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資料マンハッタン計画 

2020年12月09日 | マンハッタン計画

マンハッタン計画から原爆投下・同刻前後の日本

そして原子力平和利用神話とその崩壊まで その

スチムソン陸軍長官声明 
    陸軍省 1945年8月6日
先刻日本に対して原子爆弾が使用されたことが、本日、大統領から発表されたが、これは、科学および産業の開発者が軍事当局者と協力しながら多年にわたり傾けてきた絶大な努力の究極的成果である。この開発は、最大の活力と至上の国民的義務感をもつ多数の関係者により、最高機密のもとに、予定期日を至上命令として推進されてきたものであり、科学者、産業人、労働者および軍事当局者による共同努力が達成した史上最大の偉業を示すものであろう。この巨大な事業の所産から作り出された軍事兵器は想像を絶するような爆発力をもっている。現在の威力を数倍するような改良がやがて実現するであろう。しかし、この新兵器がもつ長期的意味から考えて、より重要なのはかなりの研究と開発ののちににさらに一段階上回る規模のものがつくりだされる可能性である。科学者たちは、多年の間に原子爆弾はおそらくさらに開発され、現在、存在している原子爆弾よりもはるかに強力になるものと確信している。米国が、たとえ、現在の態様のものであるにせよ、この兵器を保有していることが、対日戦を早期に終わらせるうえで、きわめて大きな力となることは明らかである。
<中略>
計画の成功に顕著な貢献をした企業名をすべて列挙するだけの紙面はないが、そのうちいくつかについては言及しておかなければならない。デユポン・ド・ネムール社はワシントン州にある、ハンフォードの施設を設計・建設し、運転している。ニューヨークのМ・W・ケロッグ社の特別子会社がクリントンの製造施設のうちの一つを設計し、
<中略・・・・・> 以下企業名を列挙すると
J・Aジョーーンズ社、ユニオン・カーバイド・アンド・カーボン社、ストーン・アンド・ウェブスター・エンジニアリング社、テネシー・イーストマン社、
設備はアリス・チャーマーズ、クライスラー、ジェネラル・エレクトリック、ウエスティングハウスの各社を含むほとんどすべての重要企業から供給された。これらの企業は計画の計画の成功に貢献した、文字通りの大小の企業のなかのごく一部にすぎない。・・・・・・
『資料マンハッタン計画』(608-611頁)
1993年9月 大月書店発行 15,000円

 


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