そんな僕が好き

アディクションとかその他日常の事

か~ま~き~り~

2006-09-11 13:48:42 | 雑記というか独り言
先日妻が「お笑い系のDVDを借りて欲しい」と言うので、しばらく休んでた2000円で借り放題、郵便でDVDをやりとりするサービスの休会を解除する事にしました。

妻はWAHAHA本舗のDVDが見たいと言うので、1枚はそれに決定。レンタルは1回につき2枚一組なのでもう一枚借りるものが必要なのであります。

そこで、ギャグで「関根勤 カマキリ伝説」なんてどう?と言ってみたら、「あ、それいいわね!」と言われました。

侮りがたし、わが妻。

雑感:ACと世代間伝播とアル症と

2006-09-04 13:23:27 | アルコール依存症
またまた、アル症の事を書くのに飽きてきました(笑)

つーかですね、よくよく考えてみたら、アル症よりも先にACの話を書くべきではなかったのか、という気になって来ました。

前にも書きましたがACとは越行の病気であり、その原因は子供の頃を過ごした家庭にあります。
(越行の説明に関してはアルコール依存症は不治の病?その1その2その3その4あたりをごらん下さい)

で、 ACと呼ばれる人たちはアディクションの予備軍(あるいはすでに依存症本人)であります。実際にアル症や摂食障害、薬物、ギャンブル、買い物等の依存症の 根源的な原因は、家庭環境にあるという事はAC関係では常識として言われている事です。しかし、私の知っている範囲では、アル症の人はあまりそういう考え 方を受け入れない傾向があります。

このことを受け入れる入れないで断酒の成功率に差があるわけでもないでしょうし、個人的にはアル症の本 人がどう考えようとも飲まずに生きてれば(あるいは正常飲酒していれば)いいと考えているので、どうでもいいといえばどうでもいいんだろうけど、一つ気に なることがあります。それは前にも説明した世代間伝播の事です。

私も以前はAA等に通って断酒を成功させれば、アル症本人の子供の問題も 何とかなるかもしれないと思っていました(もちろん飲んでる親より断酒した親の方が10000倍マシですからこれだけでもすばらしい事と言えるでしょ う)。具体的に言うと、アル症本人がAAに、奥さんはアラノンに、子供たちはアラノンAC等に通う事で、最終的には世代間伝播を断ち切れるのではないかと 考えていました。

しかし、又吉氏の理論を読むにつれ、どうやらそれは無理らしいと考え始めています。でも、もしかしたらAAの方法で断ち 切れるのかもしれませんが、実証するにはあと200年位生き続けて、子孫の追跡調査が必要なんで実証は無理です(笑)。アル症は親子だけでなく、祖父孫と いう形で隔世で現れる事がままあるからです。

斉藤学氏をはじめ、アディクションの遺伝について指摘し研究している人は少しはいます。しかしこれらは単に「そういう事が原因としてある」という 認知の段階にとどまっていて、伝播を絶つためにはどうしたらいいか、そしてそれをどう治療に利用するかという方法論がありません。又吉氏の方法に近いと言 える内観療法にしても自分と親の関係までです。

しかしこの世代間伝播とそれが従来の手法では断ち切れないという事を言うと、子供のいるアル症の本人にはなかなか受け入れられないでしょうね。つーか激烈な反応があるでしょう。

しかしそれでもなお、子供そして子孫に対する禍根は出来れば自分の代で絶っておきたいと願う人の役に少しでも立てばと願いながら筆を進めるのでありました。

今日はまとまんねぇ~!けど、この世代間伝播を従来の方法では防げないというのは、胸にわだかまった事なんで少し吐き出させてもらいました。

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アルコール依存症の治療、その5:アル症の遺伝

2006-09-01 10:16:58 | アルコール依存症
前回はアル症治療の具体的な方法だけを記述しましたが、今回はその方法の中の飲む理由の解説をします。

「あなたの先祖で飲み足りなかった人がいる。死んだ人は肉体がないので、あなたの体を借りてお酒を飲みたがっている」

これだけを聞けばただのオカルトですが、こう言い換えるとどうでしょうか?

「アルコール依存症は遺伝する」

アル症の遺伝も眉唾に思われる方も多いでしょう。これはAC(アダルト・チュルドレン)の問題とつながって来るところなのですが、事実として親がアル症という家庭 に育った子供はアル症になりやすい(あるいはアル症の人と結婚する)傾向が見られます。またアル症本人も両親や祖父母がアル症である場合が多いようです。
いわば「親父みたいな酒飲みなどに、ならぬつもりがなっていた」というアレですね。

この現象は米国ではファミリーチェーンと呼ばれ、又吉氏はチヂウリ(継降り)という言葉をあてています。
チヂウリという言葉は沖縄で昔から使われている用語で、「先祖の誰かと同じ性格や運命を引き継いでいる状態」を指します。

アル症の「遺伝」は肉体的なもの(例えばアルコール分解酵素の有無等)も含まれると考えられますが、ここで論じるのは主に精神的な遺伝の話だとお考え下さい。

又吉氏の日本文化を基調とした心理学では、人間の心は自己(意識)と他者(無意識)から成り立つとされています。そして無意識は祖先の集合体であるとみなしています。

アル症は明らかに意識領域ではどうにも出来ない病気で、自分では認知できない無意識領域に原因があると考えられます。したがってその無意識領域(祖先)の中の「飲み足りない祖先」の事を供養(理解)することがアル症の治療には欠かせないのです。


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