古い言葉だが 悪液質(あくえきしつ、英: cachexia)という言葉がある
悪性腫瘍で よく発生する。
がん悪液質とは病状の進行に伴い、体重減少、低栄養、消耗状態が徐々に進行していく状態を指す。
言い換えると「身体が吸収しようとしている栄養を、
がん腫瘍が吸収してしまうことによって身体が衰弱していく状態」のことをいう。
何らかの疾患を原因とする栄養失調により衰弱した状態。同義語としてカヘキシー。
悪性腫瘍の末期に現れる炭水化物、タンパク質の代謝変化などを原因とする悪液質を癌悪液質と呼ぶ。
下垂体性悪液質は下垂体の広範な破壊を原因とする悪液質性疾患であり、
体重減少、低タンパク血症、脱毛、粘液水腫、臓器の萎縮などが認められる。
悪液質の顕著な臨床的特徴は、
成人の場合は体重減少(体液貯留を補正)、小児の場合は成長障害(内分泌疾患を除く)である。
がん細胞が増殖するとミトコンドリアの好気的代謝が機能不全となり嫌気的解糖が亢進し
(「ワールブルク効果」を参照のこと)
産生された多量の乳酸は肝臓にてコリ回路を通じて
多量のATPを消費して糖新生によりグルコースが再生される一連の工程により大量のグルコースと
エネルギーが非効率に消費されることになる。
このような機構により悪液質の諸症状と低栄養が古典的に説明されている。
そして 死に至る