチが落ちないように紙の輪で補強するとよい。
   葉書のような厚さの紙で補強するとよい。


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