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「たねの支配を、許してはならない」―環境活動家ヴァンダナ・シヴァ博士

2017-05-15 21:42:28 | 健康・医学


私たちが口にするほとんどの食べ物は、もとを辿れば1粒の「たね」から生まれたもの。ところがいま、世界で売買されている種子のうちのなんと75%が、5つの多国籍企業に所有されていることをご存知ですか? それらの企業は、遺伝子組換え技術と特許を利用して種子を私有化しつつあるという見方さえあります。いま、見えないところで「たね」に何が起きているのか――インドの環境活動家ヴァンダナ・シヴァさんは、「グローバリズムや工業的農業は、たねをお金儲けの道具のように扱っている。たねを、企業による独占や支配から守らねばなりません」と訴えています。
「健全なたねが十分にあれば、食糧不足が起こるはずはない」

 「『たね』は、サンスクリット語やヒンディー語で『ビジャ』と言います。生命の源、という意味です。小さな1粒のたねの中に、生命のすべての可能性が詰まっているのです」

 柔和な表情で「たね」を語るヴァンダナさんは、カナダで物理学、科学哲学の博士号を取得後、1987年に有機農業を推進する団体「ナヴダーニャ(9つの種)」を設立。有機農業や種子の保存を提唱する一方、多国籍企業による種子の独占やグローバリゼーションのもたらす矛盾を指摘してきました。

「種子には自らの生命を未来につないでいこうとするたくましさがあります。私たちがまいた1粒の穀物の種子が1000粒の種子を与えてくれる。その半分を食べ、一部を保存し、交換し......というように、私たちは種子の恩恵に支えられて生きてきた。健全な種子が十分にあれば、本来は食糧危機や飢餓なども起こり得るはずがないのです」とヴァンダナさん。

 ヴァンダナさんたちが営むナヴダーニャ農場では、630品種もの米や200品種の麦、60品種の雑穀、豆、野菜、香辛料などを在来種子で栽培。「大量生産型の近代農業は、単一で均質なものを要求する。でも、私たちにとって大切なのは、多様性と地域性です。多様性が高いほど、じつは生産性も高いんです」
共有財産としての「たね」が独占される

 種子を取り巻く情勢が激変したのは、60年代に入ってから。それ以前は農家が自ら種をとり、何世代もかけて味や形、性質などを改良し、地域ごとにその土地に適した種を作りあげていました。ところが、経済成長期になると農業にも経済至上主義が持ち込まれ、大量生産型の単一栽培が拡大。工業的な農業の台頭によって単一栽培に向く生産性の高い種子が求められるようになり、種子づくりは農家の手を離れ、種苗会社の手に委ねられるようになったのです。

 「忘れてならないのは、そうした種苗会社の買収を繰り返して巨大化した企業の多くが、戦争中は化学兵器を製造し、戦争が終わると化学肥料や農薬を開発してきた多国籍企業であることです。そして彼らが、次に思いついたのが、種子の特許を握ることでその利益を独占するというビジネス。そのために都合のいいのが遺伝子組換え技術なのです」

遺伝子組換え技術については、その安全性や生物多様性への懸念からも賛否が分かれていますが、ヴァンダナさんがもっとも警戒するのは、本来、共有財産であるはずの「たね」が一部の企業によって独占され、世界の食の支配につながりかねないということです。

 「遺伝子組換えとは、種の壁を越え、ある生物に他の生物の遺伝子を入れるという自然界にはあり得ない遺伝子操作の技術。それを種子に特許権をつけることで、あたかも自分たちが新しい遺伝子や食べ物を生み出しているかのような幻想を植え付けようとしているのです」とヴァンダナさん。

「種子は様々な環境の変化に巧みに反応しながら、自らを発展させていくものです。種子は、私たちに本当の意味の豊かさを与え続けてくれる。それが、まるで利益追求のための一つの機械か道具のようにみなされていることを悲しく思います」とヴァンダナさん。

 この先、もし彼らが種子の100%を所有するようになれば、私たちに「たねを選ぶ自由」はなくなり、すべて遺伝子組換えになってしまう――。

 そうした危機感からヴァンダナさんが立ち上げたのが「シード・フリーダム運動」です。大自然の恵みである種子が世代を超えて生き続ける自由や、農民が種子を保存し、まく自由、私たちが何を食べているのかを知り、遺伝子組換えを拒む自由を守ろうと、世界中を講演しながら人々に訴え続けています。





ヴァンダナ・シヴァhttps://youtu.be/NjO9if9kF6Q

環境活動家、科学哲学博士。有機農業や種子の保存を提唱し、森林や水、遺伝子組み替え技術などに関する環境問題、社会問題の研究と実践活動に携わる。有機農法の研究と実践、普及のための拠点として、NPO「ナヴダーニャ(9つの種)」を設立。これまでに300を超える専門的論文を発表し、多数の著書・共著者として出版。『アース・デモクラシー―地球と生命の多様性に根ざした民主主義』(山本規雄訳・明石書店2007)、『食とたねの未来をつむぐ―わたしたちのマニフェスト』(編著、小形恵訳・大月書店2010)など、それぞれ多くの言語に翻訳されている。「ライト・ライブリーフッド賞」など受賞多数。



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日本の農産物、まったく安全ではありません。野放しの農薬・化学肥料大国

2017-05-15 20:50:21 | 健康・医学
「奇跡のリンゴ」を作った男・木村秋則と、「ローマ法王に米を食べさせた男」・高野誠鮮の二人が、往復書簡のやりとりで日本の農業の未来を語り尽くした刺激的対論集『日本農業再生論』が発売され、話題となっている。

TPPの対応で揺れ、原発事故で安全安心が揺らいでいる日本の農業――。

人のやらないことをやり、大きな結果を出してきた木村と高野が、今の農業の問題点を洗い出し、膿を出し切った上で、その先に進むための「自然栽培」という切り札について、熱く書き上げた往復書簡。その一部を紹介しよう。

日本の農産物、まったく安全ではありません
木村 平成27(2015)年7月、イタリアのミラノでスローフード協会が主催した農業関係者の集いに招待されました。

世界80ヵ国から参加した6000人もの若い農業関係者が一堂に集まり、そこで私は、「21世紀は農業ルネサンスの時代だ」というテーマで、肥料、農薬、除草剤を使わない自然栽培で作ったリンゴの話を中心に、安心、安全な農業を復活(ルネサンス)させようというスピーチをしました。

すると講演後に、一人の若者がつつっと寄ってきたのです。立派なあごひげのエジプトの青年で、真顔で私の目を見つめ、こう言ってきました。

「木村さん、日本の寿司や和食はとても有名です。でも、本当に安心して食べられるのですか?」

日本の和食は平成25(2013)年にユネスコ無形文化遺産に登録され、ローカロリーでヘルシーということもあって、世界の多くの人から愛されています。なのにこの青年はなにを言ってるのだろう。もしかして福島第一原発の事故による放射能汚染のことが心配なのかなと思って聞いてみたら、

「いいえ。チェルノブイリ原発事故の例があるから、放射能汚染の深刻さはわかっています。それではなく野菜の硝酸態窒素の問題です。日本では硝酸態窒素が多く含まれた野菜をいまだに売っていると聞いています。なぜ日本人はそんなに無防備なのですか?」

と。すると「そうだ、そうだ!」と言わんばかりに、肌の色の異なった20人ほどのでかい若者たちに囲まれて、「日本の食材は本当に安全なのか」と、つるし上げを食らったんです。 

皆さんは聞き慣れない言葉かもしれませんが、硝酸態窒素は多くの病気の根源とも言われている怖ろしいものです。

今から60年ほど前のアメリカで、ある母親が赤ん坊に裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊が口からカニのように泡を吹き、顔が紫色になったかと思うと30分もしないうちに息絶えてしまう悲しい出来事がありました。ブルーベビー症候群と呼ばれるものです。

牛や豚、鶏などの糞尿を肥料として与えたホウレンソウの中に硝酸態窒素が残留していたんです。

硝酸態窒素は体内に入ると亜硝酸態窒素という有害物質に変わり、血液中のヘモグロビンの活動を阻害するので酸欠を引き起こし、最悪の場合死に至ってしまう。また、発がん性物質のもとになったり、糖尿病を誘発すると言われている怖ろしいものなんです。

家畜の糞尿は有機栽培でも使われますが、堆肥を十分に完熟させてから施せば問題はありません。

しかし未完熟の堆肥を使うと、とくに葉ものには硝酸態窒素が残ってしまうので危ないのです。


農薬も問題です。
日本は、農薬の使用量がとりわけ高い。平成22(2010)年までのデータによると上から中国、日本、韓国、オランダ、イタリア、フランスの順で、単位面積あたりの農薬使用量は、アメリカの約7倍もあります。

残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、人体に悪影響を及ぼすとされています。日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。

もう日本人だけなのです。日本の食材が安全だと思っているのは。



日本人だけが知らない!日本の野菜は海外で「汚染物」扱いされている



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免疫力を高める食事量

2017-05-15 09:51:29 | 健康・医学
年齢と共に免疫力は確実に低下していきますが、免疫力をできるだけ落とさないようにすることは可能です。

その方法の一つは、ストレスをうまく昇華させることです。
ストレスは、免疫力を落とす原因です。
ストレスに長期間さらされる状態が続くと、免疫機構のバランスが崩れ、感染症、アレルギー疾患、自己免疫疾患などの免疫関連の疾患を発症しやすくなります。

ただ、ストレスにどう対処するかは、その人の性格や環境などいろいろなかかわりがあり、ストレスを完全に解消するのは難しいものです。

もう一つの方法は、食生活を整えることです。
特に自分の意志で簡単に実践できるのが食事の量で、食べ過ぎないことが大切です。

これは、マウスの実験でも確認されています。
このマウスの平均寿命は、通常の飼育環境で10ヶ月です。
そして実験では、このマウスにエサを食べたいだけ食べさせたグループは、1年以内にすべて死亡しました。

一方、エサを自由に食べさせたマウスの総摂取カロリーの60%に抑えたマウスでは、約2倍以上も寿命が延びたそうです。
その間の免疫機能も良好で病気の進行も抑えられていたのが確認されています。

また、カロリー制限に加え、脂肪の摂取量も抑えたところ、寿命は3倍まで延びました。

この結果からわかるように、カロリー制限を行うことで病気の進行は抑えられ、寿命ものばすことができます。
このことは、そのほかの自己免疫病、ガン、糖尿病、高血圧などの動物実験でも確認されています。

つまり、遺伝的にこうした病気になる可能性があっても、食事を調整することで、ある程度抑えることが可能です。

健康な生活を守るのためには、食べ過ぎに注意して腹6~8分にとどめ、バランスの良い栄養素を摂ることが大切です。

ドイツには古くから次の諺があります。
「1日3食のうち2食は自分のため、1食は医者のため。」


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