ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

15枚目C/W「行くあてのない僕たち」が iTunesランクで健闘、MVの効果とは何か? [01Aug16]

2016-08-01 02:30:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

いくちゃんジュリエットのチケット先行販売!
07月25日(月) 19 : 00 〜 08月08日(月) 18 : 00 生田絵梨花がジュリエット役で出演する、来年1月から始まるミュージカル『ロミオ&ジュリエット』の東京公演チケット先着先行販売。また、東京公演チケット抽選先行販売は、東宝分を8月9日(火)〜8月12日(金)に受け付けるようです。先行期間に公式サイトでチケットを購入した人は、9月5日(月)都内某所で行われる制作発表に、抽選でご招待とのこと。

08月05日(金) 乃木坂2nd写真集『1時間遅れのI love you.』が「主婦と生活社」から発売(定価 : 本体1,852円+税)。福家書店新宿サブナード店にて発売記念お渡し会(15:00〜)。

08月05日(金) お台場・青海周辺エリアで、3日間開催される『TOKYO IDOL FESTIVAL 2016』の「「Zipperステージ SPINNSファッションショー&トークショー」に、Zipper専属モデルである北野日奈子が登場。6日(土)と7日(日)には、欅坂46が出演。

08月06日(土)『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016』05日目 in 愛知・日本ガイシホール(第06公演18:30〜)
08月07日(日)『乃木坂46 真夏の全国ツアー2016』06日目 in 愛知・日本ガイシホール(第07公演12:00〜&第08公演17:00〜)


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 05Jun16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Jun〜Jul]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



オリコンデイリーは、毎日、新しい数字が出てきて、その積み重ねが、週間ランキングにつながるので、CDが発売第1週を迎えたアイドルのファンは、売り上げ枚数がどこまで伸びるか、ヤキモキしながら、頻繁にチャートをチェックすることになります(笑)。

とくに、過去にリリースしたシングルと比べる「前作割れ」や「連続何枚越え」、他のアーティストと比べる「史上最高」といった記録が絡んでくると、オリコンの数字を巡って、ファンがさらにヒートすることになる。

漠然と売れている、ヒットしているではなく、「今週、CDが何枚売れた」とはっきり数字を示すことで、自分や他者との「比較」が可能になって、アーティストとファンを、よりCDセールスに注目させる作用があるのだと思います。


欅坂46「サイレントマジョリティー」とBABYMETAL「KARATE」のMV再生回数が勢い良く伸びたのも、似たような数字を出されると、ついつい気になって、負けたくないと競争を始める、人間の心理が一定の役割を果たした節がある。

オリコンランキングも、数字を意識させることで、CDセールスを活発化してきた面があって、だからこそ、長きに渡って、メディアに引用され続けてきたのでしょう。

しかし、ネットを介した音楽配信の普及、複数枚買いによるアイドルの上位独占など、売れたCDの枚数が、収録楽曲のヒット指標にならない時代が来ています。

CDの売り上げ枚数によるランキングが、音楽チャートとしていつまで通用するのか、オリコンやビルボードなどの調査会社は、大きな岐路に立っていると思います。


ただ、そうは言っても、乃木坂の15枚目「裸足でSummer」のオリコンデイリーは、来週の週間ランキングに向かって、今夜も数字を積み上げていて、どこまで初動が伸びるのか、気になっているファンが少なからずいる。

CDの売り上げ枚数と収録楽曲の魅力は、ほとんど関係ないと分かっていても、数字の魔力というのか(笑)、過去の数値を上回ったり、下回ったりすることに、無関心ではいられず、応援するアーティストに良い数字を出して欲しいという感情は、なかなか抑えるのが難しい。

結局、AKB48や乃木坂の商法は、こういった数字を巡る人間の心理を、巧みに刺激して、セールスに振り向けることが、基本の方程式なのかもしれません。

まあ、数字が気になるのは仕方ないとしても、出来るだけ、音楽としての人気を表すような数字を気にしたいというのが、個人的な願いで(笑)、今日は、「裸足でSummer」のCD以外のセールスを、あれこれ眺めてみたいと思います。


まずは、7月30日(土)で配信11日目となる、 iTunes Store のランキングから。

(表1) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂13枚目、14枚目、15枚目表題曲の配信開始後11日間の順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数/配信日数; 確認出来た最高順位)「曲名」

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す。
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)

5-6-0-0-0 / 0-0-0 [0] (11/11日; 8位)「裸足でSummer」
2-3-3-3-0 / 0-0-0 [0] (11/11日; 5位)「ハルジオンが咲く頃」
9-2-0-0-0 / 0-0-0 [0] (11/11日; 4位)「今、話したい誰かがいる」


「裸足でSummer」は、最高順位が8位と、ベスト5入りを逃した可能性が高いものの、11日間でまだTOP20から落ちたことがなく、「ハルジオンが咲く頃」は同じ時期に36位まで下がったことから、少なくとも、ネット配信の「初動」に関しては、「前作越え」と言っていいでしょう(笑)。

一方、前々作「今、話したい誰かがいる」は、TOP10に9日間ランクインして、15枚目表題曲を上回るスタートダッシュでした。

しかし、「裸足でSummer」は、以下のように、10位付近に留まり続けていて、底堅い推移を見せています。

(表2) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂15枚目表題曲の配信開始後11日間の日単位での順位変遷

凡例
トップソング順位 : A-B-C-D-E / F-G-H [Z] 配信後経過日数 [日付]

# A〜Hが示す順位帯は(表1)と同じ

「裸足でSummer」
10位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 01日目 [07/20(水)]
08位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 02日目 [07/21(木)]
10位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 03日目 [07/22(金)]
10位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 04日目 [07/23(土)]
15位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 05日目 [07/24(日)]
11位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 06日目 [07/25(月)]
11位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 07日目 [07/26(火)]
12位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 08日目 [07/27(水)]※ CD発売
13位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 09日目 [07/28(木)]
13位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 10日目 [07/29(金)] ← Mステ
10位 : 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] 11日目 [07/30(土)] ← 46SHOW!
11位 : 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] 12日目 [07/31(日)]


11日目である07/30(土)に、10位に戻しているのは、『MUSIC STATION』への出演というより、『乃木坂46SHOW!』の影響かもしれません。

Mステは夜8時台の1時間番組なので、その日のうちに効果が表れることが多く、翌日に持ち越されるのは珍しい。

一方、『乃木坂46SHOW!』は、深夜24:00の直前に終わるので、影響が出るとすれば、むしろ、翌日だろうとの指摘はもっともですが、実は、上表の順位は、翌日の朝に記録しているので、深夜帯の出来事も、その日付分に吸収させるシステムになっています。


後でお見せするMV再生数も、同じシステムを採用していて、『乃木坂46SHOW!』が放送された日付で、上昇速度がアップしているので、深川麻衣の卒業コンサート密着取材という企画が、広くファンの関心を呼び、ネット配信とMV視聴を活発化させた可能性があります。

有料のBS放送ではあるけど、オンエアと同時にネットに感想コメントが書き込まれ、あまり大きな声では言えないけど(笑)、キャプチャー画像や一部シーンの動画がアップされるので、直接テレビで観られなくとも、心惹かれる人は少なくないでしょう。

番組内容も、まいまいの卒業シーンだけでなく、「乃木坂ポリス」はメンバーの婦人警官姿が妙にセクシーだったし(笑)、齋藤飛鳥と星野みなみがWセンターでパフォーマンスする「あらかじめ語られるロマンス」は、生田絵梨花、生駒里奈、伊藤万理華、堀未央奈という、なかなか実現しなかった若手中心ユニットで、その滅多に観られない貴重なステージは、何と言っても、回転軸のぶれない、みなみの正確なダンスが光っていて、もの凄く良かった(笑)。


強力な新曲キャンペーンの下支えはあるものの、「裸足でSummer」は、安定的に高い順位をキープしていることから、かなり長く上位に留まるのではないかと、期待したくなります。

YouTubeに公開されているMVの再生回数が、かなり順調に数字を積み上げていることが、こういった期待感に、一定の根拠を与えています。

iTunes Store ランキングと、MV再生数の伸びは、連動していると感じることが多く、そして、乃木坂15枚目表題曲MVは、相当な勢いで視聴されている。


MVの好調さを端的に示しているのが、前々回の記事で紹介した、Billboard JAPAN Hot100 の「国内動画再生回数」におけるTOP10入りです。

(表3) Billboard JAPAN Hot100 における、 乃木坂13枚目、14枚目、15枚目表題曲の「国内動画再生回数」順位推移

「裸足でSummer」
03位 : 02週前
06位 : 01週前

「ハルジオンが咲く頃」
27位 : 03週前
32位 : 02週前
47位 : 01週前

「今、話したい誰かがいる」
10位 : 03週前
16位 : 02週前
30位 : 01週前
97位 : 01週目

#「1週目」はCD発売日を含む週、「1週前」はその1週前


上表では、「国内動画再生回数」が100位以内にランクインした週のみを示しています。

「今、話したい誰かがいる」の1週目以外は、すべてフルバージョンMVが公開されていた週で、順位には、そのMVの再生数が上昇速度が反映されています。

ただ、「今誰」の1週目は、水曜日からショートバージョンに切り替わったので、二つMVの再生数の伸びを足したもので、決められていると思います。


「動画再生回数」で、3位、6位に入るのは、「裸足でSummer」MVの再生数が、国内トップクラスの上昇速度で伸びたことを、物語っています。

実際、YouTubeのMV再生数を直接調べても、勢いが伝わってきます。

(表4) YouTubeに公開されている、乃木坂15枚目と欅坂2枚目の表題曲MVの再生数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1週ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (週終わりの再生回数) : 公開後経過週 [週初日と最終日の日付]
=== 最新週の日単位推移 ===
1日ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (日終わりの再生回数) : 日付

「裸足でSummer」MV (full ver.)
24.5万回/日 (061万回) : 01週目 [07/08(金)10(日)]
12.8万回/日 (151万回) : 02週目 [07/11(月)17(日)]
12.3万回/日 (237万回) : 03週目 [07/18(月)24(日)]
08.1万回/日 (294万回) : 04週目 [07/25(月)31(日)]
=== 04週目 ===
08.3万回/日 (245万回) : 07/25(月)
07.7万回/日 (253万回) : 07/26(火)
08.1万回/日 (261万回) : 07/27(水)※ CD発売
07.9万回/日 (269万回) : 07/28(木)
07.7万回/日 (277万回) : 07/29(金) ← Mステ
08.4万回/日 (285万回) : 07/30(土) ← 46SHOW!
08.9万回/日 (294万回) : 07/31(日)

欅坂「世界には愛しかない」MV (full ver.)
20.8万回/日 (114万回) : 01週目 [07/12(火)17(日)]
11.3万回/日 (193万回) : 02週目 [07/18(月)24(日)]
07.4万回/日 (245万回) : 03週目 [07/25(月)31(日)]
=== 03週目 ===
08.7万回/日 (202万回) : 07/25(月)
08.1万回/日 (210万回) : 07/26(火)
07.1万回/日 (217万回) : 07/27(水)
07.1万回/日 (224万回) : 07/28(木)
07.0万回/日 (231万回) : 07/29(金)
07.1万回/日 (239万回) : 07/30(土)
06.9万回/日 (245万回) : 07/31(日)


1週目は、「裸足でSummer」MVは金曜公開、「世界には愛しかない」MVは火曜公開で、週終わり日曜までの日数が異なるので、どちららのスタートダッシュに勢いがあったのかは、このデータでは比較出来ません。

それを知りたい方は、以下の記事に載せた(表1)を、ご覧下さい。

山崎怜奈と新内眞衣が握手会人気で躍進、「裸足」MVが好調、配信は「行くあて」健闘 [27Jul16]


結論を言うと、公開直後は、「世界には愛しかない」が「裸足でSummer」を上回り、さらには「サイレントマジョリティー」も越える再生速度だったのですが、上表の2週目のように、次の週に入って、乃木坂が欅坂を逆転し、現在も、リードを続けています。

このことが、Billboard JAPAN Hot100 の08/01付チャートにおいて、「国内動画再生回数」ランキングが、「裸足でSummer」6位、「世界には愛しかない」8位という順位に反映されています。

「裸足でSummer」MVは、おそらく、乃木坂が公開したMVの中で、再生回数が、もっとも勢い良く伸びている作品じゃないでしょうか。

(表4)によると、土曜24:00の時点で、累計が285万回、再生数上昇速度が8.4万回/日なので、8月1日(月)にも、300万回を越えると思います。


しかし、「サイレントマジョリティー」MVは、以下のように、もっと凄まじい勢いを炸裂させていました。

(表5) YouTubeに公開されている、欅坂デビュー曲MVの再生数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1週ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (週終わりの再生回数) : 公開後経過週 [週初日と最終日の日付]

欅坂「サイレントマジョリティー」MV (full ver.)
19.0万回/日 (0086万回) : 01週目 [03/16(水)20(日)]
14.4万回/日 (0186万回) : 02週目 [03/21(月)27(日)]
13.9万回/日 (0283万回) : 03週目 [03/28(月)03(日)]
17.3万回/日 (0404万回) : 04週目 [04/04(月)10(日)]※ CD発売
24.4万回/日 (0575万回) : 05週目 [04/11(月)17(日)]
25.9万回/日 (0757万回) : 06週目 [04/18(月)24(日)]
32.3万回/日 (0983万回) : 07週目 [04/25(月)01(日)]


「サイレントマジョリティー」MVの再生数上昇速度が、常軌を逸したレベルに入ったのは、CDリリースの後です。

グループのメディア露出が増えるにつれ、爆発的な勢いで再生回数が伸びていて、新規ファンをガンガン取り込みながら「サイレントマジョリティー」の人気が上昇していった感がある。

「裸足でSummer」も、これから一段階ギアを上げて、MVの再生数が伸びていけば、素晴らしいのだけど、それは欲張り過ぎかもしれません(笑)。


次に、15枚目のカップリング曲を見てみましょう。

(表6) iTunes Store トップソングにおける、乃木坂15枚目カップリング曲の配信開始後11日間の順位帯分布

凡例
A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数/配信日数; 確認出来た最高順位)「曲名」

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯にランクインした日数を表す。
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)

0-0-0-0-4 / 6-1-0 [0] (11/11日; 045位)「オフショアガール」
0-0-0-0-0 / 4-5-2 [0] (11/11日; 061位)「行くあてのない僕たち」
0-0-0-0-0 / 6-3-1 [1] (10/11日; 076位)「僕だけの光」
0-0-0-0-0 / 2-1-3 [5] (06/11日; 076位)「シークレットグラフィティー」
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [9] (02/11日; 162位)「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」
0-0-0-0-0 / 0-0-2 [9] (02/11日; 168位)「白米様」


200位以内のランクイン日数が多い曲、最高順位の高い曲の順で、上から並べています。

一番好調なのは、白石麻衣のソロ曲「オフショアガール」ですが、2番手として、通常盤限定曲である「行くあてのない僕たち」が入っている。

実は、11日目で200位圏内から一度も落ちたことのない曲は、この2曲だけで、伊藤万理華と井上小百合のデュエット曲が、意外と言っては失礼ですが(笑)、思わぬ強さを見せています。

アップテンポでノリの良いメロディーに、まりっか&さゆにゃんの声が上手くハマって、歌そのものに人気が出ている気がします。


また、MVを作らなかったことも、かえってプラスに働いているかもしれません。

生田絵梨花のソロ曲「命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」」、さゆりんご軍団の4人組ユニット曲「白米様」は、MVに描かれている世界にインパクトがあり過ぎて(笑)、流れている曲がそこで完結してしまい、少なからぬ視聴者は、歌だけを切り離して聴きたいという意欲に結びつかなかった気がします。

しかも、ドラマやコントは、どんなに面白くても、何度も繰り返して観る気にはなりづらく、実際、「命の真実」と「白米様」は、次のように、フルバージョンMVはごく短期の公開だったものの、あまり芳しくない成績に終わっています。

(表7) YouTubeに公開されている、乃木坂15枚目カップリングMVの再生数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1週ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (週終わりの再生回数) : 公開後経過週 [週初日と最終日の日付]
公開された日数; 公開全期間で求めた24時間換算の再生数上昇平均速度

# 07/27(水)のお昼に、フルバージョンが一斉にショートバージョンへ切り換え

「オフショアガール」MV (full ver.)
10.1万回/日 (35万回) : 01週目 [07/14(木)17(日)]
3.1万回/日 (57万回) : 02週目 [07/18(月)24(日)]
2.2万回/日 (62万回) : 03週目 [07/25(月)27(水)]
公開13.0日間; 4.8万回/日

「シークレットグラフィティー」MV (full ver.)
7.2万回/日 (25万回) : 01週目 [07/21(木)24(日)]
3.0万回/日 (33万回) : 02週目 [07/25(月)27(水)]
公開6.0日間; 5.5万回/日

「白米様」MV (full ver.)
5.4万回/日 (19万回) : 01週目 [07/21(木)24(日)]
1.7万回/日 (23万回) : 02週目 [07/25(月)27(水)]
公開6.0日間; 3.9万回/日

『命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」』MV (full ver.)
5.7万回/日 (20万回) : 01週目 [07/14(木)17(日)]
1.2万回/日 (28万回) : 02週目 [07/18(月)24(日)]
0.8万回/日 (30万回) : 03週目 [07/25(月)27(水)]
公開13.0日間; 2.3万回/日


映像作品としての質を磨き過ぎると、音楽がバックグラウンドミュージックになってしまう危険があって、この辺が、楽曲プロモーションが求められるMVを制作する難しさなのかなと思います。

無料公開されているMVを先に観て、楽曲のイメージを膨らませる人が多い筈で、「バレッタ」のように、ドラマと歌詞があまりに遊離していると、妙な先入観が入って、音楽をありのままに聴くことが出来なくなる。

例えば、「シークレットグラフィティー」MVを観ると、まりっかが軍隊で新兵を教育する鬼軍曹のようなキャラで目立ちまくるので(笑)、歌も『愛と青春の旅だち』のような、熱ーい世界なのだろうと受け止めていたところ、『乃木坂工事中』のパフォーマンスを観て、目を見張るほどユルーくてやさしーい世界が展開していて、そのギャップに驚きました。

個人的には、歌詞の世界を生かした、ダンスが可愛いスタジオライブの方が、楽曲プロモーションとしては、より意味があると感じました。

やはり、歌そのもののイメージこそ、一番に重要だと思うので、ドラマ系MVを作るにしても、それを出発点にして、物語世界を作った方がいいんじゃないかと。


印象的な映像を見せながら、音楽が視聴者の心にスッと入っていくことを、MV制作者は求められるのかもしれません。

とくにドラマ系MVの場合は、歌世界と物語世界の融合という難問が立ちはだかっていて、「何度目の青空か?」や「魚たちのLOVE SONG」のように、それを絶妙なさじ加減でクリアしたMVに辿り着くのは、至難の業なのだと思います。

「行くあてのない僕たち」は、MVがなかったため、かえって、何の先入観も持たず、歌世界を素直に楽しめる利点があって、曲そのもののが良かったことから、iTunes ランキングで好調なセールスを見せている気がします。

一方、「命の真実」と「白米様」は、いくちゃんとさゆりんご軍団の個人PVであれば、違和感なく、もっとしっくりハマった可能性がある。

人をプロモーションすることと、音楽をプロモーションすることは、似ているようで、全然違うのでしょう。


15枚目は発売されたばかりで、MVの再生数やiTunes Storeでのセールスは、これからだと思います。

また、2、3週ほど経って、15枚目に関する楽曲セールスが全容を見せ始める頃に、データをまとめてみるつもりです。

最後に、NMB48とSKE48のの新曲MVについて、再生数のデータを載せておきます。

(表8) YouTubeに公開されている、NMB48とSKE48の新曲MVの再生数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1週ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (週終わりの再生回数) : 公開後経過週 [週初日と最終日の日付]
=== 最新週の日単位推移 ===
1日ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (日終わりの再生回数) : 日付

NMB48「僕はいない」MV (short ver.)
4.3万回/日 (18万回) : 01週目 [07/06(水)10(日)]
1.6万回/日 (29万回) : 02週目 [07/11(月)17(日)]
0.8万回/日 (35万回) : 03週目 [07/18(月)24(日)]
1.2万回/日 (43万回) : 04週目 [07/25(月)31(日)]
=== 04週目 ===
0.9万回/日 (35万回) : 07/25(月)
1.8万回/日 (37万回) : 07/26(火) ← ?
1.7万回/日 (39万回) : 07/27(水)
1.4万回/日 (40万回) : 07/28(木)
1.0万回/日 (41万回) : 07/29(金)
0.8万回/日 (42万回) : 07/30(土)
0.7万回/日 (43万回) : 07/31(日)

SKE48「金の愛、銀の愛」MV (special edit ver.)
1.4万回/日 (06万回) : 01週目 [07/20(水)24(日)]
0.6万回/日 (10万回) : 02週目 [07/25(月)31(日)]
=== 02週目 ===
0.6万回/日 (07万回) : 07/25(月)
0.5万回/日 (08万回) : 07/26(火)
0.5万回/日 (08万回) : 07/27(水)
0.6万回/日 (09万回) : 07/28(木)
0.5万回/日 (09万回) : 07/29(金)
0.5万回/日 (10万回) : 07/30(土)
0.5万回/日 (10万回) : 07/31(日)


渡辺美優紀の卒業曲というコンセプトが追い風になっているのか、NMB48の15枚目表題曲「僕はいない」のMVは、ショーバージョンながら、割と健闘している印象を受けます。

一方、SKE48の20枚目表題曲「金の愛、銀の愛」MVは、前作と同じスペシャルエディットバジョーンですが、かなり厳しい展開になっています。

こういった数字は、メンバーも気にしていると思いますが、MVそのものの問題というより、グループを支える固定ファンの数が、少なくなっている印象を受けます。

前作「チキンLINE」では、CD発売週に総合1位となった Billboard JAPAN Hot100 において、25万枚以上売り上げているのに、「ルックアップ」が7位という結果になっていて、ここでもファン数の少なさが気になりました。

松井玲奈の卒業は、とてつもなく大きな影響を与えた可能性があって、SKE48は、グループの根本的な立て直しが必要な時期に入っているのかもしれません。


ところで、「僕はいない」MVの再生数上昇速度が、「← ?」で示した07/26(火)に、前日の2倍に達していて、その後も、尾を引いているんですが(笑)、何があったんでしょう?

NMB48には詳しくないので、乃木坂ほど自信は持てないけど、この日、「山本彩生誕祭」が行われたそうで、どうも、その影響に見えるのですが、どうでしょう。

そうであるなら、山本彩という人は、もの凄く影響力のあるメンバーであることを、再確認させられます。


ところで、BABYMETALの「KARATE」MVも、土曜日にちょっと気になる動きがありました。

(表9) YouTubeに公開されている、BABYMETAL「KARATE」MVの最新再生数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1日ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (日終わりの再生回数) : 日付

BABYMETAL「KARATE」MV (full ver.)
=== 20週目 ===
06.1万回/日 (1798万回) : 07/25(月)
05.7万回/日 (1804万回) : 07/26(火)
05.4万回/日 (1809万回) : 07/27(水)
05.9万回/日 (1815万回) : 07/28(木)
06.0万回/日 (1821万回) : 07/29(金)
07.8万回/日 (1829万回) : 07/30(土) ← ?
07.5万回/日 (1836万回) : 07/31(日)


7月30日(土)に、BABYMETALに関して、何か起こらなかったか、調べてみると、阿川佐和子のトーク番組「サワコの朝」で、ゲストだった加山雄三が、BABYMETALを絶賛したそうです。

大阪のTBS系列局であるMBSの番組で、東京では放送していないと思うのですが、加山雄三というビッグスターという意外なファンが現れたことで、ベビメタに注目が集まり、MVの再生数上昇スピードを加速させた可能性はあると思います。

また、もう一つの可能性として、「東洋経済ONLINE」に、「巷の「BABYMETAL論」は、ほぼ間違っている」という、かなり刺激的なタイトルの記事が、この日に載ったようで、それを読んだ人が、興味を持ってネット検索し、「KARATE」MVに辿り着いたことも考えられます。

あるいは、加山雄三の称賛と、ベビメタ論の記事が、相乗効果を発揮して、土曜日、人々の関心がベビメタに向かったのかもしれません。

どこから、どんな形で、いつ、「援軍」が来るか、さっぱり分からない時代になってきました。

世界は密接につながっている、ということなんでしょうか(笑)。


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