世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

アネモネと紫のローブを着た女

2017-11-14 04:17:59 | 黄昏美術館


アンリ・マティス


ものすごく馬鹿なものを見たので、少しはましなものを見よう。

これは評価されているが、しかし今見るとこれをいいと思うものは少ないだろう。

どんなに理屈をこねあげても、これは下手な絵である。色彩が鮮やかであることが幾分楽しく思えるが、いつまでもみていたくはない。

画家は本物だが、じつはこの画家はもうすでにこういう絵をやめているのである。それは絵に聞けばわかる。

画家はいう。このときはこんなのがよかったのだと。人間がいい加減であるのが、よかったのだと。

まじめにがんばっているやつは殺されるからだ。

フォーヴィスム(野獣派)とは、そういうものなのだ。

人間の獣性に迎合するという芸術なのである。




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