わたしたちはいつも
やわらかい根で
地球の魂に触れています
(あげたい あげたい あげたい)
閉じた瞳の奥の
深い大地の思索に横たわる
巨きな沈黙の湖に
見えない琴糸を垂らして
いつも耳を澄ましています
だからこうして
実を結ぶのです
わたしたちの実は この美しい地球の
あまやかに香る 魂のかたち
その地球の思いを
あなたたちにわかる
かたちに変えて
(伝えたい 伝えたい 伝えたい)
奥底からつきあげる
光るマグマのような
その切ない愛の叫び
それが
すべてに耐えて
生きるわたしたちの
魂の糧なのです
(2004年ころ)