MBA -30歳からの挑戦-

30歳を機にMBA取得を志した挑戦者の、勇気あるも困難に満ちた成長物語。アメリカから帰国後、再就職しました。

ハンバーガーの憂鬱

2005年04月01日 | 雑感
ハンバーガーを食べる側に問題があるのか、それともハンバーガーを販売する側に問題があるのか…。

アメリカでは肥満とファーストフードに関連した議論がさかんに行われる。ある調査によるとアメリカ人の6割以上が肥満か肥満気味であり、6-19歳の15%が体重オーバーの危機に瀕しているそうだ。また、過去20年で肥満児の数が3倍に増えたという報告もあるらしい。これらの肥満の原因がハンバーガーをはじめとするファーストフードだと言われているのだ。おそらく良識のある日本人なら、「ハンバーガーを食べたから太った。太った理由はハンバーガーショップにある」という図式は浮かんでこないだろうが、裁判好きなアメリカ人にとっては格好のネタなのかもしれない。

日経MJによると、ファーストフード業界の肥満問題への対応が2極化しているとのこと。ファーストフードと肥満の関連を認める派と認めない派に分かれる2極化である。私が好んで食べるサンドウィッチのサブウェイは、低カロリーをアピールする路線でこの問題に対応しているようだ。また、マーケティング戦略として、マクドナルドを槍玉にあげて、比較広告という手法を使い差別化を図っている。そのマクドナルドも、低カロリーメニューを充実させているらしい。キッズミールのポテトを果物に変えているというから驚きだ。

一方、ハンバーガーチェーンのハーディーズは、あえて高カロリーをうたい文句に出してサブウェイなどの低カロリー戦略に対抗しているらしい。話題のMonster Thickburgerは、1400キロカロリーもあるそうで、ビックマックと較べると2.5倍のカロリーとのこと。ビックマックの2.5倍とは、この文章を書くだけで、あの胸焼けの気分を味わうことができるようだ。

ハンバーガーを食べることは義務化されているわけではない。つまり、消費者には選択の自由があるのだが、それを無視して、企業を訴える世の中というのはあまり美しくない。もちろん、金儲けの手段として裁判を捉えることも結構だが、日本の社会はどんなに荒んでも、自分のことは棚に上げて人を非難するようにはなって欲しくないと心からそう思った。

もし、世の中からハンバーガーがなくなると、かなり寂しくなるのではないか。あの胸焼けは確かに好ましくないが、その胸焼けがたまに恋しくなるのも、これまた事実なのだ。


明日のトピック:  ジンギスカン

最新の画像もっと見る