先日のクライエントの事もあり、
ターミナル・ケアー(Terminal Care*末期医療
パリアティブ・ケアー(Palliativi Care*緩和ケアー)
についてもう一度勉強をしなおす事にしました
今まで、4人のクライエントに縁をしてきましたが病院の緩和病棟ではなく
全て在宅ケアー(終末を自宅で)の方ばかりです。
始まりは友人Y子さんのお父様でした。
「音楽療法ってガンに効く?」突然の質問に戸惑いました。
「効かない~いや~効くのかな・・・文献は読んだ事もあるし勉強はしたけれど、
まだ一度も経験した事がないの」
「私の父でやってみてくれる?」
「出来ないよ~やった事もないし、先ず辛いから・・・」
「お願い、やってみて!貴女なら父も名前は知っているし・・」
「医者ではないから治す事は無理よ」
「わかっているわ~でも何か軽くして上げないと私はいたたまれないの」
彼女の気持ちはとってもよくわかりました。
実父の姿を見ていて私も本当にそう思ったからです~
彼女の姿が私の姿と重なりました
「考えておくわね」これが私の残した言葉です。
それから、私の持っている本や文献を必死で読みました。
内容や療法の仕方については大体は理解できるのですが
友人の医師にもいろいろ聞きまして医学的な知識を持たないと
難しいよと言われました。
しかし、たっての頼みで一度お伺いする事にしました。
その時はまだ緩和病棟におられました。
その時の記事です
それから暫くして緩和から在宅に切り替えられ自宅でゆっくり日常生活を
過ごしておられました
自宅には2回の音楽療法にお伺いしました。
この時は、父と重なりました。
病院で終末を迎えた父は家に帰りたかったかもわかりません。
この音楽療法がきっかけでガンのクライエントを引き受ける事になりました。
お引き受けする方は紹介でしかお引き受けしないことにして
必ず1人に限定すると言う自分ルールを作りました。
************************************:
「音楽は魂の奥底にまで浸潤し、内部の感情を発散させ、後に爽快な気分に
させる。いわば下剤の役割のごときである」と言う言葉がギリシャの哲人に
寄って残されている。
人間は音楽、人生は音楽そのものという観点から見ても、
音楽は命の終わりに際しても不可欠と言えよう。
@音楽療法の進め方@
目的
♪クライエントの苦痛の軽減
♪クライエント・家族の内部発散を誘導する
♪クライエント・家族の心の癒し
♪クライエントの過去への回想を助ける
クライエントにとって限られた命が短くなると過去の心残りの出来事を
回想する事が大きな仕事となる。
♪クライエントや家族欲する音楽を提供する
♪時には欲するであろう曲を推しはかって提供する
♪スタッフ達の癒しにもなる
具体的方法
♪演奏を聴かせる。心をこめて。即興も不可欠。
♪共に歌う、弾かせる~音を出させる
留意する事
クライエントが音楽を欲しない時がある、決してお仕着せにならぬこと
あくまでもニーズに応じる事
音楽療法入門・春秋社より
********************************
この項目を学習し、今後のターミナルケアーの音楽療法のプログラム
作りの参考にしました。
第一例
上記に記述したT氏(80歳・男性)
第1回目 緩和病棟での音楽療法
個室・ベットに寝ている(ベット角度60度くらい)
点滴有り、酸素無し、家族(娘)同席
楽器(クロマチックハープ・鈴3個付き2つ)お手玉5個
お話をしたりお好きな曲をリクエストしていただき、場の雰囲気を和ます事
を目的に行った。
第2回目 自宅での音楽療法
クライエントは車椅子に座っている
点滴なし、酸素無し、家族(妻~M実・娘~Y子同席)
楽器(グランドピアノ・鈴3個付き・トーンチャイム)
クライエントの希望により、Y子さんと私の連弾を聴いて貰う。
後、Y子さんの伴奏で全員で唱歌を歌う(紅葉・ふるさと)
少し休憩後、トーンチャイムの音色を聴いていただきました。
T氏は自分も鳴らしてみようと手に取り振ってみると良い音が出たことに
感激をして、M実さんにも促す。
一緒にドミソドを鳴らす~おほほほ~っと声を出して笑う。
45分経過したので終了
呼吸安定、脈拍80 血圧70-120
第3回目 自宅での音楽療法
残念ながら痛み止めで意識レベルが低い
ベットサイドでキーボードを弾く
音色は柔らかく耳元に届くようストリングス系にした。
唱歌を3曲弾いてみたらうっすら目を開けられM実さんとY子さんに
手を取られ口元が緩んでいた。
きっと心で歌っていらしたのだと思う。
数日後、T氏は歩みを止められた。
ターミナル・ケアー(Terminal Care*末期医療
パリアティブ・ケアー(Palliativi Care*緩和ケアー)
についてもう一度勉強をしなおす事にしました
今まで、4人のクライエントに縁をしてきましたが病院の緩和病棟ではなく
全て在宅ケアー(終末を自宅で)の方ばかりです。
始まりは友人Y子さんのお父様でした。
「音楽療法ってガンに効く?」突然の質問に戸惑いました。
「効かない~いや~効くのかな・・・文献は読んだ事もあるし勉強はしたけれど、
まだ一度も経験した事がないの」
「私の父でやってみてくれる?」
「出来ないよ~やった事もないし、先ず辛いから・・・」
「お願い、やってみて!貴女なら父も名前は知っているし・・」
「医者ではないから治す事は無理よ」
「わかっているわ~でも何か軽くして上げないと私はいたたまれないの」
彼女の気持ちはとってもよくわかりました。
実父の姿を見ていて私も本当にそう思ったからです~
彼女の姿が私の姿と重なりました
「考えておくわね」これが私の残した言葉です。
それから、私の持っている本や文献を必死で読みました。
内容や療法の仕方については大体は理解できるのですが
友人の医師にもいろいろ聞きまして医学的な知識を持たないと
難しいよと言われました。
しかし、たっての頼みで一度お伺いする事にしました。
その時はまだ緩和病棟におられました。
その時の記事です
それから暫くして緩和から在宅に切り替えられ自宅でゆっくり日常生活を
過ごしておられました
自宅には2回の音楽療法にお伺いしました。
この時は、父と重なりました。
病院で終末を迎えた父は家に帰りたかったかもわかりません。
この音楽療法がきっかけでガンのクライエントを引き受ける事になりました。
お引き受けする方は紹介でしかお引き受けしないことにして
必ず1人に限定すると言う自分ルールを作りました。
************************************:
「音楽は魂の奥底にまで浸潤し、内部の感情を発散させ、後に爽快な気分に
させる。いわば下剤の役割のごときである」と言う言葉がギリシャの哲人に
寄って残されている。
人間は音楽、人生は音楽そのものという観点から見ても、
音楽は命の終わりに際しても不可欠と言えよう。
@音楽療法の進め方@
目的
♪クライエントの苦痛の軽減
♪クライエント・家族の内部発散を誘導する
♪クライエント・家族の心の癒し
♪クライエントの過去への回想を助ける
クライエントにとって限られた命が短くなると過去の心残りの出来事を
回想する事が大きな仕事となる。
♪クライエントや家族欲する音楽を提供する
♪時には欲するであろう曲を推しはかって提供する
♪スタッフ達の癒しにもなる
具体的方法
♪演奏を聴かせる。心をこめて。即興も不可欠。
♪共に歌う、弾かせる~音を出させる
留意する事
クライエントが音楽を欲しない時がある、決してお仕着せにならぬこと
あくまでもニーズに応じる事
音楽療法入門・春秋社より
********************************
この項目を学習し、今後のターミナルケアーの音楽療法のプログラム
作りの参考にしました。
第一例
上記に記述したT氏(80歳・男性)
第1回目 緩和病棟での音楽療法
個室・ベットに寝ている(ベット角度60度くらい)
点滴有り、酸素無し、家族(娘)同席
楽器(クロマチックハープ・鈴3個付き2つ)お手玉5個
お話をしたりお好きな曲をリクエストしていただき、場の雰囲気を和ます事
を目的に行った。
第2回目 自宅での音楽療法
クライエントは車椅子に座っている
点滴なし、酸素無し、家族(妻~M実・娘~Y子同席)
楽器(グランドピアノ・鈴3個付き・トーンチャイム)
クライエントの希望により、Y子さんと私の連弾を聴いて貰う。
後、Y子さんの伴奏で全員で唱歌を歌う(紅葉・ふるさと)
少し休憩後、トーンチャイムの音色を聴いていただきました。
T氏は自分も鳴らしてみようと手に取り振ってみると良い音が出たことに
感激をして、M実さんにも促す。
一緒にドミソドを鳴らす~おほほほ~っと声を出して笑う。
45分経過したので終了
呼吸安定、脈拍80 血圧70-120
第3回目 自宅での音楽療法
残念ながら痛み止めで意識レベルが低い
ベットサイドでキーボードを弾く
音色は柔らかく耳元に届くようストリングス系にした。
唱歌を3曲弾いてみたらうっすら目を開けられM実さんとY子さんに
手を取られ口元が緩んでいた。
きっと心で歌っていらしたのだと思う。
数日後、T氏は歩みを止められた。
きっとぴあのんさんのことだからそのとき出来る最大限のことをしてさしあげたのだろうとお察しします。
おそらくワタシなどとうていできないような・・
けど、人間て良い意味でも欲張りだもんね。
もっともっと・・って思うのでしょうね。
あ~また使ってしまった。
何だかぴあのんさんの前では「できない」という言葉は使ってはいけないような気がするのです。
きっと音楽療法を通じてぴあのんさん自身も癒されているんですよね!
私にはとてもできないことです。
もちろん、知識も技術もないからというのではなく
そこまでに考えが至らないから。
人のためがひいては自分のためになっている。
でも、人生の終焉を迎えようとしている人の心の緩和ケアのお手伝いは、その方の最後を見守ることになるのですから、楽しい仕事というのには無理がありますね・・
細心の注意を払って楽しんでいただいても、帰る道々はズシ~ンとくるものがあるのでしょうね~
でも、ひとときでも安らぎと笑顔を見たいと願う残される家族の皆さんのためにも頑張ってくださいね~
天国のお父さん、「よく頑張ってるな!」と褒めてくださってますよ!
ぴあのんさんじゃないとできない事ですよ。
緩和ケア、難しいでしょうね
それに患者さん、それぞれでしょうしね
でも、その辛いことを懸命にやっておられる、ぴあのんさんに、拍手です。
前の記事2006年の記事だったですよね。
その記事にも、私のコメントがありました。
その頃にはこのブログにお邪魔するようになっていたんですね~。
出会いというのは貴重なものですよね
緩和ケアでも、そういう出会いを大事にしないといけないのかもしれませんね~。
ミ(`w´彡)
一生懸命病気と向き合っている方がいて
一生懸命お役に立とうとしている
ぴあのんちゃんが居る!それが素晴しいことと思います。もっともっと広まると良いですね。
もう相手にしない、無視することにしたわ、いちいち腹立たしい。
ぴあのんさんのように、優しい心持つのは、何時のことでしょうね。
人のためになることをしたい、役に立ちたい、と何時思ってくれるのかな。
音楽って、耳に入ればいい。悪く言うと雑音だ!って言う人もいます。だけど、子供のころに耳にした歌や何気無く入る曲ってしっかり記憶されていますよね。知らずしらずに心に染み付いて癒しになっているんですね。
素敵です
最高のお仕事をしていらっしゃるのですね。
尊敬です。
亡き両親には、その時は一生懸命に看病していた
つもりでしたが、今になって思うと・・・。
もう少し早く、ぴあのんちゃんに出会いたかった
です。
クライエントさんの気持ちを一番に考えて差し上げられるぴあのんさんは、素晴らしい人格の持ち主だと思います~
爪の垢を煎じて、ちと飲ませて頂けませんか~