梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

無意識な誘導(1)

2008年01月05日 | 呼吸法
 原気呼吸法の誘導方法でよく自意識、無意識と云う言葉を使っています。このことについて少し記載してみたいと思います。太平洋に例えますと自意識の層は水面に近い表層の部分です。無意識の層はその下に深く深海まで続く膨大なエネルギーを持った深い海です。しかし、この表層の僅かな自意識層が実はそれを通過し、無意識層に達する為には大変な障害なのです。私達の行動は常に自意識を使い行っています。呼吸をするなど無意識な動作は意識しないで自然に行なわれます。しかし、通常の行動はそのきっかけが自意識です。しかし、その行動が始まりますとその動作を無意識に出来るようにすることの訓練は繰り返し練習し体に覚えこませる事により可能になります。初めは自意識を使い始め、その後訓練により無意識に自然に考えることなく行なえるようになるのです。この動作は自然な動作なっていますので、自分では無意識に出来るようになった過程を意識していないと思います。
 原気呼吸法の誘導は無意識な誘導を行うのです。その感覚を掴む事が第一の障害になります。では、如何すれば自意識の層を通過出来るのでしょうか。一例をあげたいと思います。皆さんはお百度参りと云うことを知っていますよね。何か願い事を神様にお願いする事です。お参りを百回する事です。ここで重要な事は初めは何かお願い事が有り、それを成就したい為に、お参りをするのです。この時は自意識を使って一生懸命にお参りをしています。しかし、回数を重ねている内に、ある時から只お参りをする境地に達します。その只お参りをする境地に達した時が自意識層を通過し、無意識層に達した時なのです。そして只お参りをすることを繰り返す内に無意識層の奥深くに到達し、そこで、大きな力が働き、願い事が成就するのです。ここで重要なことは初めは何か目的が有り自意識で原気呼吸法を行なうのですが、何回も何回も繰り返し行なう事により、ある時に無意識な誘導が可能になるのです。この自意識層の通過時間は人により異なります。しかし、原気呼吸法を行ってリラックスした気分になる感じなど何か体の反応を感じます。そして原気呼吸法を自分の体が要求するようになります。その時が只無意識に誘導を行うようになった時点と思います。初めは焦らず思い出した時に原気呼吸法を試してみることをお勧めします。
 無意識層の深層レベルは最終的にはエネルギーの渦である気と思われます。そのレベルまで、自分の意識が達した時に自分の気と外界の気との共鳴現象が発生し、外界との気の交流が発生します。この能力は地球上の全生命が本来持っていることですが、人類は成長する内にその能力が退化しています。例えば人と気が通じ合える、動物や植物と気が通じ合えるなどは日常皆さんも感じる事と思いますが、この現象と思います。よくテレパシーと云う言葉を聞きますが、友人の事を思って居ると急に電話やメールが入るなど日常生活でも色々なことを経験すると思います。
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