清水町千[せんだい]代のぶどう山椒

縄文時代からの贈り物。大切にし、伝承したい。
奥深き山郷から自然豊かなリポートをお送りします。

清水町千[せんだい]代のぶどう山椒

2017-07-14 04:33:19 | 自然とともに
  山椒は小粒でもピリリと辛い   
 青い山椒の実をそのまま噛めば、独特の辛さがある。

 いま真っ盛りの収穫中の、実はもっと辛い。
しかし、その中身つまり中の黒い種は無味乾燥というモノで、砂をかむ
ようなものである。

 しかもあの種はまん丸く感じるが、二つに割れることを案外ご存じない。

 昔は輸出する人形の目玉として使ったものだというが、今はその需要も
ないようである。

 さてその山椒栽培について、お手上げだという方が増えてきた。
 
これは大変なことである。
 まず高齢化の問題があり、後継者がいない。若い方はあまり歓迎しない。
採算性が良くないことも大きな要因である。

 「農業には何一つ良いことがない」と言いながら、朝早く家を出て
畑に入る方が増えてきた。(現在の時刻は4持5分もう既に畑に入って
いる方もいると聞く。)これは涼しいということもあるのだが。

 もともと夫婦二人で1反(10アール)と言われた産業だが、近年
集団栽培と人間のもつ欲望とがあいまって広い耕地に植樹してきた。

 産物の価格が安いので「量」で補うため、労力を要するようになった。
労働力が少なくなれば賃金が高騰する。
熱い夏ではあるが、山椒の木の蔭で手先の作業(軽作業であるが、人に
よっては重労働だと言う方もいる)となれば土木作業員並みの金額である。
                         次回に続く
 
 

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