怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

憧れお蝶

2007年03月18日 | Weblog
<3月17日(土)>

いつその時を迎えるのか?〝Xデー〟はわからない。けど、ファイナルの足音は着実に近づきつつある。ぼんやりと浮かんできた。おそらくは…?
近頃、彼女と会うたびに痛感する。これより先、どんな結末が待っていようと、全部を受け止められるよう心の準備だけはしておく。笑顔で送り出せるように。
怪人クンがすべきこと。怪人クンにできること。今はただ、お蝶との1分1秒を大切に過ごす。それしかない。

20時を少し回った頃。
カウンター席も奥の座敷もいっぱいだ。声と声とが重なり合うフルハウスの「飯や飯」(めしやはん)でふたり、食事をした。久しぶりの〝ふるさと〟に帰ってきたような気分。昨年の暮れ以来だから、約2ヵ月半ぶりだ。
「店長、あけましておめでとう!」
「おいっす!」
入るなり〝板前界の西島洋介〟、坊主頭の彼と今年最初の挨拶を交わす。バイトの女のコも新しく代わっていた。怪人クンたちはカウンター。目の前で手際よく食材を料理という作品に仕上げていく店長。
くるっと丸められていたからだろう。内側に癖がついている。巻物のように細長い。そんな半紙に綴られた彼直筆のお品書き。縦3段に独特の文字でズラリ。中からチョイスしたお刺身の盛り合わせ。アボガドの天ぷら。スティックのようにかじって食べる。しょうがの茎の先に肉を詰めたもの。あと、焼肉サラダなどが次々と並んだ。
とくにお蝶のお気に入りはアボガドの天ぷら。
「これ、食べたかったんだぁ」。
うれしそうに微笑む。ドリンクはお蝶がウーロン茶、怪人クンは焼酎のわさび割り。時を忘れて語り合う。ホント、話が弾んだ。笑いが途切れることはない。60分ちょっとの至福のとき。
21:15になると勘定を済ませた。もう少し余裕があれば店長自慢の寿司も味わえたけど、まぁ仕方ない。また今度ぜひ。

街の空気を感じながらお蝶の働く店に移動。座った状態からこうして歩き出すと、腰が痛む。お蝶も「大丈夫?」とやさしく声をかけてくれた。
「いらっしゃいませ」。
ボーイに迎えられて席に付く。お蝶のお色直しが整うまで彼が話し相手をしてくれた。
今宵お蝶のいでたちは黒のロングドレス。この色、彼女にしてはめずらしい。白、ピンク、紫は何度も見かけた。1度くらいはあったかもしれない。でも、ブラックはあまり記憶にない。悪くはない。似合ってもいた。ただどうしてもイメージとして…。
黒というカラー。落ち着きこそあるけど、明るさとか派手さはない。もしかすると、これも前触れを意味しているのか?シックな色使いに、またしてもつのらせた思い。
さすがは週末。各テーブルはお客たちで埋まっていた。近くの席から女のコたちの高い声が時折響く。美味い酒が怪人クンをノリノリにしたのか?こんな夜は延長30分いっちゃおうか?1セット終了の合図に「もうちょっといるよ」。怪人クンはお蝶に告げた。
しばらくして彼女は別の席に呼ばれた。ヘルプが怪人クンのところにやってくる。初顔だ。訊けば18歳。ポッチャリ系。どちらかといえば巨乳。まだどことなく幼い。初々しい。。
夜に染まっていないこのコが半年後、どのように変身するんだろう?でもその頃、怪人クンはこの店に足を運んではいないだろうなぁ。しかしだ。なんといっても〝ネオン街のホームレス〟。一寸先はハプニング。未来のことなんかわかるはずもないよ。
18歳の彼女が言った。
「わたし、お蝶さんに憧れてこの店を選んだんです。ガイド誌に載るあの人の写真を見て〝こんなふうになりたいっ!〟ってバイトを決めたんです。(同店で)いっしょにデビューした友だちはポコさん(お蝶の仲良し)のファンで。派閥じゃないですけど、わたしはお蝶派です(笑)」。
憧れを抱いて夜の世界にまた一人。がんばってね、ポチャ乳ちゃん。
5分ほどでお蝶が戻ってきた。
「お蝶のファンなんだって、今のコ」。
そう言うと彼女は笑っていた。
90分が終わった時は23時。
「気をつけて帰ってね。バイバイ」。
お蝶に見送られて店を後にした。

ゆっくりゆっくり腰を慣らしながら家路へ。その時だ。怪人クンは突如男に襲撃されてしまう。
脳裏をかすめた遠い日の記憶。遥か昔、昭和50年代。新宿伊勢丹前でタイガー・ジェット・シンに襲われたアントニオ猪木を思い起こさせるようなシーンだ。
「怪人クン!」
彼の右手がツッパリのようにおでこを直撃。被っていた白のハンチング帽が一瞬後方へずれた。続けざまに左腕をカギ型にロックされる。合気道の腕ひしぎという技だ。前のめりになる。腰の踏ん張りが利かず、なすがままに攻められた。痛みが走る。けどそれは取られた腕にじゃなくて、腰にきた。
犯人に告ぐ。どんな状態でも、お前が怪人クンの左腕からタップをとるのは無理だよ。
酒が入った人間は力加減というものを頭に入れない。だから厄介だ。
ほろ酔いで、まともにろれつが回っていなかったちょんまげよ!いいか、よぉ~く聞けっ!
続きは青畳の上でやってやる!腰が完治して復活したら、即お前を指名する!怪人クンを極めてみろっ!
この春、新たな遺恨が勃発だ!
なんてな。ムフフ…。

ウチへ帰ってテレビを点けた。そこで、なんとも面白いモノに遭遇。テレビ朝日『Sma STATION!!』。香取慎吾がメイン司会を勤める生放送の番組だ。今夜のゲストは木村拓哉。
へぇ~、テレビ業界も変わったなぁ。こんなこと以前なら絶対にありえなかったことだ。
あしたの日曜日、キムタク主演の『華麗なる一族』が最終回を迎える。怪人クンも毎週楽しみに見ていた。〝スマステ〟がこの番組を大特集。ラストに向けての前フリだ。
何が面白いのか?これがテレ朝の放送するものなら当たり前の話。けど、『華麗…』はTBSがOAしている高視聴率ドラマだ。いくらSMAPのメンバーが主演する作品だからって、同業他社が全面協力して敵の最終回をあおる?異例中の異例だよ、これは。
原作者の山崎豊子さんのインタビューあり。小林克也氏による解説ナレーションあり。いやぁ~、実に見応えがあった。
気になる最終回は、18日の21時から90分の拡大版。TBSで放送される。お見逃しなく!

この日の午後、ターザン山本!さんから再びポストカードをいただいた。
「今週木曜日(15日)の〝文章講座〟で怪人クンの日記(3月10日分)を教材として使わせてもらった。もちろん絶賛した。文章力はすばらしい!君はターザンチルドレンの中で優等生に入る。もうお蝶のことを書かなくても一人前だな」。
ありがとうございます、ターザンさん。うれしいです。そこまで言っていただけると。
でもですねぇ、ご覧ください。またこうしてお蝶のことを書いてしまいました。
書かずにはいられませんでした。ハイ(笑)。


※『異邦人(エトランジェ)たちのパリ』。そのポスター(写真)。


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2 コメント

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そりゃ無理だ (ちょんまげ)
2007-03-18 18:10:50
合気を引退した旧怪人くんと道場で会うなんて無理な話。
さぁ、今日も稽古に行こう。
怪人クン頑張れや! (あんちトド)
2007-03-18 20:29:08
ちょんまげが何ゆうたって

関係おまへん!

怪人クンあんたはんが自分の

やりたいように

やりなっせ!