川野弘毅&JET MANIA

活動記録、戯言などのBLOG

映画の神様・たち

2008年11月29日 | Weblog
映画製作の現場で、
奇跡的なショットが撮れたり、素晴らしいアイディアが浮かんだ時、
「映画の神様が降りて来た」
という表現をスタッフの間ではよく使う。

今年に入って、僕は映画製作を通じてお世話になった方を既に3名亡くしている。

「こりゃ一体、何のメッセージだ?」

ただ漠然と、どこまでも曖昧に、僕はずっと自問自答している。

これまで、
「宇宙の心理」を解明したいとか、
「甲殻類の哲学」をつまびらかにしたいとか、
そんな野心を抱いた事はただの一度もないのに…。


そして今日、また一人、映画仲間を見送らねばならなくなった。


× × × × × × × × × × × × × × × ×


彼らの事だから、
きっと映画の神様を囲んで、
映画やお芝居の話に華を咲かせ、酒を酌み交わしているに違いない。

そうして彼らも「映画の神様」の仲間入りをする。

その楽しそうな姿が、僕の目には浮かぶ。

そっちにいる、古今東西の映画スターや監督達に質問しまくってるんじゃないか?
しつこく、女優さんを口説いてるんじゃないか?

こっちにいる僕は…ふぞろいな心模様。


× × × × × × × × × × × × × × × ×


これから僕が関わる映画がどれくらいあるのか分からないけれど、
気が向いたら、現場を観に降りて来て下さい。
面白い「映画」を創るよう、精進しますから。


心より、ご冥福をお祈り申し上げます。


川野弘毅