「海」と「ダイビング」を熱く本気に考える男のブログ ~JAWS SHU~

「海」を本気に考えます。「海」を本気に案内します。抜群の多良間の海で本気に海を感じてみませんか。

多良間島&水納島の海 ダイビング ~やべぇ・・・放置しすぎた・・・・~

2019-06-21 15:18:24 | Weblog
ほんとにお久しぶりなブログです!

あっという間にシーズンINしてもうすぐ梅雨明け・・・
すでにバテはじめているこの頃ですが、
STAFFの大成長に恵まれて、楽しく順調な日々を過ごしています。



最近は、PTAや観光協会等、ある程度の責任を覆う年代にもなり、仕事以外にも忙しい日々。。
それも楽しめるようになりたいのだが、いかんせん僕らの仕事は一瞬も気が抜けないハードな日々が続くため、
毎日がめまぐるしく過ぎ去っていきます。

久しぶりのブログ・・・

そう。。。思うところがあるとこのブログにたどりつくんです(笑)


もう皆さんもご存知な宮古島バブル。
簡単に説明すると・・・

宮古島市が海外からの大型フェリーの入港を大幅に回数を増やし斡旋することで、急速な発展を遂げ、
島内にはあっという間に多くの飲食店やホテル等の建設ラッシュっが始まりました。
薬局や電機屋さん、ドンキホーテーまで・・
そして、勢いそのままに下地空港の開通により、さらなる観光者数を増加させ、海岸線にはホテル建設ラッシュ。
そして、その建設のために外からの従業員が一気に押し寄せ、賃貸住宅はすべて埋め尽くされ、土地は次々と売却され、賃上げが始まる。
1ルーム7~10万という都内並みの状況におちいり、今や島に二つの空港を有し、自衛隊もよんで・・・
外国人ラッシュでタクシーも拾えない。。
そう、そんなすさまじいことになってきたんです。。。。


ある程度の予想はしてきたが、宮古島と石垣島に挟まれた小さな島はしっかりと対策をして行かないと本当に危ないんです。
僕の店舗一つが声をあげても、大きな波にはかなわない。
だから島民や行政や観光協会が一つの大きな柱をもって、多良間村はこうあるべきだと方向性を定め、乱雑な開発や大手の参入、
ニーズに合わない来島者をしっかりと理解を促し制限していくことが今後必要になってくる。
そのためにいろいろ四苦八苦してるんです。。


それとともにもう一つ懸念しているのが、マリンレジャー産業の乱雑な遠征です。
今までは大型フェリーでの観光者だったため、1DAYショッピングと島内観光がほとんどだったのが、
下地空港の開通でホテル産業が活性化し、2DAY、3DAYの来島者が増加した時に、島の観光だけでは時間が消化できず、
必ず海へのレジャーに足が伸びてきます。
その中で、我々の島がしっかりと管理していかなければならないのが、多良間島や水納島への安易な遠征プラン。。

16年前、僕がお店を始めた時から遠征の船に関しては大きなテーマとして掲げていました。
多良間島の海が知名度をあげれば必ず近隣の島が乗り出してくると。
案の定、その動きはたくさんあり、その都度、同業者との話し合いや通達を行ってきましたが、なかなかうまくいかないことも多かったです。
それは、同業者の中でも目上の人も多く
「お前に言われる筋合いはない」
「誰の海でもないんだから勝手なこと言うな」
「新しく来たやつがどうこう言うな」
「お前よりも早く俺は多良間で潜ってる」
「ここの海は宮古島の管轄だ」
そんな言葉を浴びせられながらも、根気強く訴えかけてきました。
僕が来る以前までがどうであれ、島に一つのマリン事業所ができたならば、そのお店が島の中でしっかりと評価を受けているならば、
そこの島の宝の海には、その島に住む人たちの大切な想いがあり、乱雑な行為は許されないと。

だからこそ、僕はこの島の大切な行事にも全力でのぞみ、この島の住民として受け入れてもらえるように、
そしてこの海をこよなく愛し、保全していきながら島民に理解してもらいながら観光者を入れていくように進めてきました。

それでも遠征船の8割がたの業者は理解してくれるものの、納得してくれないお店も数件はありました。

現にここ最近でも、遠征の船が来て、沖合で停泊して僕らが潜り終わって移動を始めるとそこのPOINTにやってきて、
アンカーを投げ込み普通にダイビングを始め、僕らが2本目のPOINTを出ると、またそこにやってきて普通にアンカーを投げ込みダイビングを始める。。
ということもありました。

絶対にやめて頂きたい。


そのような長年の状況の中で、僕に手を貸してくれたのは多良間島に遊びに来て感動してくれた多くのお客さんたちでした。
僕はログ付の度に繰り返し繰り返し、この島の海を守っていくためには、この島の美しい海がずっと続くためには、と話をして
それを多くの方が真剣にきいてくれました。
そして、業者には伝わらなかった言葉は、お客さんを通して、離島のあるべき姿、
安易なリクエストやそれを乱雑に行う業者を選ばないという選択肢が、何も知らないお客さんにまで新しく口コミで伝えられ、
ここ数年は落ち着いた状況で良い方向に進んできていました。


ただ、前述したようにバブルとともにこれからはまた何も知らない、多くの観光者の方が押し寄せてきます。
もちろんその方々には悪意なんてありません。
ただ、悪意はなくとも・・・
ただ、事情を知らないということで・・・
乱雑な業者が息を吹き返してしまうのです。

「凪だから多良間までいっちゃうか!」
「水納島ってきれいらしいから遠征費払えばチャーターで遠征できるよ!」
「多良間の透明度はすごいみたいだからちょっと行ってみるか!」

そうになれば・・・お客さんは・・
「え~~いいんですか!行ってみたい!」
ってなりますよね・・・・

そう・・・
これが「安易」ってやつなんです。。。

そんな船が多良間に来てから、
POINTも知らない・・
潮の流れも知らない・・・
島内ルールも知らない・・・

むちゃくちゃするから僕だってお客さんに気を使いながらお客さんには不快な思いをさせないように注意を促します。
だけど・・・
注意されれば逆切れする・・・


しっかりと分かっておいてほしいこと。
多良間島のサンゴ保全は長年、行政とも協力し、美しい海を守るため全力で行っているんです。
一度のアンカーで3m岩場を砕くような行為を避けるため、50POINT以上にブイを設置し、そのブイは島の方の漁業の妨げにならないよう
水中に沈め、毎年点検、交換しているんです。
冬になれば何度も何度も島のリーフチェックを行い、オニヒトデの動向や水温変化を記録しながら
多良間島のサンゴ礁が美しい状態を将来に残せるように全力で取り組んでいるんです。

多良間島の海は流れが強いため、ドリフトダイビングを行う時にも、救助船がないため、港に救助できる船1隻と連絡とれる人員を陸に残し、
潮の流れも熟知し、アウトリーフに流す場所は避け、リーフ沿いに流れ、最悪リーフに戻れる場所を選定して行っているんです。
万一のためにリールブイを掲げ、そこにはGPSと携帯電話を備え付け、水面からでもいつでも連絡が取れるようにと少しでもリスクを軽減するために
安全に必死に取り組みながらこの素晴らしい海を案内しているんです。
海上保安庁多良間支所として様々なトラブルや救助に力を発揮しているんです。

だからこそ「安易」に遠征でやってきて、僕らの船の場所を見ていなくなったすきにアンカー打ち込んでサンゴを砕いたり、
勝手に流れも知らない場所でドリフトダイビングやっていたりされると本当に困るんです。
あげく、知らない海に来て、
「きれいだったからまた来よう」
「言うほどきれいじゃないね。いまいちだからもういいかな」
と無責任なガイドをやられては、
ずっとずっと、毎日毎朝、神経削らせてきりきりしながらPOINTを選び、
必死にガイドしてきた積み重ねが切なくて仕方ないんです。

これからの大きな変化が起こる前に、一つ釘を刺しておきます。

多良間島、水納島の海域での遠征船はご遠慮いただいております。
ただし、これは法的な縛りはとれません。

あくまで・・・

「良心」に問います!!!!
そこんとこ、よろしく!


郷土マリンサービスJAWSⅡ
代表 柳岡 秀二郎





最新の画像もっと見る

コメントを投稿