清水町千[せんだい]代のぶどう山椒

縄文時代からの贈り物。大切にし、伝承したい。
奥深き山郷から自然豊かなリポートをお送りします。

清水町千[せんだい]代のぶどう山椒

2015-11-28 20:30:17 | 自然とともに
 
いつか社会にお返しするときがあるかも知れないし、そのようなときに間に合わなければならないと常々考え、細々と命を繋いで健康に生きているつもりである。時には大きなミスを犯すこともあるが。
  田舎ぐらし 
  絵に描いた餅という言葉がある。手にすることも出来ず、勿論口に入らない。
 世間では田舎暮らしを進めているし、政府には地方創生大臣までいるが、実態は宣伝のようにはゆかない。政治は先立っているように見えるが、その実施しようがないのか後手の政策しかできていないし、かつて農家=農協=自民党という構図が存在したようであるが、長いこと農業切り捨て政策しかしてこなかったから食料自給率が低下してのかも知れない。資料によれば食料の調達は中国からのものが大半であるにもかかわらず、かの国の農薬問題や環境問題が起こっているがそれすらも実態はつかめないようで、輸入品の食の安全・安心はほど遠いようである。あれやこれやで将来の非常事態に備えてか遅まきながら食糧問題=農家=地方の再生に目を向けたが、もう国土は疲弊し、生産能力は極限を迎えた。農薬と化学肥料でやせ細った土ばかりでなく、人間が高齢になり、農家泣かせのコストが高騰する中で農林業後継者がいないのが現実なのである。(原点には採算性が極めて低いと言う泣けに泣けない現実が待っている)
 本屋の店先に「田舎暮らし」の本がびっしり並ぶが、中には「一日4時間・週休3日、自由気ままに」とうたっているが、なかなかどうして大変なものです。
 田舎で生産されたものは、遠い消費地までの運送費がかかるのでどうしても価格が低く抑えられます。一日4時間なんてのは夢のまた夢で一日18時間くらい働いても収入は極めて低いです。
 初期投資などにカネをかけると回収には相当の年数がかかりますし、体力も低下し、生産効率が下がってくることも避けられません。
 形あるものは必ず壊れますので、日ごろのメンテナンスと修理代が高いこともあります。(田舎暮らしの方が頭を痛めるのは修理業者、物販業者の扱い高が少ないためにどうしても1件当たりに利益を求めますので、業者は安くできないのでしょうか)
 週休3日なんてものはこれも夢の世界で、無休を覚悟しなければ食ってゆけないのが実態です。
 メリット?何もありません。ただ空気が良いのと光を浴びるのと水がおいしいくらいでしょうか。(山間部の生活は、計算せずにのんびり暮らす方には良いかもしれません。)
 理由?食の安全・安心と食料自給率が38%位と言われながら、農家の生産物は極端に安いと言うことでしょうか。
これは中間マージンが必要であるのと、資材コストが逆に都会よりも高いことが上がられます。農家と消費者双方のメリットのためには直販システムが必要でしょう。
 政治に期待してもアイデアが叫ばれながら、実際に効果が現われるには5年くらい後になることもありますし、そのころには制度が変わり、世の中は変化しています。
 草木は毎年芽を出しますが、アイデアが目をだし実る頃には価格が下がっていることもあるようです。
 にわか農家が知識と技術をものにするのに5年は最低掛るでしょうし、その間の投資がバカになりません。(千代農園は、下手なのか15年掛って収益はマイナスです。)
 かといってこれといった儲け話にはリスクが大きすぎますし、なす術がありません。
(健康を貰うではないかと言う方もいますが、逆に体を食って生きているようなものです)