『お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからね！！』 第１２話 観ました

とにかく今期最大の問題作（誉め言葉）も無事に終了しました。
何でも番組の後半は原作を使いきりオリジナル回だったとの情報もありますが、新キャラを出したオリジナル回も原作の風味を損なうことなく変態道を突っ走ってくれたこの作品にエールと感謝をこめて感想記事をアップしたいと思います。

等ときつねらしからぬ書き出しをしちゃいましたけど…
今回は基本に戻って修輔氏と奈緒ちゃんのお家の中でお話が進行しました。
しかも両親が急な泊りがけのお出掛けで家に居るのは奈緒ちゃんと修輔氏の二人っきりと言うお約束のパターンで最終回は来ました。いつかやると思っていたシュチュエーションは最終回用に取ってあったとはやりますね。しかも、外野の登場シーンは彩葉ちゃんも含めて少なめにして、基本に忠実に進行しているという素晴らしさ。実際、外野扱いの彩葉ちゃん、近藤さんの出番が廻ってきたのはＣＭ明けのＢパートになってからだったという。修輔氏の行動を逐一観察している彩葉ちゃんにしては珍しい失態なのですが、まさか修輔氏と奈緒ちゃんが二人っきりになるシュチュエーションが発生するとは素で思っていなかったんでしょうね。でも、それは阻止すべきシュチュエーションだとは思って居たとしても、想定していなかったとなればある時点まで彼らの邪魔をしないで居たのも無理はないのかも知れません。

で、修輔氏と奈緒ちゃんの方はといえば…
奈緒ちゃんは普段どおりに飴と鞭で修輔氏を翻弄していますけど、修輔氏は二人っきりって事を意識しすぎてカチコチに固まっているじゃないですか？この男、実践ってことになるとからきし駄目なんだから…ある意味情けない…。
二人っきりって事を忘れるために晩御飯を作ってやるって事にして台所に篭ることにしたけど、そこで改めて奈緒ちゃんの家事能力の高さを認識して女の子っぽさを自然と意識してしまうということに。でもコレは、修輔氏がテンパルというよりも、修輔氏に自分をアピールできたって事で奈緒ちゃんの方がちょっとだけテンパッたみたい。う～んテンパルと言うか、嬉しく思ったみたいだね。なんて良い感じに甘い雰囲気になったところでガツンと落すのがこの作品のパターンだと思ったら、手作りマヨネーズのサラダオイル注入の手元が狂ってサラダオイルをこぼして周りをヌトヌトにした挙句、二人してマヨネーズを頭から被ってしまう…イベント発生。白っぽいゲル状物質を体中に…って見てくれ的に物凄い状態になってしかもヌルヌルべとべとってなんだかなぁ～なアレなのに、そのまま二人でお風呂場直行イベントなんて…着衣のままシャワーを二人して浴びるってのもアレですよ。しかも奈緒っちはカラフルメイド服姿でしょ？これを二人で意識せずに出来るってこの二人の関係は…なんて思ったら奈緒ちゃんはシッカリとそのシュチュエーションを意識してメイド服の背中のファスナーを下げてとオネダリするあたりさすが冷静に攻撃をしてくるのですよ。ここらへん奈緒ちゃんは奈緒ちゃんでシッカリしているというか、ちゃっかりしていると言うべきか…
使える状況は何でも使う、この精神は学ばないといけないです。
でも、そんな彼女でもテンパル時はちゃんと焦るようで修輔氏が咄嗟に前を隠すのに彼女のお気に入りのペンギン柄のフェイスタオルを使っていることに気が付いた瞬間、怒涛のごとく怒り出したのは、積極的に兄貴を翻弄する彼女にしても性的に直接的なことに関しては実はオクテであることをバラしているようなものです。してみるとこの二人って義理の兄妹とは言え、やっぱり兄妹なんですよね。そういうのが改めて判るのも今回のお話はなかなか優れているですね。

サテサテＢパート
兄妹二人水入らずの中に乱入してきたのは、ストーキングクィーンな彩葉ちゃんかと思わせてといて、ＡＧＥ探検隊の面々だったという残念なオチ。しかもこれから朝まで街中のごみ収集所を廻ってそこに出されているエロ本を残らず回収してやろうと言う月に一回のお楽しみイベントに出よう…だそうだ。こいつらのエロ本収集能力はイッタイ…って思っていたらそんな手段まで使っていたとは驚きだ…。ちなみに、自治体の古紙回収に出されている本を持って帰る行為は場合によっては窃盗罪にされる場合も有るので近年は実行しないようにお勧めするのですよ。
風呂上りに裸で家中を走り回り、さらにそのあと、古紙回収に出されたエロ本を求めて街中を歩き回ってきた修輔氏は寝冷えと言うかそれに等しい状態になり、熱を出して寝込むことに…。そんなところにようやくやってきたのは彩葉ちゃんと近藤さん。近藤さんは、ＢＬ本のお使いを頼む電話を何度かけても繋がらないので深夜にも関わらずお邪魔したって事らしいけど…修輔氏が熱を出して寝込んでいると聞いていったんは退去し、コンビニで彼のためにプリンを購入し戻るのでした。ここいら辺、近藤さんは普通の気遣いの出来る女の子だよね。でも、彩葉ちゃんは…モロに奈緒ちゃんと張合って修輔氏におかゆを食べさせる役目を取り合うとか、おかゆを作りに行った奈緒ちゃんの居ない隙を狙って修輔氏と既成事実を作ろうとするとかかなり直情的に残念な女の子に成り果てている…。なんか、今回のシナリオライターさんって彩葉ちゃんのこと嫌いなのかなかな？そんな気がしてきた。
この二人がおかゆを食べさせる食べさせないで争っている隙に近藤さんが自分の持ってきたプリンをちゃっかりと食べさせているのが今回、一番の笑いどころだったかも。そのあと、修輔氏が本当に寝てしまうと、その看病をしようとする彩葉ちゃんの首根っこを掴んで『私たちはここらへんでお暇しましょう』と帰るあたり、彩葉ちゃんよりも秀介氏のことを考えているよなぁ～とか思ってしまったりするのですよ。

やっぱり今回のシナリオって彩葉ちゃんに厳しいシナリオですわ…

ちなみにそんな女三人の争いをお家の外で察知していたのがコスプレクィーンなレイラ姫。さすが歩く電波受信塔ですわ。しかも骨肉の争いをしているのが女三人と見破っているし…。ですがそのことに無関渉と言うのが、彼女の修輔氏に対する距離間って事なんでしょうね。

と言う訳で、初めは奈緒ちゃんの修輔氏へ仕掛けた、兄貴を悶々と焦らさせて夜も寝させない作戦だったのですが、その結果は、熱を出した兄貴を看病するために自分がベッドで寝られないという狙いとは逆の結果になったのでした。でも…それは奈緒ちゃん的には嫌な事ではなくて…
こんなことをしたのはお兄ちゃんの事なんか好きなわけじゃ無いんだからねと上手くオチているのですよね。コレは見事な最終回でした！

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