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画家不詳
ソ連の最も繁栄した時代の書記長である。
だがこれはほとんど人間ではない。立派な風格をしているが、見ても中身がほとんどないことに気付くはずである。
貧相な貧乏人に、偉い男の姿を着せ、暗黒の霊界が総勢で支えていた人格なのだ。
本霊はいるがほとんど何もしてはいない。何もわかってはいない。
ただ漫然といて、ほかのだれかがみんなでやってくれている自分を、見ていただけなのである。暗愚という言葉が大きく感じるほど、何もない人格なのだ。
こういうものが支配していた国が、人類世界を乗っ取ろうとしていた。それが当時の世界だったのである。
馬鹿が、自分の永遠の世界を創ろうとしていたのだ。
有無を言わさぬ権力。塵のように人間を扱ってよい冷酷の神性。それは人間を奴隷以下のものに貶める。馬鹿が永遠の支配者となるためには、人間は塵のように馬鹿なものでなくてはならない。
ソ連に巣くっていたこの暗黒の暴虐を押しとどめるために、あらゆるものが動いていた。
20世紀は恐ろしい時代だったのだ。