午前中、乃木坂でロケハン。
午後、そのまま歩いて国立新美術館のモネ展を見に行く。
入場するのに30分並ぶ。
実はオープニング間もない3月に、「Weekly ぴあ」の企画で横尾忠則さんと栗山千明さんをここで撮影させていただいたのだけど、そのときも混んではいたがこれほどではなかった。
仕方なくいったん奥まで進んで、後半から見る。
とりつかれたような庭と睡蓮のシリーズに、胸が苦しくなる。描かずに死ねるか!という執念や画家としての業を感じた(目を患っていたからというのもあるだろうけれど、もちろん)。
ふつうに見たら不幸かもしれないが本人的には幸せで、表現者なら皆、その境地を羨ましいと感じるんじゃないだろうか。
その後、入り口に戻って、前半をはや足で見る。
晩年の作品を見た後で若い頃のを見るって「神様目線」だよなー、と思う。
ゴールを知りつつ、その人が試行錯誤してる若い時代を意地悪く真上から見てるって感じ。モネさんよ、ごめん。
それで思い出したことがある。横尾さんにお会いした際、「美術館で作品をご覧になるのは苦痛ではないですか。私はすぐ苦しくなってしまうんです」と、素人丸出しの質問をさせていただいたのだ。
横尾さんの答えは、「僕はそんなことはありません。けっこうさっさと見ますね。技術を見てる。意図がわかるだけに、(技術が未熟で)見たくなかったなぁって思うものもありますけどね」というものだった。
ちなみに私の”苦しくなる系”ベスト3は、ゴッホ、ユトリロ、ビュフェ。見てるうちにキーー!となる。頭の中で不協和音がギィギィ鳴り響く感じ。
やれやれ。次回はもっと早く来よう。
撮影に出かける前に、NHKで綾戸智絵さんを見た。
この人にはいつも泣かされる。
今日は画面に映ったデビューアルバムのジャケ写に、泣いた。
坊主頭の綾戸さんと、当時まだ2才ぐらいの息子のイサくんが
見つめ合って笑ってるやつ。
数年前、オーチャードホールのライブに行ったときも、
語り付きの「ワンダフル・トゥナイト」にやられた。
その内容はこうだ。
生活に追われる冴えない中年夫婦、
二人はすっかりオッサンとオバチャンになってしまった。
ある晩、せいいっぱいのおしゃれをして、彼らはパーティーに出かける。
オッサンがオバチャンに「お前、今日はほんまにキレイやで」と言う。
まぁ、クラプトンの歌詞そのまんまなんだけど
ピアノ弾きながら綾戸節で語られると、涙が止まりませんがな。
この人は常に「生きている間に自分が果たすべき役割」のことを
非常に具体的に考えていて、それを全力でまっとうしようとしていると思う。
この人にはいつも泣かされる。
今日は画面に映ったデビューアルバムのジャケ写に、泣いた。
坊主頭の綾戸さんと、当時まだ2才ぐらいの息子のイサくんが
見つめ合って笑ってるやつ。
数年前、オーチャードホールのライブに行ったときも、
語り付きの「ワンダフル・トゥナイト」にやられた。
その内容はこうだ。
生活に追われる冴えない中年夫婦、
二人はすっかりオッサンとオバチャンになってしまった。
ある晩、せいいっぱいのおしゃれをして、彼らはパーティーに出かける。
オッサンがオバチャンに「お前、今日はほんまにキレイやで」と言う。
まぁ、クラプトンの歌詞そのまんまなんだけど
ピアノ弾きながら綾戸節で語られると、涙が止まりませんがな。
この人は常に「生きている間に自分が果たすべき役割」のことを
非常に具体的に考えていて、それを全力でまっとうしようとしていると思う。
中野区立中央図書館で借りていた、
ウィリアム・トレヴァー著「聖母の贈り物」を返しに行く。
朝日新聞の書評で見てよさそうだったので、取り寄せてもらったのだ。
果たして、すごくよかった。
著者のプロフィールによると28年生まれとのことだが
今も元気に執筆を続けているのだろうか。
もっと読んでみたい。
アイルランドの作家の短編集を読んだのは、たぶん初めて。
何度も読みたいので購入を検討しよう。
ウィリアム・トレヴァー著「聖母の贈り物」を返しに行く。
朝日新聞の書評で見てよさそうだったので、取り寄せてもらったのだ。
果たして、すごくよかった。
著者のプロフィールによると28年生まれとのことだが
今も元気に執筆を続けているのだろうか。
もっと読んでみたい。
アイルランドの作家の短編集を読んだのは、たぶん初めて。
何度も読みたいので購入を検討しよう。
納品に向かう車内から、新宿上空に浮かぶ飛行船を発見。
この光景のユルさ、いつどこで見てもつい笑ってしまう。
そこで提案です。
飛行船の広告に、脱力系のメッセージを
ひとことプラスしたらどうだろう。
渋滞でイライラしてる営業マンも、
けんかして険悪なムードのカップルも、
模試の結果が悪かった予備校生も、
ふと空を見上げて、思わずプッと吹き出して
「ま、いっかぁ」って思えるんじゃない?
おっ!これって現代アート!?
この光景のユルさ、いつどこで見てもつい笑ってしまう。
そこで提案です。
飛行船の広告に、脱力系のメッセージを
ひとことプラスしたらどうだろう。
渋滞でイライラしてる営業マンも、
けんかして険悪なムードのカップルも、
模試の結果が悪かった予備校生も、
ふと空を見上げて、思わずプッと吹き出して
「ま、いっかぁ」って思えるんじゃない?
おっ!これって現代アート!?