英語と書評 de 海馬之玄関

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英語学習方法のTipsのようなもの(リスニング編)

2009年12月12日 06時25分38秒 | 英語教育の話題


英語学習方法アドバイスの最終回はListeningについてです。もちろん、英検やTOEIC, TOEFLではListeningはもともと測定されるべき主要な技能だったわけですが、センター試験に導入されて以来、Listeningは日本の英語教育の正真正銘の「必修科目」になった感があります。

で、そうなると、英語教師たるもの「How to improve listening ability, more efficiently」(どうしたらもっと効率的にListeningの力を伸ばせるのですか)という質問に備えなければならなくなった。ごくり。

しかし、

「ごくり」と生唾を飲み込んだ日教組の「教育を放棄している教師」、特に、都立高校には未だに巣食う、英語教師のくせにTOEIC800点も取れない日教組の「紛い物教師」は置いておいて、これに対する回答はほぼ決まっています。それは、

多くの英文をできるだけ集中して聞くこと! 


而して、BGMとして英語を聞いていても、結局、英語の音は永久に「雑音」のまま。
ですから、

(1)一語一句聞き逃さないように集中して、
(2)たくさんの英語を聞くこと、そして、
(3)英語は「口が開けば耳も開く」ものだから、時には聞こえてくる英語の台本(=スクリプト)を何度も何度も音読し、できれば、暗唱してみること。


これに尽きます。

しかし、このアドバイスだけで「Listeningのトレーニングが順調に進みました」という英語学習者は10人のうち1人もいないと断言します。だから、英語をもっと得意になりたい、英語に対する苦手意識を脱却したいという方は、突っ込んで質問すべきなのです。

分からないことは「分からない」と言い、更に説明を求める。このことは、特に、アメリア留学志望の高校生・大学生、MBAやLLM留学志望の皆さんにとっては重要な資質ですよ。

要は、上の(1)→(2)→(3)には、教材の種類や一度にやる分量、そして、ある程度の成果を出すために必要な期間やトレーニングの仕方というTips(コツ)が含まれていない。

もちろん、これらのTipsの効能は読者個々人の英語力や音感、到達目標や与えられた期間や日々捻出できる時間によって違ってきます。現在の英語力・到達したいListeningの水準・その水準に達する期限・毎日使える学習時間が個々の読者によって異なるからです。

よって、どうしても一般論になりますが、私の考えるListeningトレーニングのTipsをまとめておきましょう。





秘伝(壱):Listeningのトレーニングを二つに分ける
厳密に聞き取るトレーニングと大意を聞き取れればよいトレーニングに分け、前者は、朝/夜に15分ずつの計30分。後者は、通学途中などに40分。これに加えて、毎日、1センテンスの英文を暗唱する。

秘伝(弐):教材は興味のある/時にはゲーム感覚の教材を導入
「興味があるのはセンター試験です/TOEICです」ということなら、(少なくとも最初は)、それらを教材にして、段々と他の教材に手を広げるようにする。自分の興味のない英文を教材にすることは少なくとも初期は避けること。また、興味を持ち続けるために、センター試験問題・TOEFLやTOEIC形式の問題などをゲーム感覚で使ってみるのも効果的です(特に、大意を聞き取れればよいトレーニングではTOEICの模擬問題は向いていると思います)。

秘伝(参):
「何が何でも聞き取る」という気迫
そして、「時間の有効利用」の両立が大切

英検3級程度の総合英語力の方や、(実質)Listeningの初心者の方にとっては、センター試験のListeningの音声を一字一句聞き取ることはまず不可能です。大体、読んでも知らない単語も幾つかあるでしょう。読んで分からない英単語が聞き取れると思いますか? 

「No」ですよね。

ならば、その段階ではリピーティング(シャドーウィング:流れてくる音声を復唱すること)やディクテーション(書き取り)は効率が悪い。それらは、数カ月後の楽しみにして、

例えば、

・文頭の一語だけの聞き取り
・述語動詞(助動詞+述語動詞)だけの聞き取り
・語尾の抑揚の聞き取り(肯定文か疑問文か、疑問詞付きの疑問文か付加疑問文かの聞き取り)から始めてみてください。
・それらが大体、聞き取れるようになったら次は、名詞と形容詞、特に、数詞や年号の聞き取りに移行し、最後に、前置詞と冠詞の聞き取りに進みましょう。

現在の英語力と目標にするListeningのレベルによって違いますが、大体、これらを、1週間づつ「螺旋階段を上がる要領」で繰り返すのが効果的だと思います。この方法で3ヵ月学習すればTOEICのListeningでは50点近いスコアアップが十分可能ですし、ジャスト1ヵ月concentrateしただけでもセンター試験のListeningも全然苦手ではなくなるとお思います。お試しください。

最後に、前にもご紹介しましたが、KABUお薦めの無料e-learningプログラムを紹介。これListening教材としても優れものですよ。

・Smart.fm
 http://smart.fm/

・NHKニュースで英会話
 http://cgi2.nhk.or.jp/e-news/index.cgi





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