JOHNY’s BLOG

かほりたつあざやかなはなとどめおくおもいをよせる淡雪のふみ

1984というオーウエルの未来と過去

2006-10-22 01:00:31 | Book
メディアを席巻したゲートエウイ?(確かこんなな名前だった)やっと登場ですね。日本の道交法はとりあえず無視してイベントで使った会社の人は書類送検されたこともありましたね
「夢の乗り物」セグウェイ、国内販売スタート(朝日新聞) - goo ニュース
地域に差はあれだんだんと未来は私たちの生活に浸透しそして過去になっていく。
 
 今さらながら読んでいる本ジョウジオウエル『1984』
おや、早川の表紙は先にあげたギルモアの『We the Media』に酷似してますね。未来というよりも、もはや達成されつつある監視社会の像を象徴させるとこのようなものになるのか。

1984年

早川書房

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 1984は様々なところで引用されるにもかかわらず、わたしは読んでいませんでした。引用されたところからだいたいこんな内容なんだろうという理解で自らも孫引きして話をしていましたが、やはり一度は読んでおいた方が良いホンです。理解が深まるとともにあらたにこれをもとに論を起こせるように思います。
 1984は主人公ウインストン・スミスがひそかに日記をつけ始めるところからはじまる。1984の世界ではテレスクリーンといわれるビックブラザーが描写されたポスターのようなものが、すべてを監視している社会である。人々は真理省といわれる管理組織から逃れる術はなく自由な表現というものは禁止されている。
スミスはわずかに残る記憶の断片を日記に記録としていくことをはじめる。自分の記憶、記録と真理省が提供するものの違いに疑問を持ち始める。
 人間に残された誰にもおかされることのに権利としての思想をどのように保っていくのか、もしくはいけないのか。

 映画のモチーフとして多用されているものです。マトリックスもガタカもブレードランナーなんかも。1984はソ連をモチーフに書かれ始めたものですが、権力がどのようなものであるかという描写はソ連、全体主義にかかわらず現代資本主義社会にもそのまま当てはめられます。

 電子メディア化がすすんだ現代は1984という未来社会に確実にちかづきつつあります。人は真理を体現させようとするメディアにどこまで抵抗できるでしょうか。
 1984の中で、自由な思想を語らせないようにするニュースピークという言語が確立されるのは2050年となっています。はたして2050年までこの世界は思想を持ち続けることができるでしょうか。

                 JOHNY
 

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