世界はキラキラおもちゃ箱・第3館

スピカが主な管理人です。時々留守にしているときは、ほかのものが管理します。コメントは月の裏側をご利用ください。

糞・本歌取り

2017-04-17 04:18:37 | 歌集・夕毬

さらぬだに 臭きがうへに 馬鹿男 わが糞ならぬ 糞な重ねそ


今ひるも 後にも同じ 野辺の糞 いづれか馬鹿に ならではつべき


しろかねも くがねも玉も 何せむに まされる糞は 野にしかめやも


紫の 臭へる糞も 多くあらば 人糞ゆゑに 我嗅ぎめやも


これやこの 出るも出せぬも こらへては ひるもひらぬも 大阪の駅


食べぬれば 下るものとは 知りながら なほうらめしき 下痢であるかな


糞すてふ 我が名はまだき 立ちにけり 人知れずこそ 野糞ひりしか


人はいさ 馬鹿とも知らず ふるさとの 糞ぞむかしの 香ににほひける


我が糞は 野の辺の深み 蠅も来る 世の蛆住むと 馬鹿もいふなり


糞の色は 移りにけりな いたづらに わが身そ知らぬ ふりしてる間に


なに食ふと さにはさやかに わからねど 糞の量にぞ おどろかれぬる


大方は 心のどけき 我が家にて しづこころなく 糞はするらむ


東海の 小島の磯に トイレなく われ泣きぬれて 糞とたはむる




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