いやはや本当に毎日いろいろあるのだが
とにかく目の前にある原稿を書き殴り
校正の鬼となり
あちらこちらで拘束サレホーダイである。
……意味の分からないことを書いておるな。
相当ストレスがたまっておるのだ。
というのも
家さがしが思いのほか難航しているからだ。
まだ初めて一ヶ月でしょうよ、慌てなさんな、と笑われるかもしれないが
とりあえずとびこんだ激狭アパートでは
冬布団の置き場所もなく、仕方なくエジプト・ピラミッド状態となっている。
それを否が応でも毎日見続けるのが苦痛のなんの。
たまに寝ていたら崩れて来るし。
しかしまあ、家さがしはおもろいことも多く
先日は結構わたしたちの趣味がわかって来た若い営業マンが
とにかく見て欲しい、とスゴイ家を案内してくれた。
とある閑静な住宅街。
純和風建築竹門扉黒屋根瓦破風板どーんしかも唐破風、
みたいなシロモノ。
“こっ、これはいくらなんでもどうにもならんやろ” と心の中で叫びながら
階段を昇り、ガラリと玄関を開けてギャッと驚いた。
そこからすぐに広がっていたのは、料亭なんとかみたいな大空間。
一瞬で、こりゃ落語会できるな、立派な演芸場になる、と驚愕。
その広間の向こうにはハンパない日本庭園。
太鼓橋まである。数千万かかっているであろう。
また奥の間には炉が切ってあり、広間の通路を挟んでこれまた大きな厨房兼リビングがある。
きっとこれはお茶事をするために建てられた、お数寄者の家に違いない。
二階の居室にいたっても、
昭和なガラスや木製の建具、電灯のたぐいまで、味わいたっぷり。
こっ、これは、絶対壊してはイカーン!!! と叫ばずにはいられなかった。
しかし、どう考えてもその荷を背負うには私では修業が足りない。。。。
たぶん、一生かかっても。
それにしても、これが古家付きの土地値(しかも破格)だけで叩き売られているのだ。
すごい時代だ。
誰か、わたしの代わりに買ってくれないか。1万円くらいなら、出しますので。
※ 写真は先日師匠に連れていってもらった大徳寺興林院。
文中の家とはまったく関係ございません、似てるけど。オホホ。