川野弘毅&JET MANIA

活動記録、戯言などのBLOG

ブルーシートブルース

2009年08月28日 | Weblog
川野が主宰するJET MANIAの草苅勲が監督した、
長編映画『ブルーシートブルース』が
東京・渋谷のユーロスペースで2日間、劇場公開されます。

9/14(月)21時~
9/21(月)21時~  当日¥1500- 前売\1300-

公式HP:真夏の夜の万華鏡

『ブルーシートブルース』2008年/71分
【監督・脚本・編集】草苅 勲
【撮影】水川 久生
【音楽】沼口 健二、aka.blind chocolate(soulside kitchen)
    主題歌 横沢 ヒロミ
【出演】天谷 俊介、清水 美那、藤崎 卓也、ほか
【制作】JET MANIA

ドキュメンタリー映像作家の良平は、自分に欠乏しているものを探っている。
一方、良平の彼女ルイは、心に不安を抱きながらイメクラ嬢の仕事をしている。
ある日、良平は柴田という浮浪者のドキュメンタリー制作に着手する。
次第に見えてくる柴田の過去。
人は罪を犯す。その罪をどう受け止め、どう生きるのか?

× × × × ×

川野は監督補として参加。冒頭に出演もしてます。

この映画が撮られる事になった過程の説明は省くが、まぁとにかく大変だった。
大変じゃない映画の現場なんて滅多にないけどね。

連日連夜、草苅を含めJET MANIAの面々で脚本会議やら、
撮影方針の会議やらを開いてクランクインしたのに、突然完成が危うくなったり…

「オマエはクロサワか?」と皮肉を言ったつもりが、
「クロサワ」が誰で、どんな風に映画を撮っていたのか、
草苅はいまいち良くわかっていなかったり…

自分達の不甲斐なさに、草苅と二人で深夜に悔し涙を流した夜があったり…

いつも酒ばっかり呑んでいたり…

と、ここまでは良くある話ですが、
ここには書けない、それまで経験したことのないトラブルをいっぱい経験し、
個人的にはいろいろと勉強させて頂いた現場でした。

「ブルーシートブルース」09年秋・一番ぐっと来る映画

か、どうかはわかりません。
人によっては「あっ」かもしれないし、
「ぬおっ」かもしれないし、
「あっちょんぶりけ」と言う人もいるかもしれません。

重いテーマをしっかり描けたんではないかと思っています。

この機会に、是非ご覧ください。

夏休みの絵日記を慌てて書く

2009年08月23日 | Weblog
ほんとは「えぐざいる」に入りたかったんだけど、
ぼくはうたもおどりもダメなので、
びじゅあるけーバンドおはじめました。

きせつはづれの「ひやしちゅーか・はじめました」みたいだねと、
酒いちゃんちのおねーちゃんがわらいました。

でも音楽せーのちがいで、バンドはすぐかいさんしました。

おうちにかえろと思ていたら、
「えーがにでませんか」とひげのおじさんがこえかけてきた。
「とーきょータワーにのぼれるよ」てゆうからうれしかったです。
ぼくは「とうきよタワー」にのぼったことがありません。

「しにがみ」の「のら」ってやくなんだって。

「しにがみ」ってなんですかと、ひげのおじさんにきいたら、
「てんしのこと」て、ひげのおじさんわいいました。
おわり


× × × × ×

Paranoia Package

『仮面の輪舞曲』

監督:迫田寿人
出演:草苅勲、梅田絵理子、川野弘毅、福島拓哉、山口奈緒子、染井ひでき

上層から、下界を見下ろすノラとロキは、戦争による死神不足の解消のため、
人間を代理人に使うことを考える。
一方、交通事故で死亡したケンは生への未練を断ち切れずにこの世を彷徨い、
残された彼女であるマリは、更なる運命を背負いながらも、ケンを想う。
互いへの想いを断ち切れずにいる二人が、死神の思惑に振り回されていく。

× × × × ×

上映の機会があれば、またご報告します。
楽しみにしていて下さい。


遅刻の言い訳

2009年08月23日 | Weblog
昔、朝のTV番組のワンコーナーで、
街角の朝の通勤者に声をかけては、
英語で質問をする外国人のおじさんがいた。

ウ●ッキーさん。

彼を知ってる人はもう青年期を過ぎてる人になるのかな?


オレは遅刻をすると
「今朝、ウ●ッキーさんに捕まっちゃってさ。」
と、良く彼を言い訳のネタに使っていた。

「じゃあ、しょうがないね。」

と、許された事は一度もない。
が、朝から雷が落ちる事はなかった。
粋な人がオレの周りには多かったのかもしれない。


そのウ●ッキーさんを、
先日昼過ぎ、都内某所でお見かけした。

「あれ?ウ●ッキーさん?ウ●ッキーさんだよね?他人のそら似?
あ…こっちに歩いて来る!」

自問自答しながら、半信半疑で、
オレはオレで、オレの進行方向に歩みを急いだ。
仕事の打ち合わせ時間が迫っていて、オレも急いでいたからね。


そのウ●ッキーさんとおぼしき男性は
お一人で、少し急ぐようにこちらに向かって歩いて来る。
湿気の多い、夏らしい日。
お洒落に気を使っていらっしゃる事は服装から、すぐに見てとれた。

オレの網膜、ズームイン!

すれ違う瞬間、その男性は間違いなくウ●ッキーさんだとオレは認めた。



ミーハーな気質が皆無なオレは、
有名人を見たからと言って、ドキドキする事は滅多にない。
この時もそうだった。

が、軽くショックを覚えたのは、
昔TVで観た印象とは違い、その男性がお歳を召されていたと言う事。
それは目に見えて明らかだった。


みんな、平等に歳をとるのは自然の道理。
と、言ってしまえば、みもふたもない。


特筆すべき事件も、何も起こらないまま、
オレはごく普通にウ●ッキーさんとすれ違った。


× × × × ×


もしあの時、ウ●ッキーさんに話しかけていたら、彼は、

「さっき妙な日本人のオッサンに捕まっちゃってさ。」

と、オレの事を遅刻の言い訳のネタに使ったかな?


× × × × ×


飛び乗った地下鉄の電車の中で、そんな事を夢想した。

ホームを降りて、階段を走って駆け上がり、
オレは打ち合わせの約束場所までダッシュ。
滝のように汗が流れた。
約束の時間の1分前に着く。
先方は10分後に現れた。

「さっき、ウ●ッキーさんにお会いしましてね…。」

事実なのに、
そんな言い訳をする必要が、この時のオレには全くなかった。