Enjoy KABUKI !!

気ままに歌舞伎を楽しんでいます♪

芸能花舞台「八世と九世 二代の三津五郎」

2005-04-30 | 知る・歌舞伎
NHK芸能花舞台で「八世と九世 二代の三津五郎」を観ました

『当代(十代目)三津五郎をスタジオゲストに迎え、八世・九世の三津五郎二代の人と芸を、ありし日の舞台映像などでふりかえる。「三津五郎」という、代々にわたって踊りの名手を輩出してきた名跡を継ぎ、ともに昭和の名優として歌舞伎界に個性ゆたかな足跡をのこした二人。当代三津五郎の目に二人はどう映っていたのか。やがて三津五郎を継ぐ者として、父や祖父にどのような教えを受けたのか。舞踊の名門にあって「神様」とさえ謳われた七世三津五郎の至芸は、八世・九世そして当代の中に、どう継承されているのか。代表作「喜撰」と「文屋」から、二代の三津五郎の芸をお楽しみいただく。』

今年、八世坂東三津五郎が没後30年、九世三津五郎が七回忌を迎えられるそうで、ともに、踊りの神様といわれた七世ゆずりの舞踊の名手であったそうです。
当代三津五郎さんの思い出話とともに、その二人の至芸をふりかえります。
八世はとにかく早起き(笑) 勉強家。いろいろなものを書き残しておいてくれたことがありがたい。
九世は「楷書の舞踊」といわれた人で、とにかく基本を大事にするということを骨身に染みさせてくれたそうです。

映像は八世の「喜撰」と九世の「文屋」
どちらもストーリー性のある楽しい舞踊でしたけど、どうも舞踊観てると眠くなる傾向にあるんですよねぇヾ(--;)ぉぃぉぃ
6月の玉三郎さん、大丈夫かしらん(‥;)



※舞踊・清元長唄掛合「喜撰(きせん)・文屋(ぶんや)」天保2年(1831)初演。 五変化舞踊<六歌仙容彩(ろっかせんすがたのいろどり)>の一つ。小野小町と小町をめぐる五人の歌仙を描いた作品。
「喜撰」は喜撰法師のくだり。八世、九世、十世ともに襲名披露で踊る。
満開の桜を背景に、喜撰法師が茶汲女を相手に、ユーモアたっぷりに踊る軽妙洒脱で、江戸情緒豊かな名曲。この茶汲み女祇園のお梶は歌右衛門の当り役で七世、八世、九世の相手役を勤めたという。

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日本の伝統芸能 「片岡愛之助の歌舞伎入門」第5回

2005-04-30 | 知る・歌舞伎
日本の伝統芸能「片岡愛之助の歌舞伎入門」の第5回 江戸の歌舞伎と上方の歌舞伎 です

「御所五郎蔵」と「封印切」と例に同じ世話物でも江戸と上方でこんなに違うということを・・・。
江戸の歌舞伎では世話物でも主役はあくまでかっこいい
上方の歌舞伎では等身大。どちらかといえば頼りない(で、事件が起きる)

また「縁切の名場面」として「御所五郎蔵」のほかに「籠釣瓶」「名月八幡祭」、「道行の名場面」として「封印切」のほかに「曽根崎心中」「心中天網島」の一場面を。

愛之助さんおすすめの歌舞伎を一番楽しむ方法は 好きな役者さんを作ること。
好きな役者さんを追っかけて、いろいろな芝居のストーリーを観、また好きな役者さんの成長とともに役を深めていく・・・。

愛之助さんの夢は、(歌舞伎座で毎月歌舞伎が上演されているように)大阪松竹座で毎月歌舞伎が公演されるようになることだそうです
この番組で歌舞伎ファン、愛之助ファンになられた方にはぜひとも大阪松竹座に足を運んで欲しいですねぇ
7月は勘三郎さんの襲名披露ですよ(笑)


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詳しく書かれていてGOOD!


第1回
第2回
第3回
NHK日本の伝統芸能 
AINOSUKE.COM 愛之助さんの公式HP


なんと第4回を見落としました(・・;)
次のクール(7月30日スタート)まで待たなくっちゃ(;^_^A アセアセ・・・


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歌舞伎ファン見っけ!

2005-04-28 | その他・歌舞伎
私の本業(?)はパッチワークなんですけど、ぱらぱらと古い雑誌を見ていて見つけました。(コットンタイム2003年3月号)

"ニットの貴公子"広瀬光治さんの今いちばん好きなもの 「歌舞伎」

この雑誌の発刊時には私の方が歌舞伎になんの関心もなかったのでこの記事は全く素通り、記憶にも残らず・・・面白いものですねぇ

広瀬さんのお気に入り演目3つ
 京鹿子娘道成寺(特に玉三郎さんの)
 源氏物語~末摘花~(勘九郎さんの)
 伽羅先代萩
末摘花ってけっこうマニアック?


広瀬さんと言っても知っていらっしゃる方は少ないかなぁ。
編み物といういかにも女性onlyな世界に乗り込んだパイオニアです。
(最近では"ビーズの貴公子"田川啓二さんなんて方もいらっしゃいます。知る人ぞ知るセレブなおばさまがたのアイドルです(・・;))


広瀬光治公式サイト
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映画「野田版・鼠小僧」

2005-04-24 | 知る・歌舞伎
映画「野田版・鼠小僧」が昨日からMOVIX京都で上映されてますねぇ
「阿修羅城の瞳」もやってるし、2本立てで見てこようかなぁ
映画を2本続けて見るなんてもうずいぶん久しぶりだけど、お尻大丈夫かな(爆)

見ての感想はまた後日・・・
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第2回浪花花形歌舞伎・菅原伝授手習鑑

2005-04-20 | 観る・歌舞伎
第2回浪花花形歌舞伎の第1部「菅原伝授手習鑑」を観てきました(at 大阪松竹座)
広く歌舞伎を観てもらおうということで、「歌舞伎への招待」というお話付き。翫雀さんが、定式幕や義太夫、黒御簾など基本的なことや、「菅原伝授手習鑑」のあらすじ、登場人物相関図などの説明をしてくださいました。なかなかお上手でしたよ

「車引」の場が荒事、「寺子屋」が世話物と同じ演目の中に別の味わいを楽しめるというお得な感じ(笑)
「車引」で気になったのは、亀鶴さんの「梅王丸」。お行儀が悪いというのかしら、じっと立っていられない。視線は泳ぐし、体も動くし・・・。隣で「桜丸」の扇雀さんが端正にしてらっしゃるので余計に目立つ。愛之助さんの「松王丸」さすがの出来。低い声を出そうとしすぎなのか、セリフが聞き取りにくいところが時々あったのが残念。意外によかったのが薪車さん(竹三郎さんのお弟子さんで芸養子になって四代目薪車を襲名)の「杉王丸」。やっぱりもひとつなのが進之助さんの「時平」。素人でもわかるくらい、格もセリフも動きもなってない。いとこになった愛之助さんに「歌舞伎のことばかり考えてないで他の趣味を持て」なんて言ってる前に御曹司なんだからもっともっと歌舞伎の勉強したらいいと思うのよ。御曹司じゃなかったら役つかないんだってみんなに思われてるってことに気づかないのかしらねぇ。

「寺子屋」は寺入りからいろは送りまで。ちょっとめずらしいらしい。
寺入りで、松王丸女房千代(扇雀)が初めから若君管秀才の身代わりにするつもりでわが子小太郎を連れてきたということが演じられて、ストーリーがすとんと胸に落ちてよかった。松王丸が首実検であっさりわが子の首を若君管秀才の首だと言い切った苦しみがよく理解できる。
亀鶴さんが荒々しい「梅王丸」と打って変わった「女房戸浪」。女形はあまりやらないそうですけど、けっこう細かい所作が多いのに、器用にこなされてて、同じ人だとは全く思えない。「梅王丸」は張り切りすぎなんでしょうかねぇ。
よだれくり(鴈成)がお得な役どころで、暗い雰囲気を救っている。オウム(千代と戸浪の愁嘆場をオウムのように繰り返す)でけっこう芸達者なところも見せて・・・
2組の夫婦(松王丸と千代、源蔵と戸浪)が涙にくれながら葬送を行うシーン、客席のあちこちで鼻がぐすぐす・・・。私もハンカチに手が伸びる・・・。忠義のために自分の寺子屋の生徒の首をはねる、忠義のために自分の子の命を差し出す・・・本来受け入れられないはずなのに、不思議ですねぇ。それが歌舞伎なんですねぇ。
いろは送りの場面、いろは歌を皆が歌うというように聞いた気がして待ってたんですけど、ふと気づいたら義太夫がいろは歌、唄ってました。私の知ってるいろは歌とは違うと思う(‥;)

松竹座は南座より狭いのかしら、その分、舞台が近い気がしていいですね
写真は館内にある、演劇専門の書店。いろいろ揃っててつい買ってしまいそうになったけど、重いからまたAmazonで(笑)

第2部が狐忠信で、第3部がおかる勘平・・・ほんとに観たかったんですけど、泣く泣く帰宅。
どうせなら演目を回して欲しかったなぁ
そしたら3作品とも観れるのに・・・(主婦は子どもが学校にいる間しか自分の時間がない(T.T))

そうそう、松竹座の売店の人(2人)、ハローキティの歌舞伎シリーズのことを知りもしなかったヽ(*'0'*)ツ
よって、買えず・・・(T.T)
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タカラヅカ+歌舞伎 夢の合体???

2005-04-17 | その他・歌舞伎
今年の平成若衆歌舞伎がタカラヅカとの合体だという

それは違うだろう

平成若衆歌舞伎は上方歌舞伎の衰退をなんとか押しとどめようと、若手歌舞伎役者を育てるためにあったはず
そのために愛之助も自分のお稽古の時間を削ってまで指導にあたっていたはず

まずは基本の古典をみっちりお稽古しなくてなんになる??
どこまで基本が身についているのかお客様に観ていただかなくてなんになる??

どういうつもりでこんなことするんだろう
話題づくり?客寄せ? それしかないか

これ東宝サイドで進められてるみたいだけど、ほんとに松竹がOK出したのかしらねぇ

愛之助の歌舞伎修行読んで、上方歌舞伎の応援しようって意気込んでたのが、バッカみたい

ピカソのデッサン、見たことある?
そのデッサンの上でのあの絵なんだわ

染五郎の「かたい歌舞伎」が観たいわね
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小説・江戸歌舞伎秘話

2005-04-17 | 読む・歌舞伎
小説・江戸歌舞伎秘話

戸板康二

詳細


『「車引」の場で、梅王丸、松王丸、桜丸の三兄弟は赤い襦袢を来て登場する習わしであったが、松王丸を演じた五代目団十郎はある時白い襦袢を着て皆を驚かせた。その理由は何か?(「座頭の襦袢」)。「忠臣蔵」の四段目、主人との別れの場面で大星力弥が悲しそうに首を振る型がある。これを工夫したのは誰か?(「美しい前髪」)。劇評家として一家を成しながら江戸川乱歩の勧めによって推理小説を書き始め、直木賞、推理作家協会賞を受賞した戸板康二。本書はその著者にして初めて書きえた、歌舞伎ミステリの傑作である。 』

これはあくまでフィクションである(笑)
ことわっておかないと、後世これを史実と思い込む人が出てくるかもしれない(笑)
歌舞伎のストーリーや型がなぜ、どうやってできたかを"推理"したのがこの作品。
14のストーリーが収められている。
ほんとうにこういうことがあったのではないか、と思わせるのがさすが戸板康二さん!
軽く読みやすくて電車の中とかで読むのによさそう
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芸能花舞台「保名」

2005-04-16 | 知る・歌舞伎
NHKの芸能花舞台で、名作歌舞伎舞踊 「保名」を観ました。
踊りの名手と言われた六代目尾上菊五郎(1885~1949)が、埋もれた古典作品を次々に新演出でヒットさせ、今に伝承されている名曲を紹介するシリーズで、今回は、四季を主題にした七変化舞踊の春の巻から、「保名」を取り上げたもの。
踊りは歌舞伎俳優・市川團蔵こと日本舞踊・柏木流十世宗家。

ゲストが舞台芸術家の朝倉摂さん
この「保名」の舞台、菜の花が奥下に横に飛び飛びに植えられてて中心よりちょっと上手に一本のちょっとしょぼい桜・・・しょぼい菜の花としょぼい桜組み合わせるってどう?・・・それに黄色とピンクなんて品よく合うわけないじゃない?
なんだかねぇと思っていたら、朝倉さん、私なら菜の花だけにして舞台奥にずっと続いているように作るって・・・
同じ感覚!って喜んでいたら、他の舞台のお写真も何枚か見せていただいたけれど、どれもステキ!
ツボにはまりました(*^^)v
保名そっちのけで朝倉摂さんの追っかけしそうですヾ(--;)ぉぃぉぃ
こういう"出会い"があるから人生たのしいのよねぇ♪

玉三郎さんと朝倉摂さんの対談
朝倉摂 舞台美術は一瞬の輝き



※舞踊・清元「保名(やすな)」―深山桜及兼樹振(みやまのはなとどかぬえだぶり)―
 文政元年(1818)三世尾上菊五郎・初演。
安倍の保名(安倍清明の父)が、恋人榊の前の自殺を嘆き、形見の小袖を抱いて春の野辺に、面影を追ってさまよう姿を描いている。
 六代目菊五郎が大正11年に、古典の手法を変えて、菜の花の黄色が夢のように広がる叙情的な舞台にし、亡き恋人を追い求める男の心情を強調させる演出にした。それが今日にまで継承され、今も人気舞踊のトップランクに入っている。
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日本の伝統芸能「片岡愛之助の歌舞伎入門」第3回

2005-04-16 | 知る・歌舞伎
日本の伝統芸能「片岡愛之助の歌舞伎入門」の第3回 歌舞伎の音楽 です

義太夫と長唄について詳しく・・・
それぞれの楽器と演者の伴奏で、紋付袴姿の素の愛之助さんが踊られるという趣向で、この2つの違いはよくわかったんですけど、常磐津と清元については説明がなくって、う~ん、これを加えると私には区別がつかない(・・;)
どうせなら説明して欲しかったなぁ(先週は走って走ってとりあえず全部の説明したのにねぇ)

歌舞伎は"和製ミュージカル"だという表現はGood!
なんせ 歌 舞 伎 ですもんね

おまけで愛之助さんおすすめの舞踊は
 ・連獅子
 ・京鹿子娘道成寺
 ・藤娘
 ・将門
 ・三社祭
だそうです

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第1回
第2回
NHK日本の伝統芸能 
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七月歌舞伎座、蜷川さん演出のシェークスピア「十二夜」歌舞伎バージョンだそうですねぇ
菊之助さんが粘ってお願いしたとか・・・(スポーツニッポン
彼も欲が出てきたかなぁ
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三代そろいぶみ・歌舞伎舞踊「お祭り」

2005-04-16 | 知る・歌舞伎
NHKの芸能花舞台で、三代そろいぶみ・歌舞伎舞踊「お祭り」を観ました。
新年度第1回目によせて、人気歌舞伎俳優・片岡仁左衛門親子三代が初共演するおめでたいお祝いの舞台と、連綿と途絶えることなく続いてゆく芸の伝承のかたちを紹介しています。
前にスーパーテレビのドキュメンタリーで一部観ましたけど、その全編。
途中に口上があって、スーパーテレビ(初日?)では、仁左衛門さん「息子と言いたい所ですけど、孫」と笑いを取って紹介されてましたけど、今回は「生まれてから4年しかたってない」そうです。
お孫さんにはもうでれでれなのがよく伝わって、やはり立ち役の芸も伝えたいって思ってらっしゃるようですねぇ。
ゲストは孝太郎さんご自身。
千之助くん、舞台が楽しくて仕方がない様子で、それが何よりですね。
これからの成長が楽しみです。


※舞踊・清元「お祭り」―松栄祝嶋台(まつのさかえいわうしまだい)―
 山王祭と神田祭を江戸の二大祭と呼んでいる。文政9年(1826)初演の山王祭を題材にしたものと、天保10年(1839)初演の神田祭を描いたもの、二つを取り混ぜ「お祭り」とした名曲。
 江戸っ子の典型であった鳶のかっこ良さ、芸者の艶やかさを、祭りを背景に使って見せるのが趣向で、江戸末期の小粋な感覚が見どころである。
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歌右衛門の疎開

2005-04-14 | 読む・歌舞伎
歌右衛門の疎開

山川静夫

詳細


『六世歌右衛門は戦争末期、著者の先輩今福祝アナウンサーの厚木の実家に疎開した。彼は坊主頭でカーキ色の国防服を着てゲートルを巻き、力仕事をした。十五代目羽左衛門、勘弥、勘三郎、十一代目の団十郎、二代目松緑―名優たちへの挽歌を中心に、脇役や大向うの人々、自らの声色修業など、歌舞伎にまつわるエピソードを名調子で語る好エッセイ。』

勘三郎襲名のTV放送で山川静夫さん(元NHKのアナウンサー)が歌舞伎に造詣が深いのを知り、ちょっと試しにひとつ読んでみようかなと・・・
山川さん、静岡のご出身で、東京での大学時代にはまって、多いときは月に20日行ってらしたとか・・・(よく大学無事に卒業してNHKに入れましたよねぇ)
見に行ってらっしゃらなかった時も、レコードなどで勉強して、プロの大向こうさんにも認められて、木戸銭御免のプロの一員にもなっていらしたとか・・・
声色もお得意で、圧巻は先代勘三郎さんの声色。ご本人にも認められてなんと舞台で勘三郎さんの早変わりのお手伝いもされていたとか・・・(舞台の陰になっているところで勘三郎さんと入れ替わって勘三郎さんの声色でせりふをしゃべる。その間に勘三郎さんは早変わりをして別の場所から出る(+_+) 勘三郎夫人でさえどこから入れ替わったかわからなかったという)
いやはやすごい!

こんな山川さんの交友の中から得られたエピソードがたっぷり
1980年の初版ということで、ちょっと古い話が多くなりますけど(出てくる役者さんはたいてい先代(・・;))玉三郎さんの入門のいきさつとか古い話も興味深い
語り口もすんなり読みやすくてGOOD!

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日本の伝統芸能「片岡愛之助の歌舞伎入門」第2回

2005-04-12 | 知る・歌舞伎
土曜日にうっかり忘れていて、今朝の再放送を録画して見ました(‥;)

日本の伝統芸能「片岡愛之助の歌舞伎入門」の第2回 歌舞伎ってどんなもの? です

まずは歌舞伎の歴史
阿国歌舞伎からスーパー歌舞伎まで走り抜けた~(笑)
和事、荒事、義太夫狂言、鶴屋南北、河竹黙阿弥、岡本綺堂・・・

続いて、歌舞伎公演のプログラムを追って
昼の部、夜の部、時代物、世話物、通し狂言、新作、芝居、舞踊劇・・・

歌舞伎のホンマカイナ
 ・いつの間に着替えた?
 ・こんな衣装&隈取りあるかいな
 ・女形は切られる時気持ちのいい顔をしなさい

出てくる歌舞伎の場面
 菅原伝授手習鑑 (車引き、 寺子屋)
 三国一夜譚
 東海道四谷怪談
 弁天娘女男白浪
 恋飛脚大和往来 (封印切、 新口村)
 鳥辺山心中
 廓文章
 伽羅先代萩
 与話情浮名横櫛
 籠釣瓶花街酔醒  (まだあったと思う(^^;)

これだけの内容を30分に収めようというのがどだいムリな話
単語はいっぱい出てくるし、映像はパッパパッパ変わるし、ほんとうに初めて歌舞伎を見るって方にはとてもついていけないでしょうねぇ

もう少しゆっくり説明してくれる番組ってできないものかしらねぇ
カルチャーセンターみたいなところでの講座はどんなものかしら

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第1回
NHK日本の伝統芸能 
AINOSUKE.COM 愛之助さんの公式HP



もちろん土曜日の芸能花舞台の仁左衛門家三代のお祭りも見れませんでした(・・;)
こちらの再放送はこんどの土曜日
忘れないようにビデオ予約しておかなくっちゃ(^^;
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歌舞伎修業―片岡愛之助の青春

2005-04-11 | 読む・歌舞伎
歌舞伎修業―片岡愛之助の青春

日本放送出版協会

詳細


『上方歌舞伎のホープ、片岡愛之助の半生を通して、あなたも歌舞伎の世界を体験できる!歌舞伎の面白さ、奥深さを演技者の視点からたっぷり紹介するとともに、悩みや悲しみを乗り越え、ひたすらに役者の道を歩んできた一人の青年の、清々しい生き方と夢を描く。新タイプの「歌舞伎入門書」にして、さわやかな「青春記」。』

9歳で入門し、後に片岡家に養子となる一人の少年の目を通して、わくわく、ドキドキの舞台裏、厳しい稽古を体感。
愛之助さんについては日本の伝統芸能のテキストにもくわしい(同じNHKか(^^;;)

女形の運命の歌右衛門さんと共演されたときのエピソードもあって、やはり歌右衛門さんの格の違い、オーラの違いを子どもながらに感じ取ったことが大きな財産になったという(歌右衛門の政岡、愛之助の鶴千代)

本来歌舞伎は上方(京都)生まれで、「江戸歌舞伎」とは言っても「上方歌舞伎」と言う必要はないはずなのに「上方歌舞伎」と表現しなくてはならない現実・・・。愛之助さんは先代仁左衛門さんの部屋子になり、先代仁左衛門さんの次男の秀太郎さんの養子になって、悩んだ末に仁左衛門さんの長男の我當さんや父秀太郎さんらと祖父仁左衛門さんの遺志をついで上方歌舞伎の発展に尽くす決心をされたとのこと。
上方に住んでいる私たちが上方歌舞伎を応援しなくてどうするという気持ちになる・・・。
当代仁左衛門さんが東京に移ってしまわれたのはそんなに前のことではない。どうして東京に移ってしまわれたのかしらねぇ。それなりに悩まれた末のことだとは思うけど・・・。

片岡愛之助、33歳。歌舞伎界ではまだまだひよっこ。これから見続けて行きたい役者さんの一人である。

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トップランナー・市川染五郎

2005-04-10 | 知る・歌舞伎
新装成ったNHKトップランナーの第1回のゲストは市川染五郎さんでした

主演された映画『阿修羅城の瞳』『蝉しぐれ』のこと、歌舞伎のこと、MCの本上まなみさんと山本太郎さん相手に歌舞伎教室、おばあさまのこと、お父様のこと、苦手なもの(散髪=じっとしているのがいや)など短い時間の中ですけど盛りだくさんに素顔が垣間見えて楽しい時間でした。

染五郎さん、自作の新作歌舞伎を作りたいという
それが「かたい歌舞伎」
私も疑問なんですけど、グルメ番組でお肉を食べてその評価の第一声が「やわらか~い♪」
これがわからないとおっしゃる(うんうん!)
歌舞伎もわかりにくいと言われるけど、わかればいいのか?かんたんにすればいいのか?
そうではなく硬くて噛み締めて、で、おいしいと感じられるようなお芝居、それを作りたいと言う。
うんうん、その気概気に入った!

阿修羅城の瞳』の劇中劇に「天竺徳兵衛」
これを金丸座で撮ったという
ちょっとこのシーンだけでも見てみたいなぁ




実は隠し子騒動で、なんかイメージ悪くっていっさい見たことなかったんですよねぇ。
歌舞伎界じゃ普通のことだって妹の松たかこさんまでぬけぬけとおっしゃって、「なんなのよっ、それっ」て感じで・・・(そういえば海老蔵にもいましたっけね、隠し子・・・)
それはそれとして(私自身にわだかまりがないとは正直言えないけど)、歌舞伎を見る上で高麗屋を観ないですますわけにもいかないでしょうねぇ


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いろは歌

2005-04-09 | 知る・歌舞伎
今日の朝日新聞「私の視点」に "歌舞伎解説業"おくだ健太郎さんの「◆歌舞伎座 いろは席番の復活望む」という文章が載っていた。
歌舞伎座では席の列の名称を前から1列2列とは言わずにいろは順に列名が決まっていると承知していたが、今年から他の劇場同様1列2列に変わったのだという。
歌舞伎初心者の私でさえ歌舞伎座では「とちり」がいい席だと聞き知っていて、7~9列目のことなんだなと納得していたのだけど、なくなっていたらしい。
それを惜しみ、復活を願うおくださんの根拠が、「若い世代の歌舞伎初心者の半数近くがいろは歌の存在自体を知らない。例えば「寺子屋」でいろは送りの場面もあるのに、それを上演する歌舞伎座で「いろは歌」を見切るとは何事か」というようなものだったのだけど、若い世代にしろ半数近くがわからないのでは席番としての機能は果たしにくかっただろう。なくなっても当然のような気はする。
昔宝塚劇場があいうえお順だったような記憶があるが今はどうなんだろう

ちなみに「いろは歌」全文は
 いろはにほへと ちりぬるを
 わかよたれそ つねならむ
 うゐのおくやま けふこえて
 あさきゆめみし ゑひもせす(ん)
 色は匂へど 散りぬるを
 我が世誰ぞ 常ならむ
 有為の奥山 今日越えて
 浅き夢見じ 酔ひもせず(ん)

この「いろは歌」古来の常識であるからして虫拳と同じく、歌舞伎には取り入れられている。
例えば「いろは歌」は古い文献では、和歌形式の区切り方ではなく、 七文字ごとに区切って書かれていることもある(七文字×六行+五文字)そうであるが、 この書き方で区切りの最後の文字を続けて読むと 「とかなくてしす(咎なくて死す)」となる。 浄瑠璃の仮名手本忠臣蔵は、 このことが広く知られていることを前提として書かれているとされるそうである。(ウィキペディア

また、「寺子屋」では「いろは送り」としていろは歌が歌われるという。
「いろは歌」にメロディーがついているのをたまたま知っていて歌えるのだけど、その歌と同じメロディーなのかどうか、今月松竹座で「菅原伝授手習鑑」を見る楽しみがまたひとつ増えた気がする

おくだ健太郎氏、昨年の日本の伝統芸能の解説者としてお名前を知ったのだけど、イヤホンガイドの解説者だそうで、先月観てきた児雷也豪傑譚話の発端と序幕の解説をされていたのだという。
知らずにお話を聴いていたことになる(汗
何回も聴いているとお気に入りのイヤホンガイドの解説者というものもできるのかもしれませんねぇ
コメント (2)
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