梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

無意識な誘導(2)空間の意識を使った誘導

2008年01月06日 | 呼吸法
 原気呼吸法の誘導では空間に自分の分身が居り、その分身が自分の体を眺めるように気の誘導を行います。現代ヨガの会の実習会に参加した方々で実習会では故山手さんが誘導するので、原気呼吸法が上手く出来るが、家では自分で上手く出来ないと云う方が大勢おりました。その為にカセットテープに山手さんの誘導の言葉を録音している方が多かったです。実習会では寝ていて、山手さんの言葉を子守唄のように只聴きながら貴方任せの気の誘導を行っていますが、自分では次にどんな誘導を行うのか考えながら行ないますので、どうしても自意識を使ってしまいます。実は実習会の時には山手さんが貴方の分身になっているのです。同じ様な状況を自分で行なえばよいのです。空間の意識を使った誘導といいますと難しい事と思いますが
 ”自分の分身が自分の周りに居り、自分の体を只眺めているな~。”
と思うのです。
この”・・・・・・・な~。”が重要なのです。この語尾の”な~”が貴方任せな言葉になり宇宙の偉大な力に貴方自身を任せる事になります。ここが無意識な誘導の重要なポイントになります。
 ”自分の分身が自分の周りに居り、自分の体を只眺めている。”
と云う言葉は”・・・いる。”で言葉を終えていますが、これはどちらかと云うと自意識の要素が強いのです。
 ”自分の分身が自分の周りに居り、自分の体を只眺めているな~。”
と思うのです。
そうすれば自然に頭の中に自分の体が”ぼんやりと思い浮かぶ”と思います。その”ぼんやりとした物体”が貴方の分身が貴方を眺めていて見える貴方自身なのです。この感じが掴めれば空間の意識が自分の体を眺めているので、無意識な誘導は容易になります。
 次に、
 ”体全身の皮膚表面に無数のエネルギー(気)の渦があるな~。”
と思って下さい。
 ぼんやりとした物体の表面に回転するような流れが発生していることが眺められると思います。体の前面、裏面、側面と場所を変え眺めますとその眺めた場所に回転する渦がぼんやりと眺められると思います。
 次に
 ”そのエネルギー(気)の渦の中心からエネルギーの流れが伸びて行くな~。”
と思って下さい。
 そうしますと、ぼんやりと物体の表面からハリネズミの針のように空間に延びるエネルギー(気)の線が眺められると思います。この”・・・”を思うことは数回繰り返してもかまいません。その方が誘導が強くなります。
 この様な感じで、原気呼吸法の誘導を行って頂ければ、空間の意識を使った誘導が可能になります。
 私のブログにコメントを頂いたozekiさんは仙道などの呼吸法をおこなっていて、クンダリニーの影響で体が絶えられなくなり、雑誌meditationの山手さんと横尾忠則の対談の記事から現代ヨガの会のことを知り、実習会に参加したそうです。原気呼吸法の空間に意識を置く呼吸法でその反応も消え、楽に呼吸法が出来るようになったとのことです。山手さんもその雑誌の対談でクンダリニーの反応に耐えられず、試行錯誤の結果、原気呼吸法を考え付いたと記載しています。このように空間に意識を置いた誘導法は体に優しく、瞑想の副作用を防ぐ効果が有るようです。
 原気呼吸法の誘導に付きましては
  11月24日の簡単な原気呼吸法(2)誘導方法  
  12月8日の単純原気呼吸法(2)誘導方法
  12月29日の複合原気呼吸法(2)誘導方法
で記載していますが、初めは簡単な原気呼吸法から始めることをお勧めします。初めは誘導方法を行なう前に該当する誘導法の内容をワードなどにコピーし、それからプリントいただき、誘導方法を確認しながら、行っていただければと思います。

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