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現代の名工、加工食品開発へ腕まくり 玉松味噌醤油の元工場長 角田の障害者施設で再出発(「河北新報」)

2020年06月09日 | 施設情報

「河北新報」令和2年6月8日(月)付け記事より引用

 2019年1月に事業停止した玉松味噌醤油(みそしょうゆ)=宮城県大河原町=の工場長を務め、厚生労働大臣表彰「現代の名工」にも選ばれた阿部信之さん(61)=名取市=が、角田市江尻に新設された障害者就労支援施設の食品加工室で再び技術を振るう。製造の中心を担う室長に就き、地元の食材と加工法を活用する「土産土法」の理念を福祉の場で生かす。

 市内の社会福祉法人「臥牛(がぎゅう)三敬会」が5月、加工室とパン製造室を備えた約480平方メートルの施設を完成させた。阿部さんは昨年12月に加工場建設準備室長として同法人入り。加工室では今後、本格的な製造作業が始まる。阿部さんを含む職員2人と施設利用者3人ほどが働く。

 みそやしょうゆのほか、角田など仙南地域のユズやブルーベリー、ウメなどの加工品を作る予定。阿部さんは「さまざまな商品を開発し、地域の食文化を残す取り組みを職員や施設利用者に伝えたい」と意気込む。

 玉松味噌醤油では、約40年培ったみそ製造の技術で17年度の「現代の名工」に選ばれた。土産土法に基づく「ゆずぽん酢しょうゆ」などのヒット商品も開発した。

 事業停止で解雇となった後、玉松の味を残すために商品製造を引き継ぐ新事業を計画したが、用地を確保できず断念した。

 臥牛三敬会は、運営する施設で角田産の果実などを用いた加工食品を製造しており、昨年8月に新たな加工施設の建設に着手。土産土法の理念や技術を伝授してもらおうと、阿部さんを迎え入れた。  同会の湯村利憲理事長(72)は「地元の味を使った地域活性化を目標としている。阿部さんとの商品づくりがとても楽しみだ」と期待を膨らます。

 阿部さんは「地域に根差す福祉施設を目指す考えが、土産土法と共通すると感じた。以前と同様の仕事を続けられ、ありがたい」と再出発への感謝を語る。

 加工施設にはパン販売店とカフェが併設され、20日にオープンする予定。

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