「きつねのるーと」と「じーん・だいばー」のお部屋

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『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』 第9話 観ました

2010-03-02 02:40:39 | アニメ
クレハちゃんの父親は戦車乗り。
砦の農園で農作業中になされた雑談で明かされた事実。
なるほど彼女が軍隊に未だに幻想を抱いている理由かも。
でも、クレハちゃんは憧れの人物が多くて良いですね。でも、ちょっと見栄っ張り。それはちょっと困ったチャンかも。

そんな彼女も一応はお仕事をしている女の子。
台風の中、行方がわからなくなった孤児院のセイヤくんを探し出す任務で彼を説得したクレハの台詞は完全に人生の先輩の言葉でした。
『両親がいない子供は、普通の子供よりシッカリしていないといけないのよ』
にはそんな実感がこもっていました。その台詞に説得力があったのは、クレハちゃんがそういう経験をしてきたから。だから台風の中、川岸の畑のナスを守ろうとしたセイヤくんを納得させられる言葉と行動が出来た。セイヤくんが助けなんか呼んでいないと言った時、頬を叩くのかと思いきや、彼を抱きしめ納得させた時、そう思ったのです。しかも彼女の両親がすでに亡くなっているのは冒頭の寝る前のガールズトークで明かされているあたりシナリオ的に見事です。そのトークが無くてもおそらくそうなんだろう的な伏線は今までになされているのですがそれをはっきりと事前にさせているあたり流石だと思います。

それはともかく、台風の中の人探し。
普通の人が動ける範囲は安全な町の中だけ。
本当にいたら危険な崖の近くとか、川の近くとかを探せるのは少人数でも色々な特殊訓練を積んでいる軍のみんなだけなんです。それだけにフェリシアさんが町の人に言った…

『災害救助は軍隊の任務の一つですから』

この一言が重いです。
そんな言葉で豪雨の中、探しに出かけるみんなが頼もしいです。
少佐は実はただの通信兵で、クレハが憧れていた砂漠の狼では無かったと言うのも、なかなか優れた伏線が貼られていましたね。トークの時に、砂漠の狼の上半身裸のブロマイドには胸に刺青があったけど…
作業中、肌蹴てしまった少佐の胸には何も無かった…
それで、クレハちゃんはこの少佐が憧れの少佐では無かったことに気が付く。
それでも、急流に流されかけたクレハ自身を救ってくれたのはこの、少佐であることには変わりない。
だから、自分にとっての真の英雄だと改めて伝えている。
今までのことが誤解で有ったことを知らせるのではなく、傍目には誤解したままだと思わせておくあの言い方なら、クレハが事実を知らないままだと思ったまま、今までと同じように接することが出来ますからね。意外にスマートに、伝えています。でも、それだけにそれを知らないでクレハの憧れを壊さないよう気
を使っているフェリシア、リオがちょっと滑稽に見えるかも…。
ちょっとだけですけどね。

あと、今回、明かされた事実としてリオの姉が皇女であって、彼女は災害救助任務で二次災害に巻き込まれそれで死去していることですね。おそらく、急流に流されそれで亡くなったのだと推測されるのですがなかなか重い話です。色々な技術的なことが衰退してしまっているこの時代では、いろんなことをするのにかなりの苦労がある筈。そんな中、手元にある機材の活用を提案したノエルは凄いですね。当初、彼女の照準点を見て要救助者に狙撃点が近すぎやしないかと思ったのですが、これが遠かったら救助用のロープを掴む前に流されてしまう。だからギリギリを狙わなければならないと言うことを意識していたからなのでしょう。
そのおかげで、足場が崩れても助け出すことが出来たと言う結果が出た。それと驚愕すべき点は、あの豪雨吹き荒れる谷間の中、狙い通りのポイントにロープを撃ち込んだタケミカズチの照準狙撃システム
これは驚嘆に値します。ただ単純にロープをわたすだけなら、手持ちのライフルでロープつきのアンカーグレネードを発射すれば良いでしょうけど、何処に飛んでいくのか予測の付かない強風下では意味がありません。
時間があればそれでも良いのでしょうが事は迅速を要します。そんなことをノエル以外、思いつかなかったと言うことは、みんなが武器のそういう使い方を忘れているのだと思われます。これは色々な工業技術だけ無く、色々な運用ノウハウも忘れられていると言うことに他なりません。ノエルがそれを思い付いたのは
彼女の記憶力の賜物(過去の戦訓レポートにそういう報告があったのを思い出したのか)なのか、それともタケミカズチの機能を良く知っていて、それの応用を即席で考えたのかは判りませんが、フェリシア、リオがそれに気がつかなったのはそういうことなのかも知れません。

で、最後に細かいことなんですけど、通常、伝令役のようなただの通信兵が経年昇進だけで少佐になるようなことは無いです。ただし、この軍隊は人材不足が凄まじいレベルで発生しているようですから、昇進試験の結果次第では昇進が簡単なのかも知れません。ですので指摘するのは野暮なのかも知れませんが…念のため…。あ、もしかしたらこの世界では通信兵の地位が高いのが普通なのかも。
亡くなられた皇女殿下も通信兵でしたしね。

と言う訳で・・・この話の詳しいことは公式HPとこの記事にTBをくれた方々の記事を参照にして下さいませ。

主題歌 光の旋律 kalafina


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